「がん」」という冒険(66)

私はネズミについて具体的なことは知らないのだが、不衛生なことは明らかである。私が心配したのは、放射線治療に通いながら担当医から、

「コロナに感染すると治療が中止になるので、くれぐれも感染に気をつけてください」

と言われたことだ。症状が回復すれば治療を再開し、トータルの放射線量は変わらないが、中断することなく治療を完了することが望ましいのは無論である。

ネズミからウィルス感染するかもしれない…。

そうして放射線治療が中断、ということになれば、身も蓋もない。医師には恥ずかしくて釈明もできない。

あの日、★姉妹が私に言われた。

「ネズミがいることを主が◇姉妹(=私)に見せられたんです」

そういう意味で、「もう★姉妹宅には行くな」と主が示されたのだろうか?

 

悶々としながらネズミのことは、毎週★姉妹宅を訪れ、ケアマネやご家族ともやりとりされている◎姉妹にLine報告した。ネズミ出現は久々だったようで、

お~、またまた新種の毒餌を考えなければならないですね。

★姉妹の一人暮らしのサポートをされているが、

ネズミ駆除まで~?( ;∀;)

\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?

まったく頭が下がる。

衛生面について相談すれば、

確かに衛生面では、とても問題があると思います。

◎姉妹はかかりつけ医とも相談して二重マスク着用。これは★姉妹も知らないことだが、◎姉妹は掃除機でネズミの糞を吸い取ったところ、掃除機から出る風を吸い込んで体調不良になったらしい。

それでも、二重マスクで奉仕を続ける◎姉妹。クリスチャンの手本のような御仁である。◎姉妹は、ひとつひとつ、主と相談しながら事を進められているという。さぞや祝福も大きいことだろう。

 

私は頻繁に★姉妹を訪問するわけではない。なのに、

8月28日 私が訪問すると★姉妹は台所に転倒していた。

9月1日 私の訪問後、★姉妹は転倒し12時間、床の上でもがいた。

9月12日 ネズミ出現。

3回連続して、このような異常事態が起きた。今年から毎週のように★姉妹を訪問する◎姉妹もそうだが、このような劇的な事態に遭遇した姉妹はそうはいない。

ただの偶然とは、とても思えない。やはり、

「ネズミがいることを主が◇姉妹(=私)に見せられたんです」

それを思い出しながら導きを祈った。少なくとも、放射線治療が終わるまでは訪問は避けよう。それからは……?わからない。

◎姉妹によると、★姉妹宅でネズミを見た私は、悲鳴を上げて「怖い、怖い」と連呼したらしい。

★姉妹に電話すると、★姉妹の方から「ごめんなさいね」と謝られ、

お身体の方をお大事になさってください。

と言われる。★姉妹の声は穏やかで、なんのひっかかりもない。私が★姉妹に聖書を読むのが、何より嬉しかったと言われる。私は、★姉妹の主にある「生き様」を見せてもらえたことに感謝した。

これからも電話でのお交わりはできるから、それも祈っていきましょう。

ということに落着する。

そんなわけで、ホラー映画のような展開はハッピーエンドとなった。

( ^)o(^ )( ^^) _旦~~(^_-)-☆(^。^)y-.。o○