2022-01-01から1年間の記事一覧

「がん」という冒険(84)

さて、95歳、自宅火災で亡くなった★姉妹の納骨式である。 場所は鎌倉にある共同墓地。 参列する兄弟姉妹は鎌倉駅で待ち合わせた。日曜の礼拝は対面でもzoomでも行われ、私はzoomばかりだったので、実際にお会いするのは何年かぶりになる懐かしい顔もあった。…

「がん」という冒険(83)

ああ、25日が終わってしまう。 クリスマスということで寮に入っている双子の次女βが帰って来て、あたふたとお祝いの用意をしていたのだ。 何を慌てているかといえば、 クリスマスはイエス・キリストの誕生日だと思っていませんか?(季節・暮らしの話題 2018…

「がん」という冒険(82)

このブログにも何度か登場し、(69)~(72)ではその訃報について更新した95歳で召された★姉妹の納骨式に参列した。 夏の終わり、一人暮らしの★姉妹を放射線治療に通院しながら何度か訪問した。その間、 訪問したら★姉妹が台所で転倒していたり 私が帰った…

「がん」という冒険(81)

問題な●先生はどうしているだろう、と今も本心から思う。 今時、50歳独身は珍しくもないが、 ・時間(約束)を守らない。(平気で2時間遅れてくる) ・Lineのスタンプ大好き。(真面目なやり取りにも無用に使う) ・ハイヒールに化粧濃い。(マスク取るとマ…

「がん」という冒険(80)

改めて●先生のことを振り返る。 ・時間(約束)を守らない。(平気で2時間遅れてくる) ・Lineのスタンプ大好き。(真面目なやり取りにも無用に使う) ・ハイヒールに化粧濃い。(マスク取るとマスク裏にべったり口紅)勉強中にも化粧直ししているらしい。 …

「がん」という冒険(79)

8回にわたる術前の抗がん剤治療は、去年の12月1日に始まった。 当然、髪はまだ抜けていない。 とくに抗がん剤に対する不安や恐れはなく、言ってみればまっ白( ^^) な状態であり、色々な説明を受けたものの、治療を受けてからの具合の悪さもなかった。ただ、…

「がん」という冒険(78)

このブログの熱心な読者(がいたとすれば)なら、あるいは、 あの着物の着付け教室は続いているのだろうか? と思われる人がいるかもしれない。 去る6月6日に乳がんの手術を終えた私は8日に退院し、7月12日にネット検索した着付け教室を訪問し、即日入会を決…

「がん」という冒険(77)

先週、娘達と日比谷公園で開催された「福島お魚まつり」に出かけた。 20歳になった双子の娘、αとβはともに大学生。木曜の夕方6時に日比谷公園の噴水広場で待ち合わせた。 第8回を迎えるこのイベント、今までは新聞広告を見るだけで参加するのは初めてだった…

「がん」という冒険(76)

去年の今頃、乳がんの宣告。 半年に及ぶ術前の抗がん剤治療、副作用でハゲになり、今年6月に手術を終え、術後の抗がん剤治療を受けながら25回にわたる放射線治療も終わった。術後の抗がん剤はまだ当分続くが、こちらは副作用もとくにない。髪も元気に生えて…

「がん」という冒険(75)

記憶というのは不思議だ。 どうでもいいこと、なぜ覚えているのかわからないのに、くっきりと判で押したように記憶に残っていることがある。一方、良きにつけ悪しきにつけ、一生にまたとないことでも、何も覚えていないこともよくある。(少なくとも私は) …

「がん」という冒険(74)

秋も深まり、このままするすると師走~年末~新年へと駆け足で過ぎていくのだろう。 思えば、去年の11月に私は乳がんの検査を受け、乳がんだとわかった。 去年の2月に風呂場で左胸のしこりに気づき、病院に行くまで9ヵ月もかかってしまった。 当時の日記を読…

「がん」という冒険(73)

★姉妹の葬儀から1週間が過ぎたが、あの葬儀は私の夢か幻想で、★姉妹は今もあのネズミの住む家にひっそりと暮らしておられるような気がしている。 聖書に書かれていることを「記事」というような言い方をするようで、書いた人(モーセやマタイ、ダビデ、パウ…

「がん」という冒険(72)

10月23日日曜、午前9時から★姉妹の葬儀が行われた。誰もが95歳の「老衰」を疑っていなかったのが、火災による事故死である。 この夏、私が★姉妹を最初に訪問したのが7月22日。それから週に一度くらいの割で訪問し、9月12日のネズミ出現でピリオドとなった。…

「がん」という冒険(71)

さて、ごく最近まで親しくしていた95歳、★姉妹の衝撃的な訃報を更新している。その3話めである。 「この家で穏やかに朽ち果てたい」という★姉妹の思いとは裏腹の、火災による死亡。 思えば、この夏に始まった私の★姉妹への訪問はドラマティックであった。私…

「がん」という冒険(70)

前回のあらすじ→(69)をお読みください<m(__)m> この夏から訪問するようになった95歳、一人暮らし★姉妹の突然の訃報…。 一人暮らしとはいっても、私が訪問すると台所で転倒していたり、私が帰った後に転倒したまま12時間、床でもがいていたり…家にネズミが出たり…と</m(__)m>…

「がん」という冒険(69)

いてもいなくてもいい。このブログの熱心な読者ならご存じのはずだが、最近、95歳一人暮らしの★姉妹について何度か触れた。 最初の訪問(56)を皮切りに、(62)(64)(65)(66)と更新した。ただ漫然と更新したわけではない。 (66)のブログにも、以下の…

「がん」という冒険(68)

さて、10月に入ったかと思ったら、もうその3分の1が過ぎてしまった。2022年9月は私にとって特別な月となった。 8月22日にスタートした放射線治療が9月30日で無事終了したのだが、放射線治療を継続しながら実に様々なことがあったのである。主なものをあげれ…

「がん」という冒険(67)

「髪切ったの?」 コロナ以前からだから、会うのは3年ぶり近くになるのだろうか?顔も可愛いが声も可愛い★姉妹に問われ、 「ウィッグ」 と答える。 「ああ。可愛い」 ★姉妹はがんのことを知らないから、私が抗がん剤治療でハゲになったためのウィッグとは想…

「がん」」という冒険(66)

私はネズミについて具体的なことは知らないのだが、不衛生なことは明らかである。私が心配したのは、放射線治療に通いながら担当医から、 「コロナに感染すると治療が中止になるので、くれぐれも感染に気をつけてください」 と言われたことだ。症状が回復す…

「がん」という冒険(65)

その日、放射線治療の帰りに95歳、一人暮らしの★姉妹を訪問した私は、 「◇姉妹(私のこと)は元気ですか?」 と聞かれた。 「元気」って何だろう? とがんになってから、よく考えるようになった。 「元気?」と人に聞かれて、私はなんと答えればいいのだろう…

「がん」という冒険(64)

土曜の午前中、寝ているところを電話で起こされた。 なんと、私がこのところお見舞いに伺うようになった一人暮らしの95歳、★姉妹である。 いつぞやは、私が訪問した際に台所で転倒しておられた。そのことはブログ(62)に更新した。転倒しながら★姉妹は全く…

「がん」という冒険(63)

私が先月から受けている放射線治療であるが、耳ざわりのよいものではない。 道で会った近所の人に、 「どこ行くの?」 と聞かれ、 「ちょっと、放射線治療に」 などと答えれば、 「\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?」 な反応が返ってきそう…

「がん」という冒険(62)

「遅れてすみません!」 ドアを開けて部屋に入った私は、 「ああ、◆(私の本名)姉妹、ここです」 ★姉妹の声が、ベッドの方からではなく台所の方から聞こえる。 「転倒してしまったんですが、大丈夫です」 転倒??? しかし、その声は極めて冷静で穏やかで…

「がん」という冒険(61)

そういうわけで連日、放射線治療に通っている。 これは毎日、少しずつ放射線を当てることで、がん細胞にダメージを与えていき、その積み重ねによってがんが縮小・消失するというもの。よって、指示通りの回数とスケジュール通りに治療を行うことがとても重要…

「がん」という冒険(60)

「あ、きたきた~」 院内の案内図を手にやって来た私を、子どもを待っていたように廊下で迎えてくれた看護師さん。 なんか凄い。 初めての病院で、私は今日から放射線治療を受けるのである。 ・初めての病院 ・放射線治療 「あ、きたきた~」でそんな緊張感…

「がん」という冒険(59)

自動車免許を取得するのに、ものすごく苦労した。 否、苦労したのは私ではなく自動車教習所の教官だ。automatic車の「乗り放題コース」だったが、コースの予定表みたいなのがあり、教官について乗車する度にスタンプを押してもらうのだが、私はあまりにも進…

「がん」という冒険(58)

<前回のあらすじ> 着物の着付けを習い出した私は、着付け教室の◆先生のお宅で行われる花火を見る会に双子の娘α、βと出かける。そこでβを見た先生の顔色が変わる。 浴衣持参で先生に着せてもらったところ、αと私は問題なかったものの、βは体格が「規格外」…

「がん」という冒険(57)

「本番までに10キロ痩せなさい」 私ではない。 双子の娘のβが◆先生から厳命された。 このブログの熱心な読者(が果たしているのかどうか?)ならおわかりのはずだが、今年20歳になるα(大学1年)とβ(大学2年)は、この秋、成人式の前撮りを控えている。前撮…

「がん」という冒険(56)

モノであふれかえる部屋の真ん中の医療用ベッドに横たわる★姉妹(主にある信仰の女性)は、やせ細った体に見合わぬしっかりした声で、言われた。 「聖書のみ言葉が聴きたい。何よりも、聖書のみ言葉を聴くと自分が内側から変えられるんです」 95歳になられた…

「がん」という冒険(55)

明日と言う字は「明るい日」と書くけれど~。 どこに明るい日があるねん。 コロナにウクライナに…「劇場型〇〇」という言い回しがあるけれど、この世が劇場型化しているような錯覚に陥る。 とても現実とは思えない。そこへ、 安倍元首相の襲撃である。 いき…