人蛇大戦 蛇(2)

「パパやめて!天罰が下るわ」
悪夢にうなされる妻。そんな妻の叫び声から映画は始まります。
15階マンションの建設現場。
平幹二朗の若い時みたいなゼネコン社長が、現場責任者をどやしつけてます。
納期に間に合わせるために、「手抜き」をやれ。突貫工事をやれと。
住民の安全を無視したやり方は…反論する若き責任者。
と…掘った地面から大量の蛇が出現!
「消防署に連絡しよう」と言う声を排除して、
「待つ時間がムダだ。作業優先。社長命令だ!」
スコップやツルハシで、蛇を潰す、切り刻む…作業員。
「一匹残らず殺せ」
という社長は、遂にはショベルカーでウジャウジャ蠢(うごめ)く蛇を一網打尽。
これ…ホンモノの蛇…。
(ヽ>ω<)ヒイィィィ!!●~*ヒイィィィ!!(>ω<ノ)ノ
さて、神である主が造られたあらゆる野の獣のうちで、蛇が一番狡猾であった。
蛇は女に言った。
「あなたがたは、園のどんな木からも食べてはならない、と神は、ほんとうに言われたのですか」
女は蛇に言った。
「私たちは、園にある木の実を食べてよいのです。しかし、園の中央にある木の実について、神は、『あなたがたは、それを食べてはならない。それに触れてもいけない。あなたがたが死ぬといけないからだ』と仰せになりました」
そこで蛇は言った。
「あなたがたは決して死にません。あなたがたがそれを食べるその時、あなたがたの目が開け、あなたがたが神のようになり、善悪を知るようになることを神は知っているのです」
(創世記3章)
キリスト教では、蛇は悪魔(罪)の象徴とされています。この蛇に騙されて、エバはこの実を食べ、夫のアダムにも食べさせます。神はそれを許さず、エバには苦しんで子を産むことなど、アダムは額に汗して食を得ること…などを罰として与えられます。そして蛇には、
おまえはあらゆる家畜、あらゆる野の獣よりものろわれる。
おまえは一生、腹這いで歩き、ちりを食べなければならない。

「人蛇大戦 蛇」の解説に聖書を引用するなんて我ながら凄い!(^-^)v
太宰の小説「斜陽」でも、忌むべき象徴のように蛇が登場してきます。
そんな蛇を虐殺した挙句、
蛇鍋
にしてるんですから…。
実際、中国では蛇を食べる習慣があり、中国で蛇を食した日本人のブログには、
「臭みは全くなく、肉は想像以上に柔らかく、七面鳥のような味」
とありました。
・・・(゚ω゚;)(-ω-;)(゚ω゚;)(-ω-;)ウ・・・
まぁ、我々だって鰻(うなぎ)を喜んで食べてるのですから、勝手な言い草かもしれません。
で、惨殺された蛇…その逆襲が始まります。
社長が呼んだのは蛇道士。
この蛇道士、尻尾をヒモで吊るした蛇を料理します。
蛇さばきのパフォーマンスをして、生き血や生肝を振る舞います。
精力がつくそうです。
この蛇さばき、私は直視出来ませんでした(/-\*)
「毒蛇の退治は私の義務」
彼の放ったマングースで蛇は退治されますが、現場に残った巨大蛇が這いずった後。
「こんな大蛇を相手に出来るのは、あの人しかいない」
白羽の矢が立ったのは蛇使いの老師。
首まで蛇を満たした箱の中から登場し、口からスルスルと蛇を取り出して見せたり、蛇に自分の舌をかませてぶら下げて見せたり。
廃工場を舞台に激突する老師VS大蛇率いる蛇の軍団! 
老師がバリバリと生きた蛇を食いちぎる…この老師、ホンモノの蛇使いではないかという噂がネットで飛び交ってます。確かに、ただの俳優にこんなこと、とても出来そうにありません( ̄▽ ̄;)
死闘の末…大蛇(これだけは作り物の蛇のようですが)は廃工場から運び出されますが…。
それをじっと見つめるもう一匹の大蛇が…。
いよいよ完成したマンションの落成パーティ!その地下駐車場のマンホールをぶちやぶって出現する蛇の軍団!消防隊が出動し、
近代科学兵器VS蛇軍団
火炎放射器で蛇の群れを焼き払っていきます。
燃え上がりながらのたうち回る蛇蛇蛇…
シ━━(^(^(^(^(^(^ω^;lll)━━ン
最後に、日本刀で立ち向かうゼネコン社長。
火だるまの大蛇に巻きつかれ壮絶な最期を遂げます。
((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
それにしても…。
映画製作スタッフのその後の安否、気になります。アーメン