「ためしてみよ」(2)

60代独身、金なし、仕事なし、家族なし…のT姉妹(=女性信者)。
今月(6月)で(家賃払えず)部屋を出て行かなくてはならないのに、次の住まいがない。
(職なしなので、探しようがない)
月末まで秒読み。
T姉妹のその後です。
6月29日、T姉妹は区役所に行かれました。
前日、日曜礼拝に来られたT姉妹、そこで相談した兄弟(=男性信者)から、
「とにかく区役所へ行きなさい」
と言われ、仕方なく行ったそうなのですね。
6月も明日で終わりというのに、部屋は出て行かなくてはならない、次の部屋はなし。
勿論、引っ越しの支度なんてしてません。
エス様が「何とかしてくださる」と信じて、祈り続けていたそうです。
で、区役所へ行ったところ、
「一カ月前に来てください」
と言われたそう。
確かに、お役所は手続き手続き…ですから。
前日に大荷物背負ってこられても…。
かと言って、追い返すわけにもいきません。このままではホームレス…。
生活保護しか道はない。
ところが、
生活保護受けるくらいなら、死んだ方がまし!
自分の食い扶持くらい自分で稼げないなら、生きてて何の意味があるんです!?
などと、声高らかに役所の中で叫ばれたそうなのですね。
でも、綺麗事は言っておられず、生活保護の申請するも、
それまで家賃滞納がなかったという実績
生活保護なんて絶対、嫌!」
というのが逆によかった(生活保護に依存する意志がない)ようで、すぐに申請が下りたそう。
そして、役所の方で四畳半一間の避難所(宿泊所)を向こう3カ月貸してくれることに。
さて、荷物は…?
「両手に持てる荷物だけもって、明日(6月30日)の朝、9時に来てください」
とお役所。
「両手に持てる荷物って、私はホームレスじゃありません!ここで預かってくれればいいじゃないですか!」
T姉妹は抗議したそうですが、当然、却下。
今のマンション(家賃7万5千円)にある大型冷蔵庫や食器棚、漆器ウェッジウッドは?
「置いとくしかないでしょ。夜逃げみたいなもん」
と言われ…。
お役所がそういうこと、言うんですね。
一人区役所を出たT姉妹。
あんなに嫌だった生活保護を受けることになり、明日、手荷物だけで四畳半一間に引っ越すなんて…。
呆然自失
そして、祈ったそうです。(おそらく、恨み言めいた祈りだったでしょう)
すると、「赤帽」というのが、不意に浮かんだ。
緊急配送、365日24時間稼働の「赤帽」です。
連絡したら、すぐに受け付けられ、T姉妹は配送先に、独り暮らしで一戸建てに住むH姉妹の住所を言ったそうです。
H姉妹には事後承諾です。
マンションに帰るも、赤帽は明朝8時に来るので、それまでに荷物を整理しなければなりません。
人は裸で生まれて、死ぬ時も何ももって行けないと聖書にも書いてある。
と、大型冷蔵庫や食器棚…など、未練断ち切り、荷物を整理していたら、お役所から電話があり、
「こちらで使ってる配送車が、1時間だけ空きました」
と、四畳半に運び込みたい荷物を配送してくれると言うのですね。
時間指定されたものの、T姉妹は慌てて荷造りします。
それにはからくりがあって、
T姉妹の担当になった女性職員が舞鶴出身で、京都生まれのT姉妹とウマが合ったそうです。
彼女が上司に、
「この人は生活保護から、絶対に抜け出せる人です。生活保護から抜け出せても、また一から生活用品揃えるなんて大変じゃないですか!」
と掛け合ってくださったということです。
以上、昨日、日曜礼拝に来られたT姉妹から伺ったお話をまとめました。
つづく