心の準備(2)

2人に1人がガンにかかり、3人に1人がガンで死ぬらしい。
ガンと言うのは高齢化現象とは言っても、私も十分ガン年齢だし、ガンに苦しむ友人もいる。「ガン検診」は気にならなくもなかった。

しかし、「幸せはガンがくれた」という本を10年くらい前に読んで、抗がん剤とか放射線治療…には疑問をもっていた。
ガンは心の病であり、末期ガンでも自然治癒できるというのである。作者の川竹文夫氏はNHK文化番組部在職中、44歳で腎臓ガンを発病。これを機に、ガンの自然退縮や生還者の取材を始め、NPO法人がんの患者学研究所代表となる。
「病は気から」という。人間のもつ免疫力、自然治癒力、マインドの力…。
ガンに関係なく、力をもらえる本である。「ガンは自然治癒」が根底にあった。
そこへ来て、最近、近藤誠の「余命3か月のウソ」を読んだら、
こんなん書いてええの?
の連発である。
・歩いて通院できる人間が「余命3カ月」などありえない。医師が「治療しないと余命3か月」などと言うのは患者を治療に追い込むためであり、なぜ治療に追い込むかと言えば、治療しないと仕事がなくなる、食っていけないから。・治療が命綱の医者にとって、余命は短く言えば言うほど「うまみ」が増す。治療をやりたい放題やるために、これほど重宝な道具はない。
・「痛い、苦しい、食べられない」などの自覚症状がないのに、会社の検診や人間ドックで見つかったガンは、ほとんど「ガンもどき」(大きくならない、転移しない、無害)。
・本物のガンでも、苦痛がないなら治療しない方が穏やかに長生きできる。・ガンは治療せず鎮痛剤を適切に使えば、最後まで痛まない。
・元気な人が、あっという間に変わり果てた姿で逝くのは、ガンの治療のせい。(逸見政孝梨本勝中村勘三郎…を挙げていた)
・昔はガンも「老衰」のうちに入っていた。などなど…。ガン=死
一般的には「早期発見・早期治療!」

が謳われるのと、真逆の説である。
著者の近藤誠氏は慶応医学部出て、慶応大学病院の医師でもあった。
「癌の放射線治療の専門家で、癌の放射線治療抗癌剤治療を否定している」らしい。
「患者よ、ガンと闘うな」「ガン放置療法のすすめ」「医者に殺されない47の心得」など、著者多数。
医者が医者を詐欺師扱いしているのだから凄い。「幸せはガンがくれた」を読んで、「ガンは自然治癒」(無駄な抵抗はしない)と思ってたところへ、「余命3カ月のウソ」でダメ押しされた感があった。自覚症状もないのに「ガン検診」受けて引っかかって、引っかかると右往左往するのは目に見えていた。「(悪い)診断は忘れる」と近藤先生は言われるが、そんなのは所詮、無理。なので
「(「健診」及び「検診」の)必要があれば導いてください」と祈っていた。
そうしたら、一緒に舞台の仕事しているKさん(女性)からガンの告知を知らされた。
自覚症状もなく、「検診」を受けて、まさかの告知だったらしい。初期であったそうだが、治療が始まり手術も控えている。
彼女には「幸せはガンがくれた」を進呈して、喜んでいただけた。現実から逃げず、初期で見つかったことを喜び、私にも「検診」を勧められた。
ちょうど「健康診断」の通知が来ていた。
そこには「ガン検診」の案内も付いていた。
覚悟して、「健康診断」及び「ガン検診」を受ける旨を彼女にメールしたら、「未体験ゾーンを楽しんで来てください(^^♪」
と返信アリ。
風邪もろくにひかない健康体だと、(本心から)健康に感謝することもない。
病から学ぶことの方が多いようにも思う。
「(「健診」及び「検診」の)必要があれば導いてください」の祈りに主が答えてくださったのだと受け取った。
「健診」及び「検診」を経て…ブログに更新できたらいいなぁ…と思う。