2021-01-01から1年間の記事一覧

「がん」という冒険(8)

24日、今年最後の祈り会に出かける。 「祈り会」とは、イエス様を信じる者たちが、ともに祈る集まりである。 一応メンバーらしきものはあるが、出席も取らないし参加は自由。 だから集まる人数も日によって違う。 この日、集まったのは5人。 前にも書いたが…

「がん」という冒険(7)

12月22日。抗がん剤治療2回目、前回から3週間である。 毛髪が抜ける副作用は治療してから2週間目くらいから、と聞いていた。この副作用には例外はないらしい。先日、抜け毛がおびただしくなって夫に襟足(えりあし)がほとんどないくらいにまで髪を刈りこ…

「がん」という冒険(6)

さて、ウィッグ(かつら)を購入し、祈り会やカーブスへはウィッグをつけて行くようになった。髪が抜け出してから慌てないようにと、余裕をもって前倒しのかまえである。 抗がん剤の副作用には個人差があり、私はまだ何の不調もない。むしろ、食欲もあり、よ…

「がん」という冒険(5)

「がん」というものになって、それを報告しなければならない人が何人かいる。 夫、娘達、兄弟など、その一人一人にどのように切り出し、どのように話すか…そして、どのような反応を受け取るのか…?それも冒険である。 月に一度通うエステは、1時間の施術が27…

「がん」という冒険(4)

たとえるなら、 自分は男なのに、女装して女のようにふるまっている。周囲は誰も疑わずに自分を女だと思っている。それが面白くて仕方ない。 そして、 ここで自分が、実は男なのだとカミングアウトすればどうなるか? 実際にカミングアウトすれば、周囲の誰…

「がん」という冒険(3)

「抗がん剤治療を受けることになって、これをチャンス!とイメチェンしようと思って(^^)/」 デパ地下にあるウィッグ(かつら)サロンで私は言った。本音だった。私の髪はクセが強く、ずっとロングのままだったので、美容院に行くのは年に2~3度ですんだ。7…

「がん」という冒険(2)

「頭の形がいいですねぇ。どれもよくお似合いです(^^)」 前回は「血管」をほめられ、今回は「頭の形」である。ここは美容院ではない。ウィッグ(かつら)を扱うサロンである。なんでも、私の頭は、 「絶壁じゃない」 「\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタ…

「がん」という冒険(1)

「血管がまっすぐで、いいですねぇ。なかなかありませんよ。こんな血管!(^^)!」 女性外来の主任医師、私の担当医である素敵な女医(よしみ)先生は、これでもかとばかりに私の血管をほめた。 血管をほめられるというのは不思議なものだが、おそらく、これか…

「がん」という鍵(5)

さて、がんの診察(検査)を受けてから一か月、がんの宣告を受けてから二週間が経つのだが、全くといっていいほど、私の生活に変化はない。 痛みがないためだけでなく、精神的なダメージを受けていない。いつも通り、「ハーベストタイム」のメッセージを聞き…

「がん」という鍵(4)

毎日、起きたら必ず体重を計っている。CTとMRIの検査の日、体重は50・2キロだった。ここ数日で2キロほど減ったことになる。がん宣告を受けたものの落ち込むこともなく、いつも通りに過ごしてはいたが、さすがに食欲は落ちた。とくに、 がんの転移を考えると…

「がん」という鍵(3)

気が変わる、気が向く、気がつく、気が重い、気が合う、気が利く、気を引く、気を抜く、気をもむ、気が楽、気が乗らない、気が変、気落ちする、気まま、気が早い、気が長い、気を使う、気が晴れる、気後れする、気合、気力、気位、やる気、気の迷い…… ふと、…

「がん」という鍵(2)

がん宣告を受けた翌朝、悪夢から目覚めてもよさそうなものだが、逆だった。 光の中で、私は夫や娘達の悩みから解放され、身軽になって喜んでいるのである。 我ながら驚く。 与えられたがんは、難題を解く「鍵」となることを、主から教えられたような気がした…

「がん」という鍵(1)

乳がんの検査を受けたことを家族にも言わなかった私が、ブログに書いた。 「まな板の鯉」(1)(2)を書いた時には、検査の結果はわかっていなかった。 白(良性)と出るか黒(悪性)と出るのか、もし、悪性と出たら、冷静にブログ更新できるだろうか、と…

まな板の上の鯉(2)

女性のがんの中で最も発生率が高いといわれる乳がん。私のごく身近な人にも数人発生者がいる。私が病院に付き添った人もいたが、その人たちにも相談しなかった。検査を終えて結果が出てからならまだしも、検査を受ける前に話すこともない気がした。 要は、白…

まな板の上の鯉(こい)(1)

先週の火曜、私は住まいの近くにある総合病院の「乳腺外科」の待合室にいた。 今年の2月に発見した胸のしこりが気になっていて、その検査を受けるためである。 頭痛・生理痛も知らず、前に風邪をひいたのはいつだったか、記憶にない。双子妊娠の際にも、お腹…

ゼラニウム

今、我が家のベランダに、ピンク、白、赤…三色のゼラニウムが咲いている。 ゼラニウム三姉妹(^。^)y-.。o○ 始まりは、どうしようもないやりきれなさ、いたたまれなさ……みたいなものだったような気がする。 去年12月の初めに出した(例年より早い)クリスマス…

祈りは賭けのようなもの(4)

イエス・キリストを信じるクリスチャンというのは、イエス・キリストに従う者、弟子でもある。 なので、イエス様の教えやすばらしさを伝えるのは、我々の務めなのである。 私が礼拝に通うようになったばかりの頃、 サンデークリスチャン という言葉を教えら…

祈りは賭けのようなもの(3)

私と同じ集会(教会)に集う93歳の姉妹(=女性信者)が去年、イエス様をお伝えする本を自費出版され、私は読んで感動し、この夏、再読して、やはり感動したのである。 歯科医になったその姉妹は、若い頃から人生の意味や、「死」について考え、悩み続けた。…

祈りは賭けのようなもの(2)

結局、首からかける財布類セットが見つからず、大学に行けずにベソをかいていた娘β、それを見かねた私が主に祈り、見事に財布類セットが見つかったわけなのであるが、帰宅したβは特に感謝の念もなく、 そういうこともあるんじゃないのぉ~ という感じであっ…

祈りは賭けのようなもの(1)

大学1年の娘βの夏休みが明け、後期がスタートして間もなくのこと、 「あれがないあれがない!!!」 「あれ」というのは、財布やカード類など貴重品一式をまとめて首から下げる「あれ」である。 そういうものは「決まった場所」に置け、と私は再三言っている…

明け渡す(4)

さて、娘βの大学1年の夏休みが終わった。 どんな夏休みになるのか想像もつかなかった。 少なくとも、大学1年の前期は毎日大学へ通い、内容についてはわからないがレポート類も提出して、大学からクレームが来ることはなかった。 これは、Bの母親を長きに渡り…

明け渡す(3)

我が家はあまり冷房を使わない。夜も冷房なしで眠る。 私は氷枕にサーキュレータを回して寝るが、浅い眠りで目覚めるたびに「ハーベストタイム」で中川健一牧師のメッセージを聴く。(眠っても眠れなくても吉) そうして、大学夏休み中の娘βはといえば、 扇…

明け渡す(2)

さて、大学1年生になった娘βの夏休みである。 大学が始まり、毎日(たまに遅刻はしても休まず)大学に通い、連日のように出される課題も提出したようで、無事に前期を終えたのである。 私は何もしなかった。 嘘のようである。 βが晴れて迎えた夏休み、 口う…

明け渡す(1)

9月に入ったが、大学生になった娘βはまだ夏休みが続く。 彼女の話によると、9月20日まで夏休みらしい。 大学生になって初めての夏休みである。 彼女がどんな大学生活を送るのか、それは想像するだに恐ろしいことであり、信仰のある私は、イエス様にお任せす…

免許更新用メガネ(4)

そのようにしてできた処方箋をもってビックカメラに行き、メガネを作った。 運転するならともかく、お金と時間をかけて、身分証明に使うだけの免許証を更新するため、免許更新用メガネを作る意味があるのか??? 自問自答してもわからないので、祈る。メガ…

免許更新用メガネ(3)

建ったばかりの4階建てビル(眼科)。 近くにある2階建て(美容眼科)の上がりで建ったのかは不明だが、無関係ではなかろう( ^)o(^ ) 景気のよいことで結構である。 暑い盛りであったが、中は混んでいた。 最新式のフロントで初診受付。 免許更新しようとし…

免許更新用メガネ(2)

免許更新のために地元警察署を訪れたのだが、矯正(使い捨てコンタクト)視力が0・7出ないために、 地元警察署→ビックコンタクト→ビックメガネ→眼科医 と盥(たらい)回しされた。 \(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ? ほとほと、惨めである。 …

免許更新用メガネ(1)

5月に免許更新に出かけたら、なんと、更新できなかった。 矯正視力(使い捨てコンタクト)で0・7出なかったのである。 アルファベットの「C」のようなマーク(ランドルト環)が、上下左右・斜めなど、どこで切れているかを判別することで視力を測る視力検査…

過去が塗り替わる(3)

学受験生×2との先の見えない生活に疲れ果て、他に比べる子どものない私は、当時の自分を思い出し、そうして、 へ~ぇ。 と自分を見直すことができた。 賢い子やってんなぁ。 ええ子やってんなぁ。 自己評価が低い(自信がない)私にとっては、思いがけない…

過去が塗り替わる(2)

「過去」というのは不思議だ。 「過去」というより「過去の記憶」というものか。 「覚えて(残って)いる過去」と「忘れて(消えて)いる過去」。 ふいに「思い出す(よみがえる)」過去もある。 良くも悪くも「忘れられない(消えない)過去」というのもあ…