「黒薔薇夫人」

さぁ、子ども寝かしつけたぜ。
金曜だぜ。
土曜だと、日曜は礼拝に行かにゃならんので、やっぱり金曜なんや。
へへへ、久しぶりやで、日活ロマンポルノ。
団先生も喜んだという、大ヒット作。
「黒薔薇夫人」(1978年)
お酒用意して、密かに、こっそり人目を忍んで見るというのが醍醐味やで。
キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
主人公、南原沙織は有閑マダム。ブルターニュから帰国して夫と秘書の出迎えを受けます。
花と蛇」でもお馴染みの美貌の令夫人なわけですね。
で、この令夫人がSMの餌食になるという
いつものパターンやんけ。
ドモ\(´▽`*)(*´▽`)/ドモ
いつもというほど、いつも見てるわけではないし、
花と蛇」だって、杉本彩のをDVDで一本見た記憶があるくらいなのに、
この見慣れてるような感覚は何か。
思うに、美貌の令夫人がやりたい放題やられる…というのは、おそらく、
男性諸氏の妄想的憧れであり、(女性でも、ちと、そそられる…)
その決定版が団鬼六の「花と蛇」ではないか。
で、肉感的な身体を和服に包んだ谷ナオミが、これでもかこれでもか…と責苦を受けるわけです。
私の中に桂先生のこの声が蘇ってきます。
「高1の甥が『気持ち悪い』と言って寝込みましたよ」
確か、二回繰り返して言われたような…。
はい。
谷ナオミが首輪つけられて檻に入れられたり、
三角形の漏斗をくわえさせられ、そこからどんどん水を注ぎ込まれて谷ナオミの腹が膨らんでいく…
(この仕掛けについては、直接先生にお聞きしようと思います)
ただ、生贄(いけにえ)になって料理されるだけのような。
私はやっぱり、ストーリー性やドラマがないと…愉しめない。
よって、見たには見たけど、『桂千穂コレクション』として紹介は出来ないなぁ、と思いました。
すみません。
『多重映画脚本家 桂千穂』によると、
「最初、SMがわからなくて苦労したんです。第一稿のシナリオをですね、珍しく西村監督から、こんなんじゃ撮れないってポーンと放り投げられた」
とあります。それから監督や助監督…スタッフでぞろぞろと、「本物の縛りをやってる人」に話を聞きに秋葉原に行かれたそうです。
「西村さんにホンを投げつけられてシャクにさわったのが、よかったんですね。もう、これでどうだって感じで第二稿はもって行きましたから」
ちなみに、桂先生ご自身のSM趣味については、
「わかりません。でも手先が不器用だから、鞭は扱えないし、縛りなんて絶対できない。だから、SM失格じゃないですか(笑)」
私は個人的に桂先生はMだと思う。(だから監督にホン投げつけられて奮起した。しかし、私に対してはSである。「あなた苛めてると面白い」とニコニコして言われる。まぁ、両面あるのでしょう)
で、この映画を見て、
団鬼六はやっぱり変態なんだな。
そして、
私は変態ではないのだな。
と思いました。
このまま終わっては、『桂千穂コレクション』に期待してくださった方(1名は確実におられますよね(^-^))に申し訳ないので、次は必ずの予告です。
「百恵の唇 愛獣」
http://movie.goo.ne.jp/movies/p17003/index.html
やります。これも無茶苦茶ヒットして、次に「聖子の太腿」が出来たそうです。
┐( -"-)┌ ヤレヤレ