顔合わせ

東銀座、東劇ビル5階。松竹サービスネットワーク、会議室。6時5分前。
約束の5分前に着いたはずが、入り口で石川さんが腕組みして立っている。
「遅い!|`Д´)ノ」
「だって…5分前( ̄0 ̄;)」
「役者は早いの」
入ってみると…確かに席は…埋まっている。
「木島さんが一番早かった」
演出家である。赤がお好きなのか、今日も朱色のトレーナー。それが浮いてなくて馴染んでいる。そして…。
室内は水を打ったような静けさ。
シ──(-ω-)(-ω-)(-ω-)──ン
自然と厳粛な気持ちになる。
これから一緒に仕事すると言っても、皆、石川さんが集めたスタッフ・キャストで、今日が初対面の面々…。
社長席の木島さんのすぐ傍が、そこだけ空いていて、そこが私なのかと思い、
「よろしくお願いします」
と木島さんに挨拶。
「皆さんも、よろしくお願いします」
と言って着席。
それから、名前と持ち場だけの自己紹介をして、
読み合わせ。
に入った。台本を元に、役者がそれぞれの台詞を読むのである。ト書き(場面、状況の説明)は私が読んだ。

「三輪さんのブログ読みました」
飲み会の席でいきなり来たのは…三好冬馬。主役の相手役で、助教授という役どころである。
私のブログ…。つまり、これであるが、親しい友人、知人…には教えていない。スカイプもやっている(京都在住)仲の良い兄には教えたところ、
「おまえが書いたとは思われへん(-_-;」
「マニアックで入っていかれへんわ」
少し、ダメージを与えたこともあった。まぁ、
「日活ロマンポルノ」の解説を妹が嬉々としてやってたら、真っ当な兄としては喜んでもいられないだろう。つまり…。
顔の見えない読者を想定して、
好き放題のことを書いてた。
ので…。
「ブログ読んで、どんな人かと楽しみにしてました(^ー^)ノ」
なんて言われると…
(ヽ>ω<)ヒイィィィ!!●~*ヒイィィィ!!(>ω<ノ)ノ
この三好冬馬(敬称略)舞台が決まると、いち早く「三輪レイコ」を検索してブログを見つけ、過去にさかのぼって読みまくったらしい。カテゴリー「舞台裏」は全て読んだというから、感心する。
「50000アクセス達成しました」
と報告したら、
「そのうちの10アクセスくらいは僕ですから」
と抜け抜け言ったIプロデューサーとはえらい違いである。
そう言えば、兄も全く同じコメントだったf(^ー^;
それだけでなく、この三好演じるところの助教授、本岡は切迫流産で入院中の涼子にモーツァルトのCDを見舞いにもってくる。このモーツァルトが芝居の中で重要なポイントを占めるのだが、この本岡、クラシック通なのである。で、三好は片っぱしからモーツァルトを聴きまくり、その世界観を知ろうと努力した。モーツァルト漬け」である。と、そんなある日、4月16日「『モーツァルト』と『ショパン』」のブログで、私が「モーツァルト」だと思って聴いていたのが、実は、
ショパン
だったとわかり…。
(#`皿´)<怒怒怒怒怒怒!!!
「(ブログ読んでた)携帯投げつけてやろうと思いましたよ!」
「…そういうことは、コメントで訴えればいいのに…( ̄▽ ̄;) 」
「そう思ったけど、会ってからの方がいいと思って」
許せ、三好冬馬。
熱心にブログを読んでくれたお礼と、「ショパン」のお詫びに、この場を借りて紹介させてもらう。
三好冬馬。『自分はイタリア人だと思ってるアメリカ人だと思い込んでる日本人』だそうです。
顔合わせの翌日、携帯にメールをもらい、
「帽子がとてもお似合いでした」
というコメントは、実に、
イタリア人やんけ…(* ^ー゚)ノぃょぅ
血の気の多そうな肉食系は、あまり得意ではないが…。
よろしく頼みます<(_ _*)> アリガト