「がん」という冒険(40)
誰もが知るバラの花、しかし、
バラの花びらが何枚あるか?
そんなことを考えた人はあまりいないのではないだろうか?
私が母のように慕う◆姉妹は13種類だかのバラを育てている。先月、銀座でデートした際に、◆姉妹は自宅から摘みたての、
ルージュ・ピエール・ドゥ・ロンサール
という品種を一輪、大切に運んできてくださり、その時に、
「花びらは100枚くらいあるのかしらね」
と言われ、以来、
バラの花びらは何枚あるのか?
が気になってしまった。
そうして、ルージュ・ピエール・ドゥ・ロンサールが枯れてから、花びらを数えたところ、
83枚あった。
それは発見だった。大発見のような気がした。
どうして83枚もあるのか?
おそらく、ルージュ・ピエール・ドゥ・ロンサールの花びらが一律に83枚というわけではないだろうし、(◆姉妹が数えたら80枚らしかった)バラの品種によっても差異があるだろう。
しかし、他の花に比べて、断然多い花びらの数が、バラの美しさ、バラの魅力…なのではないか?
83枚の花びらというのは、ルージュ・ピエール・ドゥ・ロンサールという仰々しい名にふさわしいとも言える。
どうして83枚もあるのか?
それは、神の仕事だから。
20年前、出産した娘達を眺めながら、私は驚嘆した。
目、鼻、口…手足に指、爪、指紋まで…なんという芸術品。
しかし、名工がこの芸術品を人生かけてつくり上げたとしても、そこに命を吹き込むことはできない。
こんな見事な塊(かたまり)が、しかも二つ、私の胎内で自然に、勝手にできあがるなど、ありえない。それが、月満ちて、胎内からこの世に出てくるなどというのは、考えられないことだった。いうならばそれは、
神の仕事。
まだ信仰もなく神も知らなかったが、思えば、あれが私にとって、
神との出会いだった。
◆姉妹と会うのはコロナ以来、3年ぶりほどだろうか。銀座で一緒にランチをしてから教文館書店に移動し、思いがけず2018年日本聖書協会発行の聖書(聖書協会共同訳)を贈られる。
これは、カトリック、プロテスタント教会による「共同訳」であり、礼拝での朗読にふさわしい日本語訳だそうである。
私のもっている聖書は日本聖書刊行会発行の初版1970年のものである。
この新しい聖書をもって私は入院する。
できすぎている。
……イエス様、お見事です!
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