分散登校(2)

さて、今週、前代未聞の分散登校がスタートした。

ふと気づいたのだが、この分散登校

集団登校の反語なのだ。

さて、双子の娘、αとβ。

私立高校に通うαは既にオンラインホームルームおよび授業が5月半ばから始まり、

公立高校生のβは郵送されてくる課題をもくもくとやる、だけであった。

分散登校がスタートして、

αは週一、βは週三の登校。

αは9時20分に(クラス全員で)ホームルームだが、βは午前と午後で、登校時間がクラスで分割されているようであった。

αによると、同じ時間に登校したものの、クラスは二つに分けられたらしい。

βによると、分散登校初日に身体検査があり、「体重が予想以上に増えていた」らしい。(αは身体検査なし)

思えば、2月の終わりからいきなり休校となり、

分散登校による新学期

なのである。

我が娘たちは高校3年で、修学旅行も終わって「後は受験」モードだが、小学校1年、中学1年、高校1年……入学が決まって、いきなり梯子(はしご)をはずされたようなものではないだろうか。

娘たちは昨年、それぞれに修学旅行を終えて満足して帰ってきたが、前ぶれもなく、修学旅行が閉ざされた子どもたち……。

修学旅行だけではない。

体育祭、球技大会、遠足、文化祭、クラブ活動、友情をはぐくむことも……

あらゆるものが閉ざされた。

精神のバランスを失い、心を病んでも仕方ない。

むしろ、それが自然かもしれない。

この、前代未聞のコロナ禍にあって、育ち盛りの時を迎えた子どもたち……

どうか、夢や希望を失わず、前向きに歩んでほしい。

このつらい経験を乗り越えて、その思いを人生の糧(かて)としてほしい。

ひたすらに祈る。