「がん」という冒険(108)

金曜祈り会である。 今日ここに、イレギュラーな▲姉妹が来られた。クリスチャンというと、一般的には穏やかで慎ましく、優しい…というようなイメージ(あくまでイメージである)があるように思うが、実際には、そんなことはない。そんなわけがない。私自身も…

「がん」という冒険(107)

開通したばかりの相鉄新横浜線に初めて乗って礼拝に行った翌日、私は相鉄新横浜線で祈り会に行った。場所は同じである。乗り換えなしで到着できることもあり、私は一番に到着して、鍵を開けた。遅刻常習犯の私には、一番のりで鍵を開けて入ると言うのは初め…

「がん」という冒険(106)

男(女)運があるとかないとか、金運、強運、晴れ男(女)に雨男(女)…。くじ運に勝負運…。 何が言いたいのかというと、良いにつけ悪いにつけ、一人の人間について回る運(ツキ)のようなものがあるのではないか? 本人の努力や心がけとは無縁の、敷かれた…

「がん」という冒険(105)

その銀のペンダントは、高校時代からの友人のモコちゃんが、私の乳がんの手術前に贈ってくれたものである。銀には魔除けや厄除けというような意味もあり、彼女の気持ちを嬉しく受け取った。シルバーホワイトの慎ましい輝きは、この日の私の気分にしっくりと…

「がん」という冒険(104)

さて、双子の姉娘αの在籍する★女子大の会議室で◆准教授を待ち受けるαと私と夫である。なんのために待っているのかといえば、 αの成績があまりにひどく、この調子では4年で卒業は難しいのではないか? という思いから、私が大学に電話して面談を申し出たので…

「がん」という冒険(103)

壁には十字架に架かったイエス様。 教会や礼拝所以外で、私はこれを見たことがない。 教会にある十字架でも、 イエス様がつけられた十字架 と イエス様のいない十字架だけ の2種類あるのにお気づきだろうか? そもそも、十字架の本来の意味をご存じの方がど…

「がん」という冒険(102)

当時の娘達は小学校の低学年。 娘達はしょっちゅう物を失くす。その度にイエス様に祈って、すぐに見つかることが多かった。本当に祈った直後に見つかって、大笑いしたことが度々あった。今は離れてしまったけれど、イエス様は娘達のすぐ近くにおられた。 そ…

「がん」という冒険(101)

もう12年前になるが、そのようなわけで私は教会を追い出された。 そもそも教会というところに「逃げ込む」のはよく聞くが、「追い出される」というのは聞いたためしがない。 かの「レ・ミゼラブル」の主人公、ジャンバルジャンも牢獄から逃げ出して教会に…

「がん」という冒険(100)

この礼拝に通うようになって、まず教えられたのが「偶像崇拝」ということ。聖書ではイエス・キリストだけが唯一絶対の神であり、偶像崇拝を厳しく禁じている。そうして、世の中にはいかに偶像がはびこっているかを説かれ、私はいたく共感したのである。 この…

「がん」という冒険(99)

「イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、シモンとシモンの兄弟アンデレが湖で網を打っているのを御覧になった。彼らは漁師だった。イエスは、『わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしてあげよう』と言われた。二人はすぐに網を捨てて従…

「がん」という冒険(98)

3月7日である。 私にとっては記念碑的な日といえるのだが、いつも忘れている。 今日は覚えていたので、「3月7日」について書きたい。 ちょうど12年前の今日、私は駅前の喫茶店(当時はカフェとは呼ばなかった)で娘達の幼稚園のママ友達◆と会っていた。とい…

「がん」という冒険(97)

さて前回、無料掃除婦として娘のβ部屋を3時間余りかけて(休憩なし)掃除した話をした。すると、 双子の姉のα部屋はどうなっているのか? というコメントが多数寄せられた、わけでもないが、ついでなのでα部屋をネタに今回は更新する。 というのも、β部屋の…

「がん」という冒険(96)

去年4月に娘βが入寮して10か月。 夏休みも冬休みも、βはろくに帰って来なかった。それは寮の居心地がいいということだし、寮からのクレームを覚悟していた私には誠に結構なことであった。 10か月、部屋にはβだけで「ゴミをゴミ箱に捨てない」暮らしをしてい…

「がん」という冒険(95)

「できる」「できない」をぐるぐると考えて、出た結果が、 「できる」も「できない」も主の賜物ということだった。 そのように与えられたとしか、いいようがない。 「できる」が幸いで「できない」が不幸、とはいえない。 「できる」から怠けて傲慢になるこ…

「がん」という冒険(94)

誰にでも「できる」ことと「できない」ことがある。 おおまかに言って、何でも「できる」人もいれば何も「できない」というような人もいるだろう。 最近、その「できる」ことと「できない」ことについてぐるぐると考える。 きっかけは、かのアインシュタイン…

「がん」という冒険(93)

☆看護師には、イエス様をお伝えするのにお渡しするつもりの本があった。93歳の姉妹が書かれた証(あかし=自分がどのようにしてイエス様と出会い、どのような恵みを受けたかなどを語るという業界用語)の本(自費出版500円)で、これを20冊注文して色んな人…

「がん」という冒険(92)

不思議なことに、がんは私にとって「試練」ではなかった。もちろん、不安や恐れはあったが、すべて守られ、信じられない喜びと感謝の連続だった。 「不安で眠れない」ことなどなかったし、スキンヘッドになってもウィッグを楽しめた。「抗がん剤の苦しみ」も…

「がん」という冒険(91)

祈りでは何も変わらない。 と断言されたことに反応して、無責任に語ってしまったことを反省している。「祈り」について改めて考えるきっかけにはなったが、私が祈りについて語るなど、おこがましい(=身のほど知らず)にもほどがある。かといって、一度更新…

「がん」という冒険(90)

年末に親しい人から言われた 祈りでは何も変わらへん。 である。 ケンカごしで言われたわけではない。 よく覚えていないのだが会話の流れからポロリと出たのかもしれない。それが新幹線に乗ってこちらに戻り、新年を迎え日が経つにつれて、忘れるどころか無…

「がん」という冒険(89)

祈り会である。 知らない人が聞くと…といっても、知る人の方が珍しいわけで、何やら怪しい会のような響きかもしれない。 私が毎週通う祈り会は、主イエス・キリストを救い主と信じる者たちが集まり、家族や身内、友人、知人…自分のことなどを祈る。たとえば…

「がん」という冒険(88)

初めて世田谷線というものに乗った。 世田谷区には学生の頃からしばらく住んでいたし、なじみがないわけではないが、世田谷線は耳にするだけだった。 不思議な線だった。切符売り場も自動改札もなくて、バスみたいな2両編成の車両に乗って車内にある機械でIC…

「がん」という冒険(87)

前回、今年の抱負として「遊ぶ」宣言をした。 一年の抱負や目標、おめでたい言葉などを年の初めに毛筆で書くことを「書き初め」という。これに習って、 遊び初め。 は何にしようかとぐるぐる考えていた。そうして、この3連休の8日、娘達と日帰りで江の島の天…

「がん」という冒険(86)

一昨年、がんになった年の年末、 せっかく「がん」になったのだから。 それを個人的に付き合いのある友人に年賀状で知らせ、ブログも読んでもらおう、と思ったわけである。 結婚や出産なら、当然のように年賀状に書く。そういう意味で年賀状に「がん」の報告…

「がん」という冒険(85)

親愛なるブログ読者の皆様 新年明けましておめでとうございます。 どのような方々が、このブログを読んでくださっているのか、 また、どのように感じられているのか、私にはわかりようもないのですが、 主イエス・キリストを信仰する者として、イエス様の素…

「がん」という冒険(84)

さて、95歳、自宅火災で亡くなった★姉妹の納骨式である。 場所は鎌倉にある共同墓地。 参列する兄弟姉妹は鎌倉駅で待ち合わせた。日曜の礼拝は対面でもzoomでも行われ、私はzoomばかりだったので、実際にお会いするのは何年かぶりになる懐かしい顔もあった。…

「がん」という冒険(83)

ああ、25日が終わってしまう。 クリスマスということで寮に入っている双子の次女βが帰って来て、あたふたとお祝いの用意をしていたのだ。 何を慌てているかといえば、 クリスマスはイエス・キリストの誕生日だと思っていませんか?(季節・暮らしの話題 2018…

「がん」という冒険(82)

このブログにも何度か登場し、(69)~(72)ではその訃報について更新した95歳で召された★姉妹の納骨式に参列した。 夏の終わり、一人暮らしの★姉妹を放射線治療に通院しながら何度か訪問した。その間、 訪問したら★姉妹が台所で転倒していたり 私が帰った…

「がん」という冒険(81)

問題な●先生はどうしているだろう、と今も本心から思う。 今時、50歳独身は珍しくもないが、 ・時間(約束)を守らない。(平気で2時間遅れてくる) ・Lineのスタンプ大好き。(真面目なやり取りにも無用に使う) ・ハイヒールに化粧濃い。(マスク取るとマ…

「がん」という冒険(80)

改めて●先生のことを振り返る。 ・時間(約束)を守らない。(平気で2時間遅れてくる) ・Lineのスタンプ大好き。(真面目なやり取りにも無用に使う) ・ハイヒールに化粧濃い。(マスク取るとマスク裏にべったり口紅)勉強中にも化粧直ししているらしい。 …

「がん」という冒険(79)

8回にわたる術前の抗がん剤治療は、去年の12月1日に始まった。 当然、髪はまだ抜けていない。 とくに抗がん剤に対する不安や恐れはなく、言ってみればまっ白( ^^) な状態であり、色々な説明を受けたものの、治療を受けてからの具合の悪さもなかった。ただ、…