入試(1)

日々、喜びと感謝…だったのが、あまり喜べなくなっている。

それは、浪人生の娘αの合格発表が始まったから。

αが浪人することになった事情は昨年にブログで語った。

合格はもらったものの、「入学手続き」をスルーしてしまい取り返しがつかなかった。

それにしても、私のつけている日記は3年日記で、去年の今日、どうしていたかがわかる。

それによると、「(βはともかく)αの合格はありえない」と何度も書いてある。

夫に「βが合格でαが不合格と、両方不合格とどっちが嫌?」と聞いている。

一卵性双子ながら、αは妹βへのコンプレックスが強く、すぐ感情的になる。βは模試でA判定ももらっていたから、合格はありえる。一方、αはE判定しか見たことがない。

また、余談ながら、日記を読み返すと、どちらも勉強しなかった。いつになったら火が付くか?と待っていたが、結局、入試シーズンが始まっても午後まで寝ていたことがわかり、改めてまいった。

勉強しない受験生×2

これは相当なストレスである。よくも忍耐した。大きな声ではいわないが、このストレスががんと無関係ではないかもしれない。

そうして、発表1発目の2月10日、同じ大学でαは合格、βは追加(補欠)合格!

\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?

ありえないことであった。どれくらいありえないかといえば、αが電話で合格を知らせた担任が、「え~~~~\(◎o◎)/!」と、こんなに驚いていいの?と思うくらいびっくりしていた。そうしてこの日、αは、

完全合格(^。^)y-.。o○

と胸を張った。追加合格のβは、

不完全合格

ということである。

αにすれば、☆大学に合格したことよりも、βに勝ったことが嬉しかったのだろう。

振り返れば、

大学に合格させて入学させない。

という、それはまさに主がなさった、神業(かみわざ)であった。受験を通して、

主が娘達の最善の道を整え、拓(ひら)いてくださいますように…

と祈り続けた。最善の道は主にしかわからない。与えられた道が最善なのだ。

あのまま、入学していたら、αは大学生の覚悟もないままどうなっていただろう、と思う。一方、βの追加合格の決定が決まるのは遅く、既にαの入学がなしになってからだった。αの二の舞はごめん、とβのテンションはマックスに上がった。

もし、βもαと同時に合格していたら…。二人とも入学手続きの不備で入学できなかったかもしれない。それを思うと恐ろしい。

こうして、双子ながら、

αは浪人、βは大学生

となった。αの「合格」は、「主の憐れみ」かと思う。また、優秀で人間的にも非の打ちどころのない家庭教師が、一年以上、二人の勉強を見てくださった。愚痴のひとつもこぼさず娘達を指導してくださり、私の精神的な支えにもなった。(先生が来られても、二人とも寝ていたことは一度や二度ではない)二人とも「不合格」でも、先生には全く責任はないが、先生自身にとってはそうもいくまい。一体、どのような心情だったろう、と今も思う。そういう意味でも、二人が「合格」をもらえたのは、主のお取り計らいだったような気がしている。

そうして始まったαの浪人生活。ちなみに、(家庭教師センターから)派遣されて我が家に迎えた家庭教師は、49歳の女性、この道のプロ、という触れ込みだった。前回同様、祈りに祈って迎えた家庭教師だったので、すべてをお任せした。現れた女性は、化粧が濃く、ピンヒールで、

およそ、家庭教師センターから派遣された家庭教師とは思われない。

人だったが、(コーヒーカップに口紅の跡が残る)

主が我が家に派遣されたのだ。

と受け取った。αとの相性は悪くなかったが、家庭教師としてのスキルは期待はずれ、11月になってもαは午後まで寝ていた。

結局、αの方からこの方の指導に不安を覚えることとなり、現役の大学生にバトンタッチ。

「一日のノルマ10時間(-_-)/~~~ピシー!ピシー!」

αが急に、受験生っぽくなった。年齢(一つ上)の変わらない相手とのやり取りの中で、刺激を受けているのを感じた。彼とはzoomのみでの指導となったが、ラストまで誠意と責任をもってお付き合いいただけた。

浪人してよかった、というゴールを切ることができますように…

と祈っている。

そんなわけで、色々あった。今のところ、

滑り止めの合格をひとつもらった。