出生前診断(1)

昨夜、NHK出生前診断のドキュメント番組をやっていました。
国内唯一の胎児診断専門クリニック、院長、夫(ぷぅ)律子医師と、クリニックで胎児に障がいが見られた夫婦2組の切実なドラマを見せていただきました。
出生前診断については、とかく話題にされますが…。
私にも無縁ではなくて、当時を思い起こしました。
胎児がダウン症かどうかを調べる羊水検査ですが、これを受けるかどうか…。
一応は、考えました。
私の周囲にはなぜか、障がいに関わる人が多くて、それもあります。
定期健診の時、医師の方から「羊水検査」について説明がありました。
その時、胎児がダウン症の可能性は124分の1だと言われたように記憶しています。
124分の1って、1%にも満たないけれど、少ないとは思わなかった。というより、
確率なんて関係ない。124人中の1人に当たるか免れるか、
ふたつにひとつ。
みたいな感覚でしょうか。
その時、私は医師に聞きました。医師は産婦人科部長でした。
「私の場合、一卵性なんですが、それでもその確率なんですか?」
医師は、ちょっと慌てた顔になって、
「そんな統計はありません」
まぁ、そうだろうなぁ…と思いながら、
だったら、124分の1って何?
随分とええ加減なんやな。
┐( -"-)┌ ヤレヤレ
羊水検査にリスクが伴うことは知っていました。数%の確率で胎児が流れることがあるのです。
私が通っていた不妊専門クリニックには不妊婦が経験談を書くノートがあり、待ち時間に読んでいたのですが、
そこで、羊水検査で胎児の流れた経験者の手記を読んだのです。
流れた胎児はダウン症ではありませんでした。
羊水検査が可能になる時期には、既に胎動も始まっていて性別も判定できる。男の子だったそうです。
私の場合、双子妊娠で、私は胎児が双子とわかった途端、
「流産率が3〜4割。1人ダメなことも2人ダメなこともある」
と釘を刺されました。検診も通常妊娠より回数が多く、妊娠8ヶ月から管理入院が決まっています。
タダでさえハイリスクで、その上リスクを伴う羊水検査をするなんて…。
それ以上に、
それまで「いなくならないでね、いなくならないでね」とお腹に手を当ててお願いしてたのに、検査して、
ダウン症だとわかったら、
「いらない」
なんて…。かと言って、ダウン症だとわかった上で、産むという自信はありませんでした。
唯一の当事者である夫は、
「(検査を)受けて欲しい」
と言うんですね。で、
ダウン症だとしても、堕ろすとは言ってない」
ダウン症の双子、育てる覚悟が出来るというんですかね???
(私にはムリ(-_-;)
結果、その病院(大病院でしたが)では羊水検査は行わず、受ける場合は他の病院に紹介状を書く、ということで、検査は受けませんでした。
勿論、障がいはダウン症だけではありません。「妊娠=おめでた」というけれど、数限りないリスクを伴うんですね。
国内唯一の胎児診断クリニックについては、
http://www.fetal-medicine-pooh.jp/
今回は自らの経験を語らせていただきました。
ついでに、ハイリスク妊娠で誕生した娘達は、先日15日に10歳の誕生日を無事に迎えることが出来ました。
キタ━━━━ヽ(^∀^ )ノ━━━━!!!!