神曲

永井豪によるダンテ「神曲」(7)

ここで残念なお話です。 皆さま、キリスト教に「カトリック」と「プロテスタント」があるのはご存知ですか?大雑把に言えば、16世紀の宗教革命でカトリック(旧教)から分離したのがプロテスタント(新教)なのですが、同じクリスチャンでも違いがあるので…

永井豪によるダンテ「神曲」(6)

煉獄界で身を浄めることが浄罪である。 ――煉獄は人を誤らせる七つの感情(高慢・嫉妬・怒り・怠惰・欲・飽食・快楽)を浄める七つの環道によって出来ている。 刑務所みたいなところで、七つの罪を償うみたいなことですね。 煉獄界の門でウィリギリウスは門を…

永井豪によるダンテ「神曲」(5)

皆さま、暑中お見舞い申し上げます 「暑い…( ̄▽ ̄;)」は言うのも聞くのも飽きたので、今日はちょっと涼しくなるお題にしようかと思います。はい、永井豪のダンテ神曲「浄罪篇」です。「地獄篇」については、永井豪による「神曲」(1)(2)(3)(4)6/…

4回にわたり、この、永井豪による「神曲」にお付き合い下さり、誠にありがとうございます。拙いながら更新出来たのも、アクセスによる皆さまの反応が受け取れたから。全く、私如きが、「神曲」なんて、「インド人もビックリ」…。って、これ、「神曲」が語源…

天使によって開かれた地獄の第二の門。そこにダンテが見た地獄とは… 第六の圏(たに) 異教徒の地獄 ―キリスト教以外の異教徒が、墓穴で業火に焼かれます。叫び声を上げながら亡者達が墓穴から這い上がってきます。「永遠にこの、あばかれた墓の中で熱き炎に…

引き続き、永井豪によるダンテ「神曲・地獄篇」です。 母国を永久追放され、流浪の旅に出たダンテ。獣に襲われそうなところを実在した偉大な詩人、ヴィリギリウスに救われ、彼の案内で地獄巡りをすることになります。ここでちょっと…思い出したことが。 あの…

我を通りて嘆きの街へ 我を通りて永遠の罰 我を通りて罪多き 地獄の民への集う街へ なにも我より先に無く なにも我より後に無し いっさいの希望をすてよ 我が門を過ぎる者地獄の入り口、「地獄門」に刻まれた文字です。一言一言が重く、胸に響く。「嘆きの街…

このブログの読者ならダンテの「神曲」…タイトルくらいはご存知ですね(^-^)vこれ、「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」の三部からなる長編叙事詩なのだそうです。「小説」ではなく「詩」なんですね。14233行の韻文で翻訳ものだと全三巻。どんな詩やぁ〜∩(+…