100年を生きる

      振り込め詐欺犯さんに  柴田トヨ

今 あなたの
していることを知ったら
あなたの家族は
どう思うかしら

子供の頃
あなたには
優しい心があった筈
風の囁(ささや)きも
聞こえた筈よ

弱い人たちを
苦しめないで
その知恵を
良い事に使ってください

前回に続き、柴田トヨさんの詩から始めました。
これ、埼玉県警の振り込め詐欺犯撲滅ポスターに使われたもの。トヨさんが東入間署の依頼を受け、快諾したそうです。同署では年内にもトヨさんの啓発ビデオレターを作成予定とか。ポスターには、トヨさんの柔和な笑顔とともに、この詩が綴られています。
失礼ながら…あまりになごみ系で、
マジかよっ、入間署( ̄▽ ̄;)!!ガーン
振り込め詐欺犯さん」とは…振り込め詐欺犯もずっこけて、ヤル気が失せるなんてことが…あるのでしょうか。
ヾ( ̄_ ̄ )/\( ̄ー ̄)/\(  ̄− ̄)ノ゛ドモモモ・・
99歳の柴田トヨさん、10月10日には入間署から感謝状を贈られているそうです。何にせよ、大したものです。
100年生きてるんですから…。
で、こちらアラ100(Around100)のマドンナ、笹本恒子(96)も負けてはいません。
先月、目黒で「恒子の昭和」という写真展を大成功させ、息つく間もなくニューヨークへ。帰国早々、時差ぼけのまま講演するんですから。で、講演に来た先生のファン(60代?)、先生の若さにびっくり。そしたら、
「あたくし、(笹本恒子の)娘ですから(^0^)」チャオ!」
なんてジョーク飛ばしてる。恐れ入ります。
そして、私は某女性誌に企画が通って、先生の取材記事を書くことになり、今、原稿と格闘しております。
なにせ…先生の生まれた1914年というのは、
ヨーロッパで第一次世界大戦が勃発した年。
そう、日本史の世界なんですね。思わず、ラインマーカー片手に日本史の勉強しちゃいました。
やがて日本も参戦。直接的でないにせよ、恒子は、そんな不穏な空気の中で成長するわけです。
財団法人 日本写真協会に入社したのが1940年、その前年には第二次世界大戦が起こり、結婚した1941年には、海軍がハワイの真珠湾を攻撃して太平洋戦争が始まります。1941年12月8日、午前7時。そのニュースを先生は朝食を食べながらラジオで聞いたそうです。
「結婚はしたものの、召集令状の恐怖を忘れたことは一度としてなかったわね」
想像つきますか?召集令状という「死刑宣告」に怯えながら新婚生活を送る若い夫婦。
結婚してから招集されるまで、夫婦間で交換日記をしていたとか。それが、まだ残っていて、そのうち見せてもらえることになっています|^ー゚)ノ
で、2年後にとうとう恐れていたピンクの紙(赤紙)が夫の元に届きます。先生は腰を抜かしたそうです。
映画の世界ですよね。
戦争で夫婦とも命だけは助かったものの、実家も新居も空襲で全焼。焼け野原の中、生活の糧を得るため職を探します。
当時は、脱いだ靴さえ盗まれたそうです。
シ──(-ω-)(-ω-)(-ω-)──ン