このブログの読者ならダンテの「神曲」…タイトルくらいはご存知ですね(^-^)vこれ、「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」の三部からなる長編叙事詩なのだそうです。「小説」ではなく「詩」なんですね。14233行の韻文で翻訳ものだと全三巻。どんな詩やぁ〜∩(+`ω´+)∩・・・キュゥ
はぁ〜やっぱり読めたものではない。
ダンテの「神曲」って、なんかカッコよくないですか?数年前、知り合いの口から「ダンテの神曲だと〜」なんてサラリと出てきた時、
ポッーー (*^。^*)~~~~ (゜_゜ )湯気が!?
って、なっちゃったんですよね。
かの夏目雅子伊集院静に恋したきっかけと言うのが、「檸檬」「薔薇」など…漢字で書けたことだという有名なエピソードがありますが。(念のため、「れもん」「ばら」と読みますf(^ー^;)
私が小娘で相手が還暦過ぎてない青年だったら…(*^。^*)~~~~
以来、ダンテ「神曲」には少々コンプレックスがありまして。今耳にしても、目で見ても、やっぱり…素敵。
"(*^^)/。・:*:・°★,。・:*:・°☆"
例えば、知り合いの読んでるのが、
ドストエフスキー罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」…暗い、重い。
ニーチェツァラトゥストラはかく語りき」…わたしゃ知りません。
ヘミングウェイ、パールバック、スタンダールヘルマン・ヘッセ…世界文学全集ですか?
プルースト「失われし時を求めて」…どうぞ、御勝手に。
…ってな感じですが、
ダンテ「神曲なんて、サラリとめくってたら…やっぱり、
ポッーー (*^。^*)~~~~ (゜_゜ )湯気が!?(同性だったら尊敬の眼差し!)
じゃないかしら…。
皆さま、ちょっとお試しになりませんか?
勿論、相手が何か言ってきても、「え?あ〜。ちょっとね」…なんて具合にごまかせばよろしい。具体的に何か言うより、知らん顔したり、隠したり、曖昧にぼかした方が「こんなの大したことない」みたいなニュアンスが出て効果的だと思います。ご法度なのは、「どんなもんだい(^O^)/」みたいな顔するの。最悪…ですヽ(▼o▼)全然、「神曲」なんて柄でない方も、その方が意外性があって相手にインパクト与えるはずです(=^0^=)♪
ダンテの「神曲」ってだけで、不思議なオーラが生まれるように感じるのは私だけでしょうか?
そもそも、この「神曲」という訳を最初に使ったのは森鴎外だそうです。

ってわけで、どうしていきなり、ダンテ「神曲」なのかと言うと3月に録画しておいたNHKの「芸術劇場 ロメオ・カステルッチ『神曲』地獄・煉獄・天国」をようやく見たからなんですね。2時間半もあるし、やっぱり「見る」には心構え、覚悟がいります。というより…単に録画の容量がいっぱいになって、消すわけにもいかず、見ないわけにいかなくなったんですが。
まずは「地獄篇」――。
ダンテの「地獄篇」は、ダンテ(作者兼主人公)が、古代ローマの詩人ウェルギリウスに助けられながら、地獄めぐりをするという話。
カステルッチの「地獄篇」では、自らが「私はロメオ・カステルッチです」と舞台に立ち、間もなく、恐ろしい森の獣たちがダンテの前に現れたように、3匹のシェパードがカステルッチに襲いかかります。はい、本当に噛みつきます。(ただし、カステルッチは訓練用の防護服を着ているので怪我はしない)つまり、カステルッチが現代のダンテとなって、地獄めぐりをするわけですね。カステルッチの「地獄篇」で、ウェルギリウスの役を任されるのはポップアートのカリスマ、アンディ・ウォーホール
はい、「百聞は一見にしかず」――。
http://www.youtube.com/watch?v=63tVI2odB6A
カステルッチの作品は、台詞劇ではない前衛的なもの。本作も例外ではなく、観客の想像力、創造力…に訴える部分が多いようです。確かに、「地獄」なんてものを台詞で表現するのは陳腐に陥りかねません。
この作品、世界遺産であるフランスはアビィニョン法王庁の中庭で行われたとか。もう、ケタが違いますね。理屈抜きにカッコいいのはあたりまえ。グランドピアノが燃えたり白馬が走って来たり…。もう、私なんぞが解説するシロモノではない…。
うたた寝してても、違和感ないやんけ…(*`ε´*)ノ_彡☆バンバン!!
アンディ・ウォーホル狂言廻しなのも色々御託があるのだろうな。
と…。私の脳裏に、ダンテ「地獄篇」とは対極にあるような映像が…フラッシュバックのように蘇り…。
あれは、確か地獄へ案内するいかめしい格好の閻魔大王…。それも女!そう…幻の女優、前田通子…C= (-。- ) フゥー
何故か…視覚的には、カステルッチの「地獄篇」を見ているのに、脳裏に浮かぶのは先月DVDで見た石井輝男の「地獄」…。
ああ、思い出したくないのに。
あの、それこそ、地獄をアナログで表現した、恐ろしい…否、おぞましい…否…。「親の因果が子に報い〜♪」見世物小屋の世界…(/-\*)
極めつけは…ピーター先生が裁判官役で特別出演してたやんけ…
(ヽ>ω<)ヒイィィィ!!●~*ヒイィィィ!!(>ω<ノ)ノ
見たのを後悔はしないけど、見、見…見てしまった…((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
というようなトンデモナイ映画でした。
忘れたかったのに。
ダンテの「神曲」のはずが…。じゃ、邪魔をする…。
こら、あっち行け!お呼びじゃないのよ|`Д´)ノ
でも…あの、思い出したくない映像が…圧倒的な存在感で私を支配する。
ううむ、やむを得ない。
石井輝男の奇作「地獄」は次回に…(ー_メ)