この子たちの夏(2)

はい、「この子たちの夏」続き行きま〜す!
と、その前に…。
「あの〜、どうして三輪さんが『この子たちの夏』なんですか?この間の『ジュノー』は、娘さん達の付き添いで仕方なく観た、って感じで、ブログ内容も相当ムリして書いてるな、ってのが見え見えでしたけど」
「前回の『ジュノー』に続き、またまた文科省推薦みたいな『この子たちの夏』ですか???夏休みで小学生の娘さん達の目を気にしてるんでしょうか?はっきり言って、もういいです!」
「おんどれ〜こっちが黙ってたら調子に乗って、今度は『ヒロシマナガサキ』かよ!ええ加減にせんと、金輪際、ブログ読まへんぞ〜( ̄へ  ̄ 凸」
というようなメールが、
やっぱり殺到してるわけもないのですが。
シ━━(^(^(^(^(^(^ω^;lll)━━ン
はい、正直に言います。友人から誘われて観劇しました。彼女が取ってくれた席は中央の前から数列目。女優陣の笑いジワまで見えます(ウソ)
出演する6名の女優は、
かとうかず子
島田歌穂
高橋礼恵
西山水木
根岸季衣
原日出子
舞台が開くと、麦わら帽子に木綿の夏服着た6人、元気いっぱいに登場します。
ヒロシマ・1945年8月6日 午前8時15分
ぼくはその時、近くの風呂場の前で遊んでいました。
私と二番目のお姉さんは、まだ寝ていました。
ご飯がすんで、ぼくは玄関の机のところで絵本を見ていました。
ちょうど、寝巻きを服に着替えようと思った瞬間、ピカリと光った。
いつもの日常が、急転直下…
一瞬閃光がきらめいて私は意識を失った。
お友達の顔は焼けただれ、服はぼろぼろに破れ…
先生は雛鳥をいたわる母鳥のように両脇に教え子を抱かれ、生徒は恐れわななく雛鳥のように先生の脇下に顔を突っ込んでいます。
瞬間、幾百のマグネシウムを焚いたような光を感じたと思ったら、次は真っ暗闇の中に閉じ込められてしまいました。
空も地上も灰色一色にぬりつぶされた世界、他に色があると言えば、全身血まみれの赤ばかり
鼻のぶらんと垂れ下がった人、さもなければ、全身焼けただれ、じゃがいもの皮がむけて垂れ下がっているようなぼろぼろの皮膚になり…
女優陣の力強い朗読で、劇は進みます。映像だったら、目も当てられないような阿鼻叫喚の地獄絵図。
想像を絶する世界だけど…それは
3・11の東日本大震災の光景と重なります。
2011年3月11日、午後2時46分
やはり、いつもの日常が阿鼻叫喚の地獄に変わったのでした。
ニュース報道でしか知らない世界を、舞台を通して疑似体験するような感覚。
ナガサキ・1945年8月9日 午前11時2分
目玉飛び出て盲(めしい)となりし学童は
かさなり死にぬ橋のたもとに
服焼けて裸身となりし女学生
ただれた両手で恥部を隠せり
向こうから矢のように走ってくる女の人が目についた。…女の人だ。はだからしい。紫色の身体、ああ…それが、お母さんでした。
客席からはしじゅう、鼻をすするような泣き声が…。
この世の地獄、罪のない美しい命が無残に散ってゆきます。母の悲しみ、強さ、慟哭…。
これでもかこれでもか…
それが、芝居でも映像でもなく言葉だけだから、素直に染み込んだのかもしれません。
それぞれの女優の役作り…女優の競演。
個人的には、
高橋礼恵
がダントツによかった。
テレビ汚染されてない透明感、美しさ…。太くて伸びやかな声も素晴らしい。文学座の女優さんで、こういう人です。
http://www.bungakuza.com/member/prof/takahashi-norie.htm
実は、誘ってくれた友人が高橋さんと親しく、公演後、楽屋にお邪魔することに。
アセアセo(^^;o)Ξ(o;^^)oΞo(^^;o)Ξ(o;^^)oドウモ〜♪
楽屋の高橋さんは舞台の雰囲気と違って、とりすました所の全然ない、可愛い感じの方でした。
YAH♪☆0(^^0)*^^*(0^^)0☆♪YAH