願書

29日、一週間前に公立中学の願書を出した。
前回のブログはそれを書こうとしたのだが、書いてるうちに「願書」手前で終わってしまった。
私にとっては特異な経験だったので、書き残しておきたい。
「願書出願」が1月29〜31日なので、何かあった場合対応出来るようにと、29日の出願を決める。
前回説明した通り、次女は「私学→公立」受験なので、
99%の生徒が受験せずに高等部に進む。よって、
公立高校の「願書」など、ほとんど縁がないのである。なので、
「そちらで(落ち度のないように)やってくださいね」

と次女担任(男性)から再三、念を押された。
落ち度があって試験受けられなかったとしても、こっちは知らんよ。
というわけである。もっともではある。
昨年11月に、公立高校受験の説明会があり、受験者は父兄と参加せねばならない。
そこで分厚い角封筒を受け取る。
夫も参加したのであるが、説明会が終わると、無言で私に角封筒を押しつけた。
手続きは私に丸刃げというわけである。
よって、私が受け取った角封筒と夫の分と、二つの角封筒が長いこと、放置されてあった。
開きたくはない。
しかし、徐々に心の準備を整えて、1月の第3週に中を開いた。塾には行ってるが、塾は試験に「合格」することが目的で、「願書」などにかまってられるか、である。
私が動かなければ何も動かない。
という、世にも怖ろしいことになっていた。
中学受験を経験しているので、
お役所仕事は融通が利かず、
前倒しで進めなければ大変なことになる。
という認識はあった。
万が一、娘が受験出来ないようなことになれば、
娘のこれまでの忍耐、努力…が泡と消える。(同時に、塾に支払ったお金も)
試験に落ちたなら、誰の責任も問われないが、受験出来ない場合、
責任のすべてが私にある。
そんな私は…祈った。
落ち度なく手続きが進められますように…娘が無事に、試験を受けられますように…
何を隠そう、私は、こういった説明書やマニュアルを読むのが、大嫌いなのである。
角封筒の中身は、分厚くはない冊子が5冊、プリント綴じが幾つか…
これなら、分厚い一冊にまとめられないものか、と思う。「志願者説明会資料及び様式集」「募集案内」「実施要領等取扱い」‥等
結局、受験のために提出するのは、
受験料を支払った証書を貼った「願書」と、試験の面接に用いられる「面接シート」
だけなのだが…
誠に面倒であった。
正直…冷や汗もかいた。

願書を黒のボールペンで書くのは常識だろうが、
間違った場合、修正液は使わず、二重線を引いて印鑑を押す。
願書には、在籍中学の校長印が必要。
受験料を郵便局で支払おうとしたら、
「受け付けていません」
よく見ると、受付先は限られていた。まして、
次女の場合、横浜在住であるが受験先は「川崎市立」…の場合、
どうも勝手が違うらしいことに偶然、気づくことが出来た。
プリント綴じに気づいたのである。そして、
川崎市教育委員会に電話をし、
横浜市教育委員会に電話をし、
娘の在籍中学に電話をし…
次女担任が横浜市教育委員会に電話をし…
まるでたらい回し。
私に頼まれた夫が、横浜市教育委員会に赴いて、受験料の納付書を受け取り、某銀行で納めた。
という、信じられないような経路を辿って受験料を納めた。前倒しで進めたお陰で焦らずに済んだが、そうでなかったら、どうなっていたかと思う。
もっとも、「受験料」は願書提出の最終日、31日だと窓口で現金払い、というから、それも一つの救済方法なのだろう。
いやはや…勉強になった。それにしても…「願書」が想像以上に大変で、親が試されてる(試験受けさせられてる)ような気がした。
フルタイムで働く母親など、大丈夫だろうか…?
と思った。そしたら、
公立中学だと、学校が教えてくれる。なるほど〜!私立と違って、ほぼ100%「受験」だから、
学校自体が動いてくれるよね〜。
そうして、無事に次女が願書提出を終えて…
感動にも似た達成感があった。
ここまで来たら、後は野となれ山となれ…神が最善の道を整えてくださるから…