入試(10)

終わった。

双子だから一度(一年)で済むはずだったが、たっぷり二年かかった。

それも、これから正念場という、秋も深まった11月に、

私のがん宣告という特別付録がついた。

(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

双子の姉αの大学受験である。

3月入試で合格した◎大に、先週入学金を、今日は前期分の授業料と施設費を振り込んだ。

追加合格した◇大には(合格者には3月末までに電話連絡がある)合格しても行かない、というαの意志確認を取ったので、週明け早々、前倒しで手続きしたのである。

お金さえ納めれば、多少の手違いがあろうと、大丈夫であろう。

去年、αが▽大に合格しながら、入学金を期日に納めなかったことで合格無効になった。それが私の根深きトラウマになっていることに気づく。

やれやれ……。

そうして、がんになったことがαの受験に何のリスクにもならなかったことに、改めて驚く。

 

αが▽大学に合格しながら入学できなかったのは、主のご計画なのだと受け入れることができた。あのまま入学して大学生になっていたら、どうなっていただろう…と今も思う。

主がαにとって最善の道を整え、拓(ひら)いてくださいますように、

αが「浪人してよかった」と思えるゴールが切れますように、

この受験を通して主がαに語ってくださり、つながることができますように… 

今年1月のセンター試験当日、αに付き添う夫と3人で祈った。

祈りは聞かれた。(かなえられた)

αは理系(去年)から文系(今年)になり、将来の展望や勉強したいことも具体的になった。チャペルを有するカソリックの学校で、よき出会い、よき学びに恵まれることを祈るしかない。

私は◎大合格を望まなかったのが、祈り会のなかで「合格」を聞いたことは、ただの偶然ではなかろう。主は「苦しみ」や「悲しみ」を「喜び」「感謝」…に変えられる。オセロゲームのように事態が見事に裏返るのだが、今回もそうだった。

2年かかって、αは落ち着くところへ落ち着いた。そんな気がする。

 

では最後に、去年、αが合格無効となったことに、最後の抵抗として夫が▽大に電話することになった。その時のブログを下記に添付する。

 

意を決して、夫が▽大学に℡することになった。主が、何とかしてくださるのか…?

そんな思いもよぎる。ただ、夫が℡する前に、

「祈らせてください」

と私は言った。夫に信仰はないし、ケンカの種にもなっていたから、鼻で笑われるかとも思ったが、夫は何も言わなかった。

あの時、何と祈ったのかは覚えていないが、αを入学させてください、とは祈らなかった。このことを通して、主が我々に最善の道を整え、拓(ひら)いてくださることを祈った。

祈った後、「この祈りは聞かれる」という、平安があった。

そして、私の祈りの間、スマホをいじっていたαを、夫が叱ったのには驚いた。

「俺はちゃんと(祈りを)聞いてたぞ」

\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?

耳を疑った。

そうして、夫が▽大学にかけた電話は、

門前払い(交渉の余地なし)

の扱いだったが…

私は夫の前で祈れたことと、夫がαを叱り、私の祈りを聞いていてくれたことで満たされていた。

 

三年日記を見ると、この祈りをしたのが3月8日、そして今年の3月8日、αは◎大の「合格者見学ツアー」で(◇大から)◎大入学に心が動いたらしい。