事件

事件は、23日の午前1時23分、私が仕事場にしているマンションの一室で発覚した。
明朝は祝日のため、たっぷり寝坊をしようとゴミ出しに出ようとした。クリスチャンとして、このようなことはしたくないのだが、ゴミ集積所には専用のかご状のネット(フタ付き)があって、野良猫やカラスに荒らされる心配はない。「神さま、ごめんなさい。アーメン」である。
と…。
アチェーンが掛かっている。私は普段、掛けない。娘AかB、どちらかが掛けた。掛けただけなら問題はない。問題は…
チェーン先のボール部分が変によじれて、チェーンが動かない。
((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
確かに夕方、やって来た娘達に「鍵を締めなさい」とは言った。いつもならドアの鍵しかしないのに、今日はドアの鍵とドアチェーンまでご丁寧に掛けてくれたようである。私がドアチェーンをしなくなったのには理由があって、
掛けたはいいが、はずしにくい。
いざ、出かけようとした時、手こずったことがあった。これが、仕事の打ち合わせや約束などあったら…と思うと恐ろしくなって、以来、掛けなくなったのだ。コピー不可の最新式のルームキーだし、大丈夫だろうと。
そして…。
「掛けるな」と言ったことはないが、「掛けろ」とは無論言わない。ドアロックだけで十分なのに、ご丁寧にドアチェーンを掛けてややこしくしたのは、
娘Aか娘Bか…
9歳の双子である。子育ての経験のある方なら、わかっていただけるかもしれない。子どもというのは…
単純なことを、途方もなくややこしくする。
子どもが「良かれ」と思ってしたことが、親の仕事を増やす。
シ──(-ω-)(-ω-)(-ω-)──ン
チェーン先は、いびつによじれて、テコでもうごかない。これは…
娘Aか、娘Bか…。
オンドレ〜余計なことを…
(`皿´)<怒怒怒怒怒怒!!!
これは多分、娘B(=気まぐれ・酔狂)だろうと察しをつけ、寝ているところを叩き起してやりたい衝動に駆られるのをぐっと堪え、地団駄を踏む。
おそらく、掛けた方も、なんかおかしい…と思ったはず。それを報告もせずに知らぬ顔を通したところも、許せぬ( ̄へ  ̄ 凸
まぁ、感情的なことはさておき。ゴミ出しは無論、出来ず。明日は祝日だし、出掛ける予定も立ててないのは幸いだけど…。これって…
監禁
密室
拘束
( ̄ω ̄)(ーωー)( ̄ω ̄)(ーω−)
犯人もいないし、知らぬ場所じゃない、ってか、いつも生活してる所だし、ドアチェーンが開けられないのはこっちのせいなので、何ら事件性はないのだが、やはり慌てる。私の他は9歳児の双子なので、このチェーンがはずれなければ、
電話でSOSを呼ぶ
しかない。夫は、この近くに住んでいるので電話してもいいのだが、
ここは2階。
外壁からよじ登ってベランダに到達するなんて…ムリ。
不動産屋に電話して、便利屋だか鍵屋だかを頼む…のかしら。
シ━━(^(^(^(^(^(^ω^;lll)━━ン
お金かかりそう。
結局、この世はお金なのよね…???
思いながら、明日のことは明日考えようと思う。(聖書にも書いてある)少なくとも、娘達にこの現状を教え、責任を問い、事の重大性を伝えなければ、と思う。思いながら、
「神さま、お助けください<(_ _*)>」
――こんなことで神の力を借りるのには抵抗もあるけれど、姉妹達(=女性信者)は探し物をするのに主(=キリスト)にお願いすると早く見つかる、と言われるので、お願いして眠りました。
ベランダから救援隊が駆けつけることになるのか…?
それならそれで、取材と思って納得しよう…(/-\*)
翌朝、8時に目覚めたのは娘Bで、Bに、ドアチェーンのことを言ったら、やはり、ドアチェーンを掛けたのはBでした。本人も具合のおかしいのを感じたようですが黙っていたのを認めました。
「鍵開かないから、外に出られないよ」
と言うと、必死にチェーンをいじっていましたが…。
次に娘Aが起き出して…、ドアチェーンのことを知ると、それを確かめて、何と言ったかというと、
「飢え死にする」
泣き出しました。この保守的にして想像力過剰な娘A、理系のBと対照的な文系、つまり、私そっくりなわけです。
「飢え死に」…。
食うに困らせたわけではありません。冷蔵庫にはたっぷり食料も入っているし、いつ娘達が来てもいいように用意はしてありました。一体、平成二桁生まれの子どもが、何をして「飢え死に」などという発想をするのか…
そして、「飢え死に」と言われて私が何を発想したかというと…
はい、正直に告白しますと、前夜からもやもやと立ち込めていたのです。それは、
「審判」(9・6、9・10ブログ)
の世界。たまに娘達を前に舌なめずりしながら、「うまそうだなぁ」などと言うことはありますが…。勿論、飢えて娘達を食べようなどと発想はしませんが、結局、娘Aと私、似たような論理の飛躍をしてるんですね。
祝日だからよかったものの、平日なら、学校に行けません。一体、欠席の理由をどう説明したのだろう、なんて考えます。慌てても仕方ない、と覚悟を決めます。
「神さまにお願いしよう」
と娘Aはお祈りします。一緒にお祈りしました。さて…。
布団に寝転びながら、工具はあるから、ドアチェーンごとドアからはずすという手もあるな。
などと思い浮かんだところへ、
「開いた〜」
娘Aが報告に来ました。Bが開けたそうです。どうやったのか聞いたら、
「抜いたら開いた」
ヤァ \(⌒∇⌒(⌒∇⌒(⌒∇⌒)⌒∇⌒)⌒∇⌒)/ ヤァ
ゴミは間に合ったので娘Bに出させ、いつもの平和な日常が戻りました。ちなみに娘Aは、本気で「飢え死に」を心配し、娘Bは「不動産屋に電話するのかな、と思った」――。
そして私…娘Aに、
「飢えて、ママに食べられるかと思わなかった?」
と聞いたら、
「そんなこと思わないよ(^○^)」
「だって、よく『うまそうだな』って言ってるじゃない」
「そんなの…思わないよ(^-^)」
まるで信用されているのに…安心しました。
"+;・ο。.・;+:+.。ο・;+*:゜・☆ヾ(・ェ・。`U 了└|力""├♪"
これは…夜中にゴミ出しするな、という神からのお告げだと思い、これからは祝日でも早起きするか、間に合わばければ出さない。
このように決めました(o^∇^o)ノ