天使と悪魔

「ハレルヤ愛する天のお父様。あなたの御名を褒めたたえ感謝致します。世間ではGWですが私達がこうして集(つど)い、聖書を学べることを感謝致します…」

礼拝は、こんな瑛子さん(4.12ブログ「復活祭」参照)の感謝の言葉から始まる。キリスト教の基本は、ひたすら神への感謝と祈りのようである。そう、確かに世はGW…。私も例に漏れず実家に帰省しているはずだった。今頃は実家で父とビール飲みながら遅い朝食食べているはずなのだ。それが、昨日、新幹線をキャンセルして、今日、朝からこうして礼拝とバイブルスタディに来ている。こうしていると、何だかそれも「神の導き」めいたものにも思われる。爽やかな朝の日差しの中で讃美歌を歌い、聖書をひもといていると、自分に降りかかった悪意や邪悪なものが、綺麗に取り払われ浄(きよ)められる気がする。
新幹線をキャンセルしたのは、仕事関係でトラブルが生じたためだった。それくらいはよくあることかもしれない。が、昨日は電話とメールで悪態の限りをつかれた。「地獄へ落ちろ」めいたことを言われると、さすがに寝覚めも良くない。「悪意」と言うのは、持たれるのも嫌だが持つのも嫌だ。なるたけ無縁でいたいと思うものの、そうはいかないらしい。
「悪魔」というのが、瑛子さんの言葉によく登場する。以前、讃美歌のテープが見つからなかった時、「あれがないと礼拝が始められない。悪魔の仕業、悪魔の仕業よ!」と言って、神に祈り始めた。祈りが通じたのか、テープは見つかった。
悪魔…。言われてみれば、「悪魔の仕業」と思われるようなことが身近にも起こる。どうして、このタイミングでこういうことが…(ー_メ)というのが、誰にもあるだろう。そして、昨日、電話やメールで向けられた罵詈雑言(ばりぞうこん)の数々も、本人ではなく、「悪魔」の仕業と思えば救いもある。バイブルスタディの後、私は瑛子さんと夫である牧師に聞いてみた。
「今まで、『悪魔の仕業』と感じたことが色々あると思いますが、大変だったのはどんなことですか?」
瑛子さんは言った。
「栃木に舞台公演(『マグダラ』)行った時、事故に遭ったの。公演が終わって次の公演控えてる時に、車に乗ってて2トントラックにぶつけられた」
前頭部を打って打ち身で全治1週間。打ちどころが悪ければ、一生障害が残ったそうだ。
そして…。同じ日、同じ場所で他に3件の交通事故があり、3人の死者が出たと言う。警察に被害を訴えたものの、「打ち身?そんなの軽い軽い。今日は3人も死者が出たんですから」と、地元警察は相手にしれくれなかったそうだ。瑛子さんは言う。「悪魔が、その領域で私を殺そうと狙ったのよ。私は、神に守られたの」――。キリスト布教の舞台だから、悪魔は必死になって阻止すると。公演は6日後だった。赤紫の顔をメイクで隠し、目眩(めまい)しながら演じたらしい。
その他にも、「公演ごとに邪魔されたわよ」と言う。瑛子さんが、公演前にいきなり40度に発熱した。主催者側が「無理でしょう」と言ってくれたものの、「これだけ邪魔する、ってことは、この公演には何かある」と、無理を押して演じた。公演後、瑛子さんは、この舞台で救われたという女性に出会ったらしい。
他にも…。公演中に子供達(3人の子持ちである)が発熱したり…様々なトラブル(悪魔)と闘いながら、現在があるのだ。
そして、瑛子さんの夫である刈田牧師も非常に興味ある証言をしてくれた。
「色んな新興宗教が邪魔したよね」
日曜の礼拝に通おうとする刈田青年に、創価学会モルモン教…が誘いをかける。凄かったのは統一教会
ピンポーン、と若い女の子の二人連れが訪れて勧誘。「8時半に自由が丘で待ってますから」――。当日、キリスト教の礼拝に出かけるはずの刈田青年。「来るまで待ってますから」と言った女の子の言葉を無視出来ず、「会って断ろう」と決心して自由が丘へ。
そのまま事務所に連れ込まれ、ビデオ見せられたそうな。そのビデオが、「全然知らない聖書の世界で衝撃を受けて」…深みにはまることとなったらしい。セミナーや合宿で「洗脳」されたと言う。目を覚ませてくれたのは会社の同僚。「刈田が統一教会に…!」と。統一教会が「新興宗教」と知って、改めたそうだ。それがなければ…「伊豆合宿」に参加していた。統一教会の洗脳は、どうやら、凄いらしい…( ̄▽ ̄;)
悪魔と言うのは、そもそも「大天使」の位にあったとか。それが、傲慢になり「神」となろうとしたために、貶(おとし)められることとなったと…。
悪魔に会いたくはないけれど、個人的には「天使」より「悪魔」に興味があるなぁ。
+;・ο。..・;+あ(●´U`●) り(´U`●) が (●´U`)と ヽ(●´Д`●)ノう+..。ο・;+