舞台裏(2)

テーブルにはパンパンに膨れ上がったシステム手帳。
禁煙、減煙、節煙…など「知ったことか」という顔で煙草を吸うIプロデューサー。
夏休みも「ない」らしい。容赦のない暑さに容赦のない仕事量で、もう半ば、ヤケクソ( ̄_っ ̄)フーン
東銀座。Iさんの会社のティールームでアイスティー飲みながら舞台の打ち合わせ。
要は、「そろそろやりましょうか」(7・10ブログ「舞台裏(1)」)と重い腰を上げたIさんに、私が尻を叩いたのである。
「重い腰」というのは、別にIさんが「やりたくもないのに」というのではない。本社での仕事がメインであり、自主企画の「舞台」は余興のようなもの。察するに、本業で成果を上げた「余録」「ご褒美」みたいなものらしい。
頑張れ、Iさん〜"°・:,。★\(^-^ )♪ありがとう♪( ^-^)/★,。・:・°"
おずおずと私は言う。
「あの〜そろそろ小屋(舞台)を押さえないとまずいんじゃないかと思うんですけど"(-""- )"」
大した経験があるでもないが、舞台を公演する小屋(舞台)には限りがある。有名どころでなくとも半年前などあたりまえ。年内公演が目処なら、「予定真っ白」は信じられないことである。そのあたり、元舞台俳優、舞台プロデュースのプロであるIさんに任せておけばいい…と思いつつ、やはり、ひとたび不安になると、不安の種が膨れ上がり、どうしようもなくなる。ぶっといシステム手帳見れば、「余興」や「余録」が後回しになるのは目に見えている。Iさんだって忸怩(じくじ)たるものがあるのだ。
「ま、ホンが出来てるからな」というのが口癖で、脚本が出来てることで安心しているらしい。
まぁ、何とかなるにせよ…あまり地獄は見たくない。
「じゃあ、一週間のうちに、小屋の候補をあげますよ( ̄へ  ̄ 凸」
「( ^.^)( -.-)( _ _) ドウモ」
この忙しいのに、余計な仕事作りやがって(`□´) !
はい、お気持ちはわかります。で…。
「あの〜演出は、Aなんですか?」
メールで送られてきた企画書には、そう書かれていた。Aというのは、女優兼脚本家兼演出もこなす。今、注目の舞台人なのである。最近、Aと飲んだことは報告を受けていた。永井愛、鈴木裕美、宮田慶子…に続く若手女流演出家とIさんは睨んでいるらしい。
「まだわからないけどね」
「話はしてあるんですか?」
「してない」
「だって…稽古には1ヶ月必要ですよね?予定入ってたら、出来ないじゃないですか」
「う〜ん、Aの事務所の社長、よく知ってるからね。『破格』で、って言うよ」
「破格って…『価格破壊』の『破格』ですか?」
「そうそう」
「ヾ( ̄_ ̄ )/\( ̄ー ̄)/\(  ̄− ̄)ノ゛ドモモモ・・」
「あの〜役者は…」
「だから、知り合いの役者がいる、って言ってるじゃないの」
芸能界もそうだが、舞台の世界なんぞ本当に狭い。舞台役者だった頃から数えれば、Iさん、舞台の道、30年〜のキャリア。コネもあれば人脈もある。あの、香○照之も篠○英介だって、「脚本(ホン)が良ければ出ますよ」ってものらしい。まぁ、今回の公演、3人の妊婦がメインのお話なので、これはムリ。個人的には、女装した篠○英介に40代妊婦をやってもらいたい、という気持ちもないではないが…(^◇^;)
「でも、スケジュール押さえられるかどうか…」
そんなこと、言われなくても、100も1000も10000も承知してるわい〜
(*`ε´*)ノ_彡☆バンバン!!
あぁ…ごめんなさいペコm(_ _;m)三(m;_ _)mペコ
「わかりました。役者の候補も決めて三輪さんにお知らせします|`Д´)ノ」
「ヽ(^∀^*)ノあーい♪」
「ねぇ、いっそのこと、三輪さんが演出したら?」
「( 。-ω-)-ω-)-ω-) シーン・・・」
丸茂ジュンだってやるんだよ」
かの、女流ポルノ作家として一世を風靡した丸茂ジュンが、この度、脚本を書き、演出までするらしい。その公演をIさんがプロデュースする。女性というだけで、丸茂ジュンと比べられても困る。
「どうして丸茂ジュンが演出やるかと言うと、子供も独立して亭主もいないし、時間あって毎日稽古場に来れるから」
「( 。-ω-)-ω-)-ω-) シーン・・・」
風向きが悪い。
「女優で出る?」
なんてことまで言い出すので、すごすご帰る。

Iさん、酷暑の中、今日もお疲れさまです。
私の後ろでも、このブログ読者が応援していますので、どうぞ、よろしくお願いしますm(_ _)m 〜★
皆さん、Iさんの手腕に期待しましょう。

"+;・ο。.・;+:+.。ο・;+*:゜・☆ヾ(・ェ・。`U 了└|力""├♪"