稽古最終日

先月から、この劇団ポプラの稽古場を借りて稽古をやって来た。それも、今日が最終日。
見学に行く。
石川Pから漏れ聞くには、
稽古場の空気がすごくいい。
そして、
木島さんの演出に、みんなが刺激を受けている。
ちなみに、前にもご紹介した、大石美砂子役、華村りこさんのブログにも、
「今回、この芝居に出演する事によっての一番の収穫は木島さんにめぐり会えて、芝居を作れた事です」
とあり、私まで興奮しました。http://ameblo.jp/hanamura-rico/
役者が、演出家や監督に見出されて開眼したというエピソードは、よく聞くけれど…。それって、
役者にとっては役者人生を左右するような出会い
ですよね。
そういう意味で、この舞台の役者が、木島さんによって可能性を拓かれたとしたら、素晴らしいことだと思います。
私が稽古場に来たのは、これで3度目。それまでは通し稽古を見ただけでしたが、今日、初めて、演出されてるのを見ました。
明後日が初日ですから、もう、芝居は殆ど出来上がってるはず。なのに…
間の取り方
視線の配り方
相手の芝居を「受けた」芝居…
一挙手一投足に意味がある。まるで、緻密に計算された設計図を見るようでした。
「この時さ、蒼(あおい)は、どんな気持ちなのさ?」
「美砂子とは、まだ親しくないんでしょ?だったら、そういう表現じゃないでしょう」
「オロオロするって、どんなこと考えるのよ…?」
え……オロオロしてる時って、何か考えてるんですか???
上坂蒼役の村田明子ちゃんは、まだ24歳。芝居経験も浅いながら、37歳の下町の女将さん風、専業主婦を演じます。私から見れば、
よくやってる
ふうに見えるのですが…。明子ちゃん、涙を拭きながら、木島さんのしごきに耐えます。
こうして、女優になっていくのね。
改めて思います。
役者って、台詞を覚えるのは大前提。
そこへ、息を吹き込み、血を巡らせ、芝居世界を生きなければならない。
五感を駆使して、その人物の人生を生きるのです。
シ━━(^(^(^(^(^(^ω^;lll)━━ン
休憩時間に、木島さんに言ってみました。
「私…何も考えずに、台詞書いていました(-_-;」
木島さんは、ケロリと、
「でも、そうなってるもん」
まぁ、意識的にではなく、生理の部分で書いているので、それはそれでいいのかもしれませんが。それにつけても、
木島さんの台本の読み込みは半端ではない。
小説でも、そうだと思うのですが、登場人物が台詞を言った時の心境など、色んな解釈が出来るわけで、その解釈の中からベストを選び出す。面白いかもしれないけど、まるで迷路。私には出来ません。
私の解釈と木島さんの解釈の違い
これも、面白いと思いました。演出の醍醐味だと思います。
今年2月、石川Pと木島さん演出の舞台を見た帰り、
「この人が、あれを演出したら、すごいものになるのではないか、と思いました」
と木島さんに言った。木島さんは笑っていた。
木島さん、自分でもチケット売られてるそうで、石川Pが驚いていました。
自信あるんだよ。
さてさて…。
乞う、ご期待。
ヤァ \(⌒∇⌒(⌒∇⌒(⌒∇⌒)⌒∇⌒)⌒∇⌒)/ ヤァ