「祈りのちから」(1)

映画館で映画を観ることのなくなった私だが、押し出されるように観ることになった映画、

「祈りのちから」
まず、知り合いの姉妹(=女性クリスチャン)から、いい映画らしいよ、とメールを受け取り、(一緒に行こうと誘うわけではない)礼拝に行ったら兄弟(=男性クリスチャン)から、またまた「観てよかった」というお知らせがあった。
私は急ぎの締め切り抱えていて、それどころではなかった。
礼拝から帰って仕事してたら、親しい姉妹から、「祈りのちから」のお誘い。(私は締め切りあったので、そそくさと帰ったのだ)
彼女が礼拝後、交わった(交わり=歓談)姉妹は、この映画を3度観たらしい。これはもう、イエス様の導きとしか思えない。で、観た。
原題は「WarRoom」(戦略会議室)。
墓前にたたずむ一人の老女、クララ。
彼女の夫は心臓発作で世を去るまで、軍隊の「WarRoom」にいた。実戦の前に兵士が集い、戦略を練り上げるための部屋である。
このクララが映画の主人公であるエリザベスをイエス・キリストの信仰、「祈り」へと導く物語である。
不動産仲介業のエリザべスはエリートビジネスマンの夫、トニーと一人娘のダニエルと、一見幸せそうに暮らしていた。しかし内実は、家族よりも仕事を優先するトニーにエリザベスもダニエルも失望し、夫婦関係は冷めきっていた。そんな中、エリザベスは家を売却したいという老女、クララに会う。クララは家を売ることよりも、何やら問題を抱えているようなエリザベスのプライベートに立ち入ってくる。
教会には時々しか行かず、「祈り」も適当。そんなエリザベスにクララは「ぬるい」コーヒーを出す。
「ぬるい」コーヒーに文句を言うエリザベスに、コーヒーは「熱い」か「冷たい」か。
同じように、
「神は『ぬるい』人々を好まない。『熱い』か『冷たい』かどちらかでなくては」
「わたしは、あなたの行ないを知っている。あなたは、冷たくもなく、熱くもない。わたしはむしろ、あなたが冷たいか、熱いかであってほしい。このように、あなたはなまぬるく、熱くも冷たくもないので、わたしの口からあなたを吐き出そう」
(黙示録3:15〜16)
中途半端な信仰よりも、イエス・キリストなんか大嫌い」の方が、イエス様にとっては見所がある、ということらしい。家の売却には手間取らず、クララはエリザベスに言う。
一週間に一時間だけ、自分と会ってほしい。そうして、クララは自分にとって一番のお気に入りの部屋をエリザベスに案内する。
案内されたウォークイン・クロゼット、そこは、
クララの祈りの場所。(「WarRoom」)
クローゼットの壁には、何のために、どんな状況で、何を祈るべきなのかを記したメモが貼り付けられ、外の壁には、かなえられた祈りを記したメモ。
半信半疑で曖昧な返事をしていたエリザベスが、娘の「両親がいつも喧嘩ばかりしていて耐えられないから家を出たい」という不満を聞いて、一念発起。自分の「WarRoom」を作ろうと悪戦苦闘…。
夫、トニーが浮気しているかもしれない…!涙にくれるエリザベスは「WarRoom」に入り、心の底から祈る。痛みを取り去ってください。トニーの浮気を止めてください。結婚生活を救ってください。その祈りは届き、妻以外の女性と一線を越えようとしていたトニーは、突如、体調を崩す。それは「祈りの力」のほんの手始めに過ぎなかった。予告編https://www.youtube.com/watch?v=TRhpLqB5nCw