「襲われる女教師」(2)

「レイプって何?」「冷感症って何?」
前回のブログ読みながら、双子娘の姉Aが、真面目に聞きます。
本当に意味がわからず聞くのですから、こちらも真面目に答えなければなりません。
って、真面目にどう答えていいのかわからないので、いい加減に(はぐらかして)答えます。
で、妹のBは、私がブログ書くのをかぶりつきで見ていて、
「私も私も…」
と色文字などやりたがるわけです。
娘Aに比べるとBはやんちゃ、というかアブノーマルで、ブログの内容最後まで読んで、
「結構、いいんじゃない?」
ドモ ヽ(゜▽゜*)Ξ(*゜▽゜)/ ドモ
ううん、喜んでいいんだか…微妙です。
10歳ですから。
私が資料で読んでる「江戸の下半身事情」祥伝社新書)をすごい速さで読んで、感想聞くと、
「面白かった」
「…どこが?」
「…恥ずかしい」
キタ━━━━ヽ(^∀^ )ノ━━━━!!!!
というわけで、「女親としてどうよ」という葛藤…なんか、今さらあるかいな。
「襲われる女教師」続きいきます!
5年前、学生時代にレイプされ、恋人と別れた過去をもつ、女教師、英子。
レイプされた反動なのか、英子は愛のない肉体関係をクールに愉しみます。
予備校生の昭を部屋には入れても、合鍵も渡さず、お泊りもダメ。
そんなある日、昭が密かに合鍵を作り、英子の部屋に忍び込んでイルミネーションのサプライズを仕掛けます。
英子の誕生日だったのです。
英子は感激して、2人はベッドで燃えに燃え…。
当然、2人で夜明けを…のはずが…英子は言います。
「一晩でも泊めてしまった人とは、おしまいにすることに決めてるの」
絶好調の夜に別れ話するんですね。
「隣に人間がいると眠れない。隣で寝て気にならない人は、人生に一人…」
昭はふられたわけです。
大人のお姉さんなら、もうちょっと優しくしてあげればいいのに、と思ってしまいます。
で、ここで英子が言った台詞、「隣で寝て気にならないのは人生に一人」が伏線になるんですね。
「先日は失礼しました。我ながら恥ずかしい」
車の中で英子に襲いかかって来たアッシー教諭ですね。本気で英子が好きで結婚を申し込んでいます。
襲いかかって「失礼しました」はないやろ〜。
と思うけど、さすが英子です。
「お互いさま」
と軽くかわして、2人で食事に出かけます。
昭がいなくなって、次なるお相手なんでしょう。
そして…アッシー教諭とお酒飲んでる店で、英子は5年前、別れた恋人と再会します。
目と目が合っただけですが、それは運命の再会。
ここがまた、洒落ています。
2人は互いを意識しただけで言葉も交わさず、英子は店を出ます。
と…英子が去ったテーブルにコンパクトが開かれて、コンパクトの鏡に口紅で電話番号が…。
そしてアッシーに送られて部屋に帰った英子。
電話が鳴って…とびつく英子。コンパクトを見た彼が、さっそく電話してきたと思ったんですね。
でも、電話は昭でした。もう昭に用はない。きっぱりと別れを告げます。
そして翌朝、電話が鳴って、来た〜!と出てみたら…。
鳴ったのは目覚まし。
「シンデレラじゃないんだから」と12時になると鳴り出して昭を追い出した目覚ましです。
英子も苦笑しますが、うまい演出です。
放課後、「いつもすみません」とアッシー教諭の車に乗り込もうとした英子、と…。
門のところに例の元恋人が立っているではありませんか。途端に、
「今日は先に帰ってください!」
それまで見せなかったイキイキした顔で駆けて行く英子です。
茶店で向き合う2人は、初々しい恋人のよう。
煙草を吸うようになった英子に元恋人が驚きます。
昔に返った英子は、思わず「ヒロ」と、元恋人を嘗ての呼び名で呼んでしまいます。
ヒロもそれが嬉しいようで「ヒロでいいよ」…。
それでも、既に社会人、5年前の無邪気な関係ではいられません。英子に「結婚しろよ」と勧めるヒロ。
タクシーで送ろうと言うヒロに、「歩いて帰るわ」と寂しそうな英子。
それまでのジャンヌ・モローみたいな英子とは全然違います。
「隣で寝て気にならないのは人生に一人」
英子にとって、それがヒロであったのか、と思わされます。
別れ際、英子はヒロに言います。
「私、結婚します」
英子に真剣にプロポーズしてるアッシー君のことですね。
揺れる女心、よく出ています。
一人、歩く英子。そこへ、車で追っていたアッシー君。英子の揺れる女心に寄り添います。
ホテルのベッドです。
英子とアッシー君の会話も洒落ています。
「卑怯な人ね。色んなことを尋ねたいくせに、一言も尋ねなくて…」
「僕にはこれからの君だけでいい…」
まさに、大人の男と女…。
キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
でも、この英子は、どこか「演じてる」英子で、ヒロといる時とは違う。
この映画、英子という女を、実にリアルに丁寧に描いています。
ヒロは結婚して、奥さんは妊娠中なんですね。
さて、英子の女心は、アッシー君は結婚出来るのか。
ヒロは、このままパパになるのか…?

   つづく