祈りは聞かれた(1)
「どうか娘達の生活を整えてください。主が娘達を起こしてくださり、成すべきことを成していくことができるよう、導いてください」
そう、祈ってきた。学校があった頃は、とにかく平日は娘達を起こして、学校へ行かせたから、2学期が終わり冬休みに入ってから、途方に暮れて、切実に祈り始めたような気がする。
私も大学受験の頃、眠かった記憶がある。
受験勉強と睡魔との闘いだった記憶もある。
だがしかし、
娘達は、際限なく眠るのである。
「寝たいだけ」かどうかはわからないが、ひたすら眠る。
徹夜でもないのに午後まで寝て、夜中には寝る。
起きてる時間より寝てる時間の方が長い。
もちろん、ちゃんと寝てるのかどうかはわからないし、布団の中で別のことをやっているのかもしれない。ただ、
受験に対して、どれくらい骨身を削っているのかくらいは、うかがえる。また、
娘達には睡魔と格闘している気配もなかった。
私が応援モードで作る食事を、
たらふく食う。
そして、
寝る。
本当に、頭がおかしくなるかと思った。
今にして思えば、
私の祈りは「気休め」だったのだろうか???
苦しくて、どうしようもなくて、成すすべもないから、
祈る。
苦しくて、どうしようもなくて、成すすべもないから、
祈る。
その繰り返しだった。
そうして、祈りが聞かれた今、
嘘でしょ???
とおののく自分の信仰は何なのだろうかと思う。