正直な祈り(1)

今年最初の礼拝に行って参りました。
この日のメッセージのタイトルが『正直な祈り』色々考えさせられることがあり、今日は「祈り」についてお話しようと思います。
クリスチャンと「祈り」って、それはもう、祈りに始まって祈りに終わる…みたいな。
人目を気にせず祈るし、電話でも祈る。(←私はまだ、出来ません(^◇^;))
「こんにちは」「さようなら」の代わりに「お祈りください」「祈ってますから」みたいな…
":*・゚☆.。.:*・゚£(。・""・)o[†...Thanks...†]o(・""・。)β。.:*・゚☆.。.:*"
多くの教会で行われているのですが、クリスチャンの間で
祈り会
というものがあります。誰か信者の自宅を開放して、そこで一人一人集まった信者が神に祈りを捧げます。
クリスチャンというものが、非常に不思議な人種であることは前にも書きました。そう、日本人、アメリカ人、イギリス人、クリスチャン…みたいな。
別の人種なんです。(そういう意味では、私はまだまだクリスチャンになり切れておりませんm(_ _)m)
最初、この祈り会が苦手だった私ですが、あまりの異空間に、それを面白がるようになりました。
クリスチャンにとって「祈り」とは、
神との対話
なんですね。ですから、姉妹方の祈りは、例えばこんなふうに始まります。
「愛する主イエス様、今日もあなた様が一人一人をこの場へと集めてくださり、共に賛美し、御言葉を読み、あなた様の御前に静まって祈れる恵みを感謝致します。どのように祈って良いのかわかりませんので、どうか取りなして、主に喜ばれる祈りへとお導(みちび)きください…」
人にもよるのですが、独特の節回しや言い回し、用語を用いて、なかなか難しいです。次第にわかってきた「祈り」のフォーマットは、
・神の前にへりくだる。(自分のことを「この者」「はしため」…などと呼ぶ)
・自分が主語ではなく、神が主語。神の恵みと赦しの上に、自分がある。
・正直に自分の思いを打ち明ける。(「できません」「わかりません」「助けてください」「教えてください」「ごめんなさい」)
私なんぞは、姉妹がへり下って「どのように祈って良いのかわかりません」というのでなく、本当に、
「どのように祈って良いのかわかりません」
です。半ば、開き直りで祈っています。
シ━━(^(^(^(^(^(^ω^;lll)━━ン
「祈り会」は比較的住まいの近い信者同士が集まって、グループのようになります。メンバーも決まってきて、それぞれの個性にあった祈りを聴くのも面白くなってきました。例えば、
か細い声に溜め息混じりの、色っぽいような祈り。
自分のことは祈らず、ひたすら、身内や友人、職場の人間に対する祈り。
切々と、涙ぐみながらの祈り。
すると、ある日、ニューフェイスの姉妹がおられ、
「愛する主、イエス様。御名を称えます。今日導かれて、この祈り会に来られたことを感謝致します」
と始められ、
「私は今、経済的な問題で苦しんでいます。本当に苦しいです。でも、皆さんの祈りを聴いていて、経済的な苦しみ以上に、肉体的な苦しみ、精神的な苦しみがあることを知りました」
ふむふむ…。
「でも、イエス様。どうしてあなたは、このような苦しみばかりをお与えになるのですか?私は礼拝に一年通っているのに、まだ仕事を与えられません。そして、あなたから離れよう、とすると引き戻される…」
姉妹に誘われて、この祈り会に出られたことを言っておられるのでしょう。
「あなたのことなど、信じない方が楽だと思って離れようとすると、引き戻される」
声が涙声になってます。聴いてる姉妹方も泣いてます。「離れようとすると、引き戻される」――同じような経験をされて来た姉妹は多いようです。そして、
「忍耐は嫌いです。嫌ですね」
これはもう、「祈り」というより「呻(うめ)き」のような叫びでした。姉妹方の泣かれる中、私は、
( ̄  ̄) (_ _)うんうん
よくぞ言ってくれた〜\(●⌒∇⌒●)/ニャリーン
キリスト教はご利益信仰(信じることで夢がかなう。幸せになる)ではありません。むしろ、試練という名の艱難辛苦(かんなんしんく)が与えられ、それすらも「恵み」として感謝して受け取るべし…というような。大きな声で言えませんが、
マゾの極致かいな。
と思うことがあります。
「もう、疲れました。悪魔が声を掛けてくれたら喜んで手を結びますが、もはや悪魔も相手にしてくれません。イエス様、どうか助けてください。哀れんでください。…愛する主イエス様の尊いお名前によって、この祈りを御前にお捧げ致します」
何だか、胸のすくような祈りでした。
この姉妹、還暦を過ぎて独身。芸術方面の仕事につかれていたのが次第に食べられなくなり…。
「仕事を求めて職安にも行きました。でも、5人募集のところへ100人来ます"(-""- )"」
「清掃の仕事の面接に行ったら、履歴書見て『あなたじゃムリでしょ』なんて言われて(/-\*)」
生活保護受ければいい、って周りは言うけど、それだけは嫌なんです。国のお世話になんかなりたくない(*`Д´)φ」
聞けば、幼稚園からカソリック系、一人娘のお嬢様育ち。プライドの高さが伺えます。何だか、とても心配になり、以来
必要な仕事が備えられますように。
と祈るようになりました。クリスマス、年末、お正月…。どうしてられるだろう…と気になって仕方なかったのが、8日の礼拝でお目にかかり…
別人のような明るいお顔に…ヽ(^∀^*)ノあーい♪
さて、その真相は…次回に。