「女子学園 悪い遊び」(2)

「だいたいね、嘗めてるよ。あたい達を学校祭の幹部に指名するなんてさ!」

川崎にある女子高、白薔薇学園中等部。
3年の女番長花子の啖呵で映画は始まります。
演じる後藤ルミ、眼の下に隈みたいなアイライン、ド迫力、どう見ても中学生には見えません。
(セーラー服が浮いてる)
迎えうつ担任、塚田は江守徹
「バカ言うな。毎年中3が周りもちだぞ」
笑いながらあっさりとかわします。
「ふん、補助金がたったの5万円でさ、できっこないじゃん。バカじゃないの?」
花子のバックにいる少女(?)達も中学生には全然見えない。
女子大生かOL…というより、キャバ嬢それがコメディ的で面白いのでしょう。
江守徹「中3」と繰り返すのも笑えます。
結局、花子は自分達で資金稼ぎする、と塚田に言ってのけます。
「ご家庭のみなさま〜、こちらは白薔薇学園、白薔薇学園、中等部でーす。古新聞、古雑誌とトイレットペーパーの交換に参りました」
チリ紙交換、ヘドロ公害カンパ、学校が燃えた…と同情を買って路地で文具の販売…タイトルバック。
で、見事に資金が集まります。
「あたし達がその気になったら、20万や30万ちょろいんだから…」
江守徹、松原千恵子(夏川先生)に褒められて、得意な花子です。
校長が小松方正。いるだけで、場が映画的になります。潤沢な資金が集まり、盛大な学校祭が行われる…と体育館で訓示を垂れているところへ、

(セーラー服も着てない)サングラスかけた風来坊のような夏純子登場。
人を寄せ付けないようなクールビューティー、少女漫画から抜け出たような美しさ、当時21歳。
そこへ、花子達が集めた資金を、教師の一人がホステスと駆け落ちするために持ち逃げしたと通報が入ります。
夏純子扮する辺見涼子、人を寄せ付けないような雰囲気立ち込め、たちまち花子に目をつけられ、涼子も受けて立ちます。
番長の座を巡っての勝負。

どちらが先に塚田先生(江守徹)をモノに出来るか…などあるのですが…。
なかなか決着がつかず、
ストリップ劇場の照明係を本業とするチンピラ、岡崎二朗の仲立ちで、

丁半博打となります。
セーラー服の花子と涼子が向かいあって、
「ようござんすね、ようござんすね。どうぞ…丁か半か」
壺ふり役の岡崎二朗がサイコロふって、お馴染みの場面ですが、
涼子がさらりと、
「丁ってなぁに?」
チンピラ、額の汗を拭きます。
「あのね、丁が偶数、半が奇数なの」
「あたい偶数」
「じゃあ奇数にするわ」
「勝負、(壺を開けると)偶数。(涼子に)おめぇの負けだ」
涼子はセーラー服の赤いリボンをほどきます。
「裸になるまでやるんだよ。先になった方が下の毛を剃るのさ」
こうして始まるセーラー服の丁半博打。
「丁」「半」の代わりに壺ふりまでが「偶数」「奇数」と言うのが、いたくエッチで、花子と涼子も、セーラー服脱ぐのが、全然エロではなく、品のいいエッチで最高の見せ場だと思います。
2人ともガーターベルトはずして、パンティとブラジャーになったところへ、花子が負けて…。
涼子の冷笑。
花子はそのまま逃げ出そうとするのを捉えられ…。
(この辺も遠回しで全然リアルでない)

下の毛を剃られるところが、
まだ、生えてなかった。
なんて爽やかなんでしょう)^o^(
仲間の一人の妊娠騒動で、ひと波乱あり…。
通絶手術の費用を工面するため、万引きやったり。
結局、涼子の母親がクラブ経営してる(夫と別居)大ママで、お金貰うところが…とってつけたようでした。
涼子達は退学処分になるところが、塚田が辞表を出して責任を取ったことで免れます。
そんな塚田に涼子が「行かないで!」と泣いてすがりつきます。
おやおや。
塚田を追って学校辞めるのかと思いきや…。
塚田の後任教師としてやって来た、サングラスに革ジャンの藤竜也に簡単になびき…。

ラストはバレーボールのシーンで、
涼子と花子、またもや、恋のバトル…?
のエンディングが…
ええやんけ。
と思いました。
若いって、そういうことだよね、と納得。

でも、一番の見物は、夏純子のこのヘアスタイルにセーラー服や体操着…のコスプレだと思います。
これがポニーテールだったら、どうでしょうね?