「レイプ25時 暴姦」(3)

この映画、なかなかにこだわりのある映画なのだが、
登場人物に名前がない。
登場人物に名前がなくとも、
映画の中では特に困らない。
のであるが、
ブログで紹介するには非常に不自由。
なのがわかった。また、
赤ジャン男はまだしも、ガソリンスタンドで働く若い男を、

ガソリンスタンド男。などと表記して…これは酷い。反省した。
俳優に対して、あまりに失礼である。
赤ジャンを演じた石山雄大、ガソリンスタンドの店員は塚田末人という。

写真を紹介し、これからは赤ジャン→石山、ガソリンスタンド→塚田とする。
塚田末人個人の写真は検索出来ず、「レイプ25時」でバレエの衣装を着た山科ゆりを襲ってるのが塚田氏である。この映画、登場人物に名前なし、女犯すのに目的も計画性もなく(それが失敗しない)、赤ジャン石山やオカマ三人組の正体も関係もわからない。普通の映画とはだいぶ勝手が違うように思う。つまるところ、
長谷部安春という監督は、上記のことに対して「関心ない(どうでもいい)ねんな」と思う。
逆に、
石山の腕に彫られた薔薇の筋彫り(色が入ってない)のような刺青が、
山科ゆりを犯す時には赤く色づく。というのにはこだわった。
他に、丘奈保美、桂たまき…を犯しても、薔薇の刺青は色づかなかった。
映画中盤、山科が石山に呼び出される。(自宅を出る山科を塚田が追う)待ち合わせ場所で、山科は札びらを石山に突き付け、また連絡してくるなら警察を呼ぶ。
金でかたを付けようとするも、石山は山科の横に腰かけ、山科のスカートの下に手を伸ばし…。
(塚田が見ている)
ホテルで山科を抱く石山の腕の刺青が赤く色づく。山科ゆりは…石山にとっても塚田にとってもマドンナなのだ。
(塚田は(石山が奪った)山科のペンダントを大切にもっている)
女の刺青が男に抱かれて色が変わる…というようなのは見たかもしれないが、男の刺青が…というのは初めてである。他に例があるのだろうか?
そしてもう一点、
生きる張り合いも目標もなく、漫然とガソリンスタンドで働く若い男を、
突然現れた赤ジャン、石山が調教した。そのプロセス(塚田の進化)は丹念に描かれる。
興味はあっても合意のない女を無理やり犯すなど出来なかった塚田、それが石山との出会いによって岡本麗を襲い、謝礼金受け取るまでになる。
そこへ、石山を追いかけていたオカマ三人組。前には石山にゾッコンの王子が石山に手ひどい目に合わされた。その報復である。
石山は呆気なく殺され、空のプールに落ちる。そして、ズボンの尻を裂かれて突っ込まれ、表に返されて歯を金槌で割られて、また突っ込まれ…。
ロマンポルノで此処までやる?(こういうシーン、男性はどう感じるのだろう→カツラー様、よろしく(#^.^#))
それを目の前に見せられる塚田、「次はおまえだ」――。
逃げる塚田、逃げまくり…三人を次々殺す。(最後に王子に車で突撃)身を守るために殺すのではなく、ヒーロー石山が、あそこまで惨めにやられたことへの、絶望、怒り、やり場のなさ…が溢れる。

そしてラスト…。
山科ゆりが部屋でバレエの衣装を着ている。(本番間近?)
そこへ、窓から現れる塚田。
「あいつは死んだ。だから俺が…」
三人も殺した…石山を越えた塚田、抵抗して唇から血を流す山科ゆりに全くひるまない。羽枕が裂けて、羽毛が雪のように降る。
ブラームスが流れて…。
(羽枕でこれほど羽は降らんやろ)というほど羽毛が舞う中で塚田は山科ゆりを犯す。
エンディングタイトル流れて…。
最後にブラームスを…。https://www.youtube.com/watch?v=kRocDVZUfqQ