「徳川いれずみ師 責め地獄」

確かに、ピーター先生こと、桂千穂氏は言った。
「クリスチャンがこんなの見ていいんですか?f(^ー^;」
「はい。今度の教会では、神は何も求めないし、あらゆることから開放して自由にしてくれる、と教えられています」
「それはいいですね」
「そう言えば、先生のロマンポルノに修道院舞台にしたのがありましたね」
「はい。『修道女ルシア』ね。くだらないけど当たりました」
「修道女ルシア」――さすがに、これを喜んで見る気にはならない。
が…。
帰宅して、DVD見始めた途端…
見てはいけないものを見てしまった( ̄0 ̄;)
だって…
磔(はりつけ)にされた女罪人が股間めがけて竹槍を突かれ血しぶきをあげ
首まで埋められた女罪人の頭が並んでいて、その首を処刑人が鋸(のこぎり)引きしていく…
がタイトルバック…。
((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
子供が見たら、トラウマになりまっせ。
って…隣室で宿題させてる娘達。
いきなり、
「ママ〜(o^∇^o)ノ 」
と入って来られたら…
今まで築いてきた母と子の絆が…
崩壊。
シ──(-ω-)(-ω-)(-ω-)──ン
うっかりパッケージ見られたら、まずい。
http://www.amazon.co.jp/%E5%BE%B3%E5%B7%9D%E3%81%84%E3%82%8C%E3%81%9A%E3%81%BF%E5%B8%AB-%E8%B2%AC%E3%82%81%E5%9C%B0%E7%8D%84-DVD-%E7%9F%B3%E4%BA%95%E8%BC%9D%E7%94%B7/dp/B000AU1OKU
引き出しの奥に隠しましたが、これを8歳の娘達が見つけたとしたら、一体、どう思うんでしょうね。
アセアセo(^^;o)Ξ(o;^^)oΞo(^^;o)Ξ(o;^^)oドウモ〜♪
「徳川いれずみ師 責め地獄」
石井輝男監督です。
我が敬愛する師匠の桂千穂氏が「文春文庫 名画150」の「とっておきマイベスト」邦画のベスト1にあげています。「私に50本のロマンポルノを書かせた原点こそまさにこの一作」と大絶賛。それで私も見る気になったのですが…。
ハンパじゃない。
エログロ、変態、カルト…。
ここまでするか、石井輝男
初めて目にするようなシーンの数々。例えば、
刺青(いれずみ)女郎ばかりの売春宿、大黒屋
胡座(あぐら)をかいた格好で刺青女郎が縄で縛られ吊るされてたり(石井輝男はこれがお好みらしい)
女体の刺青を勝負する、将軍上覧の刺青競演会
水上の火あぶり
白人の刺青(蛍光塗料使用)
とどめは…
大黒屋の女将、お竜が両足を竹に括りつけられ…股裂き刑
ヾ( ̄_ ̄ )/\( ̄ー ̄)/\(  ̄− ̄)ノ゛ドモモモ・・
刺青の二重(重ね)彫り…なんてのもありました。
これは、吉田輝男(彫秀)と小池朝雄(彫辰)の刺青勝負で、大黒屋に身売りされた主人公、由美の肌に、この二人がそれぞれ墨を入れ、同じ肌で作を競う…というもの。
吉祥天女VS水門破り
その仕掛けというのが、彫秀の作というのが、女体が上気して赤らむことで、まるであぶり出しのように「吉祥天女」が浮き上がる…。これが浮き上がると強烈な図柄の「水門破り」が何故か消える。おおっ、と思わせるシーンでした。吉田輝男、小池朝雄もよかったし、二人の彫り師を軸にエログロからめてストーリー作った方がよかったのでは、と生意気ながら思いました。この映画の中では、刺青がただの安っぽい「道具」としか使われてないんですね。肌を彫られてる女が、対して痛そうでもないのも気になりました。
まぁ、石井輝男にすれば、真っ当な映画、「耽美の世界」なんて撮りたくないのでしょう。由美が水上火あぶりで処刑され、そこから主人公が変わる…というのも不思議。
色んな要素が惜しげもなく詰め込まれて、石井輝男という人は、才能有り余ってるんだろうけど、
やっぱり変態。
そして、
桂先生、妙な噂は聞いたことがないし、非常に知的でジェントルマンだけれど…
日活では「変態脚本家」と言われていたらしい。
ことを思い出しました。
娘達の目を盗んでブログ書きましたので、やや迫力に欠ける点、お許しください<(_ _*)>