「百恵の唇 愛獣」

うっ、週末に更新するつもりが間に合わず…。
お待たせした方、ごめんなさい!
『百恵の唇 愛獣』(1981年)です。
原作はスポーツニッポンに連載された響京介「百恵の唇」。
桂先生によると、
「原作の中にいっぱい面白いところがあって、それを全部使わせてもらいました」
『百恵の唇 愛獣』はお正月映画で大ヒット、「百恵シリーズ」というのができたそうです。
レコード大賞を巡る熾烈なバトル。ライバルを蹴落とすためだけに雇われるトリックガールと呼ばれる仕掛け人、その暗躍ぶりが描かれます。
レコード大賞は3か月前に決まってる、とか耳にしますが。そんな「芸能界の舞台裏」のお話です。
マニアックな『黒薔薇夫人』とは対極、こちらはハードボイルドタッチのスキャンダラス・ポルノだそうです。
今年のレコード大賞は夏明美にほぼ内定している。残りの不安は大物女性歌手、五木洋子の存在。洋子を蹴落とすため、明美のプロダクション社長の吉岡は、スターのスキャンダルをあばくトリックガール、楠茉莉を雇った。実は洋子には知られてはならない過去があった。高校生の時、同級生のケイと高校の事務室に忍び込んで盗みを働こうとしたところを警備員に見つかり、強姦されそうになったところをケイが警備員を殴り殺してしまったのだ。その後、洋子はプロダクションに拾われスター歌手に、ケイはシャブ中になり洋子を脅迫しては金を巻き上げていた。
この映画、ストーリー展開も去ることながら、
俳優陣が豪華。
トリックガールこと、楠茉莉役の日向明子、スター歌手、五木洋子役の泉じゅんどっちも、
顔も身体もすごく綺麗。
泉じゅんは日活ロマンポルノで一世を風靡して、日向明子「ロマンポルノの百恵ちゃん」だったそうです。
個人的に、泉じゅんの美しさにうっとり。
中村雅俊夫人の五十嵐淳子水沢アキを足したような(勿論どっちも若かりし頃ですよ)美しさで、その上、完璧なヌード。
調べていて面白かったのは、ロマンポルノ『感じるんです』の主役でデビュー後、たちまち人気者となるも、「親から咎(とが)められ」ロマンポルノを離れつつ女優業を継続。それからロマンポルノに復帰した第一作がこの『百恵の唇』だったとか。「親から咎められ」って、いいですねぇ〜。これだけ綺麗だったら、ロマンポルノでなくてもいくらでも女優として通用するんじゃないか、と私でさえ思ってしまいました。(親の気持ちもわかる)『天使のはらわた 赤い淫画』(池田敏春監督)、『乳首にピアスをした女』(西村昭五郎監督)、『主婦と性生活』(堀内靖博監督)、『看護女子寮 いじわるな指』(川崎善広監督)などがヒット。一般映画やテレビドラマにも多数出演しています。料理研究家結城貢氏と結婚後、女優引退とか。
一方の日向明子、1979年に日活ロマンポルノ「白いふくらみ」(川上宗薫原作)でデビュー。団塊世代の男性を中心に虜にしたそうです。こちらも一般映画・ドラマに多数出演。水戸黄門」「金八先生」2時間サスペンス、映画「孤高のメス」「白夜行」など最近まで活躍されてたのが、2011年に急性白血病で亡くなっています。享年56歳。
そして、泉じゅん演じる人気スター五木洋子のマネージャーであり、トリックガール、楠茉莉演じる日向明子と濃厚な濡れ場を演じる男、大道を演じるのが、なんと、
小林 稔侍
ドモ\(´▽`*)(*´▽`)/ドモ
30年以上前の映画でメジャーになる前だけど、あんまり変わっていません。
何でも、この人、大学受験と東映ニューフェイスの試験が同じ日で、親に嘘ついて東映受けたそうなんですね。
この3俳優の競演です。
トリックガール、茉莉役の日向明子は登場の度に派手なコスチュームで楽しませてくれますが、中でも凄いのが、洋子の過去をネタに脅迫する女、ケイを茉莉が捕まえて洋子の過去(脅迫ネタ)を吐かせようとします。
「あなたの身体に聞くしかないわ」
と言って、何をするかと言えば…。
リンチ。
などではなくて、
愛撫。
キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
それも、
裸体にサスペンダー。
黒い帽子。
黒いズボン。
という格好。
これ…見たことある。これは…
名作、「愛の嵐」でシャーロットランプリングが演じた衝撃的な…あのコスチューム…
http://summaars.net/ainoarashi.html
(ヽ>ω<)ヒイィィィ!!●~*ヒイィィィ!!(>ω<ノ)ノ
なんでここで「愛の嵐」かはわからないけど、日向明子の見事なプロポーションは、見事にこの衣装を着こなせて(汗)います。
これ見るだけでも一見の価値あり、かも。
なんか、全然映画評になってなくて申し訳ないのですが、色んな意味で見応えある映画でした。
ああ、「愛の嵐」が急に見たくなってきたやんけ。
ドモ ヽ(゜▽゜*)Ξ(*゜▽゜)/ ドモ