個人教授(5)

中野で舞台を観て渋谷に着くと6時。急にピーター先生に電話しようと思い立つ。電話しても、なかなか都合が合わずに随分、お会いしていない。
6時という非常識な時間ではあるが、まぁ、先生と私の間柄、大目に見ていただこう。
「もしもし」
運良く先生が出られた(o^∇^o)ノ
「ご無沙汰しております。三輪です。今、渋谷にいるのですが、これからちょっとお伺いしてよろしいでしょうか。あ、お弁当買っていきますm(_ _)m」
「お弁当ったって…。もう(妹が)支度してるけど」
「( 。-ω-)-ω-)-ω-) シーン・・・」
「わかりました。あなた、僕と食事がしたいんでしょう? 」
「は、はい!」
しめしめ…食事をご馳走してもらえるらしい。あの界隈には美味しい店が色々あるのだ(^O^)/
と…。
「じゃ、お弁当持ってきてください」
「はい……」
( ̄ω ̄)(ーωー)( ̄ω ̄)(ーω−)
東急東横店で弁当を2つ買ってピーター宅へ。
ドアを開けるなり、
「ちょうどよかった。頼みたいことがあるんだ」
荷物を置く間も与えず、書斎へ…。嫌な予感がよぎる。
キネマ旬報から原稿頼まれたんだけどね、1行の文字数が指定されててね」
「アセアセo(^^;o)Ξ(o;^^)oΞo(^^;o)Ξ(o;^^)oドウモ〜♪」
「出来るでしょ、これくらい」
「あのまず…お弁当食べましょうf(^ー^;」
『腹が減っては戦は出来ぬ』である。
ダイニングでお茶の用意をして弁当を開く。まずは近況報告。そして、来年公演予定(年内だったのが延びてしまった"(-""- )")の舞台のキャスティングについて相談する。
「先生、実は…ネオキワル〜 ~~ヽ(▼o▼) オイッス〜なことがありまして。どうしたらいいかわからなくなって」
「そんなことは…(*`ε´*)ノ_彡☆バンバン!!すればいいんです」
「え〜ドモ\( ̄▽ ̄*)(* ̄▽ ̄)/ドモでいいんですか?」
「そうです。全くあなたは"┐( -""-)┌ ヤレヤレ"なんだから」
「(*゚▽゚)*。_。)*゚▽゚)*。_。)ウンウン」
「例えばYAH♪☆0(^^0)*^^*(0^^)0☆♪YAHなんてどうですか?」
「(ヽ>ω<)ヒイィィィ!!●~*ヒイィィィ!!(>ω<ノ)ノ」
「いいでしょう」
「\(●⌒∇⌒●)/ニャリーン」
「じゃ、プロデューサーに相談してごらんなさい」
「ヽ(^∀^*)ノあーい♪」
"(*^^)/。・:*:・°★,。・:*:・°☆アリガトー!"
で、書斎に戻り…。例の「キネ旬」…( ̄▽ ̄;)
「その前に『池部良』の原稿を送信しよう」
「添付送信ですね。先生、まだマスター出来ないんですか(^ー^)ノ」
「ここへ来る人に頼めるから」
「やり方書いたメモ帳は?」
「何処か行きました。ないと出来ませんか?
出来ます( ̄へ  ̄ 凸(多分)」
で、やりながら、
「この原稿で3万もらえるからね」
「原稿用紙何枚くらいですか?」
「2枚です|^ー゚)ノ」
「2枚で3万というのは…すごいですね」
「すごいでしょYA〜 \(@ ̄∇ ̄@)/ YA〜」
などとやりとりしながら、書棚を物色してご無沙汰していた「日活ロマンポルノ」を漁る。
「先生これ、『愛獣 悪の華はどうですか?」
「それは傑作です。落ち目になってた監督の加藤彰が、これで復活したんだから(^-^)v」
あらすじを読むと、結婚を控えた平凡な女がヤクザに無理矢理セックスを教え込まれ、やがて大物財界人までも手玉に取るプロの女に成長する…云々と、何やら面白そうである。よし、これに決まり!
「あの〜先生、前に、門外不出の石井輝男も貸していただけるという約束を取り交わしたんですが…」
先生宅を訪問する約束を前夜したのを、当日、先生が忘れて試写会に行かれ…。恐縮する妹さんに借りてたDVDを手渡した。これが8月。
石井輝男というと、
(5・26日ブログ「逆巨匠 石井輝男」より)
温泉あんま芸者(1968年6月28日、東映京都)
徳川女刑罰史(1968年9月28日、東映京都)
残酷・異常・虐待物語 元禄女系図(1969年1月9日、東映京都)
異常性愛記録 ハレンチ(1969年2月21日、東映京都)
昇り竜鉄火肌(1969年3月29日、日活)
徳川いれずみ師 責め地獄(1969年5月2日、東映京都)
やくざ刑罰史 私刑(リンチ)!(1969年6月27日、東映京都)
明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史(1969年8月27日、東映京都)
等々…。そそられるものの、ピーター先生、これをBOXで購入しながら、
石井輝男命ですから(`□´) 」
と、これだけは貸してもらえなかったのですね。それを…。
「お詫びに石井輝男でも何でも貸しますよ"(-""- )"」
"°・:,。★\(^-^ )♪ありがとう♪( ^-^)/★,。・:・°"
だったのですが…。
「明日、シナリオ学校の女の子達が4人ほど来て、石井輝男見るもので」
そうそう、女だって見たいんですよね、こういうの。それは仕方ない。「愛獣 悪の華と前から狙ってた名作、「安城家の舞踏会」の2本を借りることにしました。
で、「池部良」の添付送信も終わり、そろそろ時間も…ということで、
「では先生、時間も時間ですので、『キネ旬』の方は明日の方々に教わってください」
と、うまく逃げられそうだったのが…。
「でもね、やっぱりあらかじめ、少しはやっておいた方が…」
わかっていた。今更、先生の魂胆を見透かせないようで物書きなどやっておれるものか|`Д´)ノ
「先生は、私を嘲(あざけ)ることに快感を感じられるんですよね?」
「 ( ^ . ^ )ど(−.−)う(_ _)も」
「もしくは、『自分と同類がいる』ということで安心なさるんですよね?」
「やっぱり『同類』に教わるのが一番いいんじゃないですか?」
「シ━━(^(^(^(^(^(^ω^;lll)━━ン」
で、結局、「1行に27字」指定が…
出来なかった。
( 。-ω-)-ω-)-ω-) シーン・・・
で、「愛獣 悪の華にしようとしたのが、
中川信夫監督「女死刑囚の脱獄」というのを見つけてしまい…。
「先生、これは…?」
「それは、すごいです」
――「愛獣 悪の華」却下。「女死刑囚の脱獄」…行きます。
ヾ( ̄_ ̄ )/\( ̄ー ̄)/\(  ̄− ̄)ノ゛ドモモモ・・