母の日
今日は「母の日」だが、「母の日」だからと言って、なんのことはなかった私なのだが、今日、礼拝に行って、いつも優しくしてもらっている母親世代のN姉妹(姉妹=女性信者)に、何かお礼をしようかという気になった。
数年前、小さなプレゼントをした際に、「(私がプレゼントを渡した日が)『母の日』だったから、嬉しかった」と言われ、彼女には立派な娘さんが2人もいるのに、そういうものかと感じ入ったことがあった。
また、彼女の長女は私と同じ年齢とかで、同居している長女に、私のことも話しているらしい。
私のことを娘のように思っていてくださるのには照れもあるけれど、ありがたい。
そんなわけで、礼拝の後、食事にお誘いした。
「今日は『母の日』なので、ごちそうさせてください」
サイフォンで珈琲を煎れるカフェに入った。
いつもお交わりの前には私がお祈りするのだが、(N姉妹は、人前でお祈りするのは苦手)この時は、率先して祈ってくださった。
「今日、主にある娘のように思っている令子姉妹と、このような席を設けてくださったことを心から感謝します……」
ジーンとした。
N姉妹というのは不思議な人で、一言では語れない。
ご主人は家庭を捨てて、姉妹は三十代で娘2人を養うことになった。
壮絶だったと思うけれど、今の姉妹は、いつも笑っておられる。
「母の日」に、2人の娘さんは当然のように、お祝いするらしい。
そして私にも、
「義理のお母さんに、花とか送ってるでしょ?」
と言われても…。
「実の母にも、何もしてません」
「それじゃ、ダメよ」
ダメか…、ダメでもいいけど、ダメなんだ…。
この連休、実家に帰って母を見舞ったことで、「母の日」は帳消しと思っていた。
確かに…
実の親を大切にする人は、それだけで尊敬する。
母に手紙を書こうと思う。
「母の日」…。
私も二女の母なのだが、「母の日」を祝ってもらえるなどとは思ってもいなかった。
礼拝から帰ったこの日、長女が「散歩してくる」と次女を誘って出かけて行った。
私は、もしや…
「母の日」のカーネーションをお土産に持ち帰るのでは……
それは、確信に近いものだったが…
娘たちは手ぶらで帰宅した。
そう言えば去年、コンビニで売れ残った、
(値引きの)カーネーションをもらったのだった。