「がん」という冒険(81)

問題な●先生はどうしているだろう、と今も本心から思う。

今時、50歳独身は珍しくもないが、

・時間(約束)を守らない。(平気で2時間遅れてくる)

・Lineのスタンプ大好き。(真面目なやり取りにも無用に使う)

・ハイヒールに化粧濃い。(マスク取るとマスク裏にべったり口紅)勉強中にも化粧直ししているらしい。

人は悪くないが余程の特技でもない限り、これだけ社会性がなければ50女が一人で生きて行くのは難しいだろう。約束の時間を2時間過ぎて、

「銀行が混んでいたので」

と平然と言われた時は、どうしようかと思った。

 

さて、昨年11月13日からスタートした家庭教師☆君の指導によって、娘αは●先生を見限り断ることになった。12月19日のことである。暮れも暮れ、αの指導にどれだけ責任感をもたれていたのかは謎だが、断られたのは●先生にとって衝撃だったに違いない。

一方、「この先生ではダメだ」と見限っておきながら、αは●先生を嫌ってはいなかった。大学生になっても縁は切りたくないという。

私にとって一番の問題は、

この人にまだ、イエス様をお伝えしていない。

ということだった。

いつイエス様を紹介するか、タイミングというものがある。その点、クリスマスというのは福音の種まきにちょうどいいのだが、それは閉ざされた。

そもそも、狙い撃ちして(としか思えない)主が●先生を我が家に派遣されたのだから、主をお伝えしないまま●先生と別れてしまったのでは身も蓋もない。

なんのために、両目つぶって●先生に忍耐したのか???

エス様をお伝えする任務を主から与えられたと信じたからである。

(-_-)/~~~ピシー!ピシー!(-_-)/~~~ピシー!ピシー!(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

 

未信者の方にはわかりづらいかもしれない。

信仰とは、神を自分の救い主として信頼することだ。疑わずに信じるのである。それはしかし、簡単にできることではない。人と人の関係もそうだが相手を100%信用するというのは、家族でも難しい。

「信頼」するには、相手との付き合い方や時間、経験…を要する。エス様も同じだと思う。祈りという主とのお付き合いのなかで、次第に主を知っていく。必死の祈りが聞かれた(願いがかなう)なら、主に感謝するし、主は「おられる」と実感できるだろう。しかし、最悪の結果になることもある。私もそれで泣いた。「なぜですか?」と叫んだ。しかし、後になれば、それが幸いだった。苦しみや悲しみが感謝や喜びに変わるという経験を重ねるうちに、自分の思いなど目先のことに過ぎないと思い知らされる。

最善をご存じなのは主だけであり、お任せしていればいいのである。

という境地に、ようやく立つことができた。信仰生活、十余年。

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また主は、「信仰を試す」ことをなさる。

「どうだ、これでもまだ私を信じるか?」

という目に遭わされる。

と経験上、私は感じる。「はい、信じます(-_-;)」と信じ続けた結果、いつも祝福があった。聖書にも盛んに「忍耐」とあるように、主を信じる者は忍耐を求められるのである。

そして、この「信仰を試される」ということを、私は●先生において感じたのである。

 

αが●先生に借りたままの本が数冊あった。これをきちんとお返ししようと思い、それに手紙や福音の本やカードを同封することにした。

●先生には私のがんのことは無論、話していないが、この手紙で告白した。当時の私は抗がん剤の副作用で髪がほとんど抜けていたから、そのことも書いた。ただ、心配や不安は嘘のようになく、主への感謝と喜びで満たされていると記した。

どこまで●先生の心に響くかはわからないが、「私を主のペンとして用いてください」と祈りつつ書き終えた。

主の僕(しもべ)として、やるべきことはやった。後は、イエス様がしてくださる。

こうして私も平安に包まれた。

 

今、★大学に通うαは落ち着いて学生生活を送っている。去年、合格した×大学には、入学金を収める期間を逸して入学できずに浪人となった。さすがに驚きはしたが、それも主のご計画なのだとうろたえることはなかった。最善に導いていただくことを祈り続けた。そこへ現れた家庭教師が●先生なのだから、私の苦労というか、忍耐の度合いを察していただきたい(。-`ω-)

★大学は、私が想定していなかったゆる~い、しかしミッション系の女子大で、こうしてみると、×大学でなく★大学でよかった、と思う。×大だったら、αは大学に行かずに引きこもりになっていたのではないか。十分ありえる。

αが受かるはずのない×大に合格したのは、コンプレックスの強いαへの、主の癒しだったように思う。受験した大学に全滅して浪人!は、αにはむごすぎる。双子の妹βは大学生なのだから。

 

そんなわけで、●先生のことを案じつつ●先生のことを祈っている。ちなみに、αは●先生に★大合格の報告はしたが、以来、連絡はしていないらしい。