エステに行く(1)

そのエステに通い出して10年以上になる。

エステとはいっても、ゴージャスな高級エステではない。

新聞チラシの小冊子の中に紹介されていた。スタートした時はお手入れ料が、

1時間1000円だった。

トライアルで試してから、今に至っている。

勿論、毎回1000円ポッキリですむわけではなく、

そこは㈱サンスターが経営元で、乳液や化粧水、パック…など、そこで販売しているものを購入して使用することになる。

トータルすればそこそこの出費にはなるのだろうが、仕事ぶりはプロフェショナルで肌の状態には満足していた。

そしてコロナ…である。

コロナ自粛が解禁になり、6月に訪れてから今日、1カ月半ぶりに予約を取った。

だいたい、月に一度は通っていたが7月はOFF…

というのも…

エステというのは、マスクもしない素顔にエステシャンが素手で触りまくる。

これって…濃厚接触じゃないの???

6月には、愛用していた化粧品が切れて、補充しなければならなかった。そして8月、まだ化粧品は大丈夫。肌の具合も自粛生活で悪くはない。向こうも客足が増えるはずもなく、サービスの案内状が届いている。

行くべきか行かざるべきか…

6月に訪れた時も(それまではなかなか予約が取れなかったが)すぐに予約できた。経営状態が好転しているとは思えない。店長はおぞらく70歳前後、数人いたエステシャンは次第に減り、店長ともう一人のエステシャンと水曜から土曜の週に4日の営業と規模も縮小された。

そこへコロナである。濃厚接触ともいえるスキンシップは避けられないエステ。致命的な打撃だろう。年齢的にも引き際を考えていたかもしれない店長、コロナを機に閉店…?それは、困る。

そうして、迷った挙句に電話した。

「いつなら予約取れますか?」

翌日の午後2時から何時でも取れる、という。

怖いんですけど(-_-メ)

ま、コロナになったらなったで…それもイエス様だから…と予約する。