桂千穂氏と「サイモン・バーチ」を見る(1)

映画館で映画をご一緒したことは、最近でも何度かある。
が、先生のご自宅で、しかも一対一で映画(DVD)を見たのは…
先生との長い長いお付き合いの中で初めてではなかろうか?
ブログ更新もあり、何度も見直した「サイモン・バーチ」
飽きないばかりか、見るほどに驚く。
主人公の少年、イアン・マイケル・スミス、1987年生まれだから撮影当時は10歳くらい。
とにかく、凄い。


映画初出演にして主役
だが、その演技たるや、
神が乗り移ってる
としか言えない。
神がかっている
のである。
映画自体もよく出来ているし、爽やかで、何度見てもすがすがしい。
神の存在を見事に「証し」している映画である。
「桂先生に見せたい(一緒に見たい)」
神の導きを感じて電話でもちかけたところ、「サイモン・バーチ」は未見であり、
「(あなたの勧める映画だから期待しないけど、まぁ)いいでしょう」
お年もあり、このところの先生、活気がないのである。
「カレー大好き」先生に、時々、カレー持参で伺っている。
この日も、圧力釜で作ったビーフ(普段は豚(ポーク)なのだが)カレー持参で行く。
「カレー食べながら見ましょう」
と気軽に言ったところ、
「食べながらなんて見られません」
きっぱり言われ、

おおっ!
「見る気やな」)と思う。
カレー(自前の甘酢ラッキョウ付き)は好評で食べ終わり、お茶の用意をして応接室に移動。
私がDVD渡して、操作をお願いすると、
「操作はいつも他の人がしてくれるので」
毎月、掛札(昌裕)さん達と映画鑑賞会する際、先生は座ってるだけ。
何とか、DVDセットするところまではしてもらえたが、
大画面ブラウン管は動かない。
「もう、自分でやらないから、出来なくなっちゃった。ダメですねぇ」
(書棚に溢れんばかりのDVD、未開封のものもあるが、お一人で見ることはないらしい)
…と言われては、
私がやるしかない。
およそ、デジタルとはかけ離れた者であるが、これくらいは…
しかし、
4個あるリモコンからテレビと同じMITSUBISHIリモコン操作するも、

反応なし。
この辺、キリスト者は「あきらめ」が良い。これは、
主が「サイモン・バーチ」を先生と一緒に見ることを閉ざされているから?
と受け入れる。
「サイモン・バーチ」を先生と一緒に見ることは祈ってきた。なので、
「サイモン・バーチ」を先生と一緒に見ることが御心(主の思い)ならば開いてください。御心でないなら閉じてください。
と祈った。そして、
テレビ本体の「電源」ボタンを押したら、
映画が始まった。
よしよし…。
とにかく、先生にこの映画を見ていただきたい。
それでなくては、始まらない。
そして、
始まった。
何度目かわからない「サイモン・バーチ」だが、
やっぱり、いい。
先生の目に、この映画がどのように映るのか…?
先生は、(映画批評家でもあるので)映画批評家に却って、映像に見入られていた。

でも、時々…
溜め息
が漏れ…。
でも、それはそれ…。
私の「この映画を先生に見せる」という)役割は果たした。
そして、映画が終わった。