「がん」という冒険(74)

秋も深まり、このままするすると師走~年末~新年へと駆け足で過ぎていくのだろう。

思えば、去年の11月に私は乳がんの検査を受け、乳がんだとわかった。

去年の2月に風呂場で左胸のしこりに気づき、病院に行くまで9ヵ月もかかってしまった。

当時の日記を読むと、私はその期間のことを

心の旅。

と書いていた。がんは「早期発見・早期治療」といわれる昨今だが、信仰のある私は「死にたくない」とは思わなかったし、がんがわかって、再発や転移に怯える人生が怖かった。

がんになった友人もいたが、誰にも話さず相談もしなかった。ただ、イエス様にだけ気持ちを打ち明け、導きを祈った。時折、左胸がヒリヒリするのを「病院に行け」というイエス様のサインかと思うこともあった。

そうして、私ががんであるかないかの問題は、私だけの問題ではない(家族がいる)という境地に達し、白黒つけたいという思いから、10月19日、乳がん検診予約の電話をした。すると、既にしこりのある場合には「乳がん検診」(無料)は受けられず、乳腺外科の検診を受けるように言われ、11月2日の予約を取った。

今となれば、6月に手術を終え、放射線治療も終えて、術後の抗がん剤治療に通いながらも、術前の抗がん剤治療でスキンヘッドになったのがタワシヘッドになっている。この秋、娘達と江の島の天然温泉に行く予定である。

今、去年の今頃、乳がんの検査を受けた頃のブログを読み返した。ブログを書きながら、検査の結果が悪性だった場合、ブログを書き続けることができるのか…?という迷いも匂わせている。

結果は悪性だったが、それから一年、私は喜び、感謝しながらこのブログを書き続けられている。

11月2日に検査を受けたブログの最後は、このように締めくくられていた。

 

「午前10時、病院に入ってから、およそ2時間後、病院を出る。2週間後に結果を聞く。

結果はわからないけれど、どちらでもいいのではないかと思う。いざ、「悪性(=がん)」の結果が出て、冷静でいられるとは限らない。しかし、今、「がん」というものを通して、メガネをかけかえたように、視界が変わっている。このことを覚えておきたい。」

 

「メガネをかけかえたように、視界が変わっている」――忘れていた(。-`ω-)

そういうわけで、「がん宣告一周年」として、これから一年前のことを振り返っていきたい。

(^。^)y-.。o○(#^^#)(*^^)v( ^^) _旦~~(^。^)y-.。o○(#^^#)(*^^)v( ^^) _旦~~