100歳まで生きる!?(3)

健康診断で異常がなく、院長Jrから、

「100歳まで大丈夫」

と太鼓判を押され、

「私、長生きしたくないんですけど」

「でも、この調子でいくと生きますよ」

「\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?」

100歳の自分など、論外であった。

今までの院長の診断では、

「異常ないね~」

のひと言で、私にとって

「異常ない=普通」

だった。それが今回、

「異常ない=文句のつけようがない=100歳まで生きる」

ということらしい。

混乱した。

確かに、中高年になれば色々と身体に不具合が生じるようで、風邪もひかない(数年に一度くらい)私は100歳まで生きるパーセンテージに匹敵するほど稀有なのだろうか?

まあよい、100歳まで生きる自分を想像したくない私は戦法を変え、

「では、ガン検診は受けなくていいんですか?」

と質問した。と、

「それは、また違います。〇〇と▽▽の診察くらいは受けてください」

ほらほら、口ほどにもない。(院長と違い、見解が甘い)

ガンになりたいわけではもとよりないが、「ガンになった時は仕方ない」とも思う。

ガンについては、院長と話したことがあった。

「俺はガンで死んでもいいと思ってるよ。俺の父親がガンで逝ったけど、進行がわかるから。脳梗塞なんかで寝たきりになるより、よっぽどいいよ」

そうして毎年、ガン検診を受けていると。毎年、受けることで早期で発見できる。この医師は信頼できると思った。

私としては、基本的にガン検診を受ける意志はない。身内にガン経験者がいないこともあるが、どの道「死ぬ」のなら、「ガン」という死に方もあるのではないかと思う。このあたり、近藤誠の信奉者である。(やっつけようとすればするほど、ガンは増殖する=何もしない)ちなみに、院長は近藤誠は大嫌いで、私が名前を出しただけで不愉快な顔をされた。

何より、ガンになった時には、イエス様に祈る。祈りながら導きに従う。

そんなわけで、複雑な心境でクリニックを出た。興奮していて、健康診断の結果がノーチェックで、「100歳まで大丈夫」と言われたことを誰かに自慢したいような気持もあった。

と、そのチャンスはすぐさま、訪れた。