姦淫（４）

「泥水すすりながら伝道してます」
思いがけない牧師の言葉、思わずメモしちゃいました。
ここは、自宅近くの教会。「女性自身」に書いた記事が元で通っていた教会を叩き出され…それを機に、キリスト教、クリスチャンとは何か…を改めて問い直すこととなり、その手がかりとして牧師に面談をお願いしたのです。
この教会、日本キリスト教団（日本国内のプロテスタント33教派が「合同」して成立した合同教会）に属するもので、いやぁ〜遠目から凄い威容を放っています。まさに、
ザ・教会
ドラマに出てきそうな教会なわけです。面談は毎週行っていて、簡単に予約出来たものの緊張します。何だか、個人的な面談というより、
取材
みたいなモードで、教会内にある一室で対面しました。T牧師は50代、贅肉が見事になく、柔和な風情はなく、言ってみると、
ちょっと強面（こわもて）
で、私は持参した「女性自身」を開いて事の次第を説明したわけです。この「笹本恒子」さんの人物取材がキリスト教的に「姦淫」に当たる、と言われたことですね。
T牧師は、
「その通っておられた教会は、私から言うと、原理的、保守的と言うか…立法的ですね」
つまるところ、
お固い、時代錯誤的…
想像するに、
結婚するまでは、童貞、処女が当たり前
みたいな考え方でしょうか。良い悪いは別にして。次にT牧師はかのマザーテレサを例えに出され、
「彼女が行き倒れの人を拾って介抱して、最期を弔（とむら）うのに、それぞれの宗教を聞いたんですね。そして、イスラムならイスラム、ヒンズーならヒンズー…それぞれの宗教で埋葬した」
確かに…キリスト教とは、他の宗教を認めない、
キリスト教だけが唯一絶対
ではあるけど、それを他者に押し付けない。自分の中でキリスト教が唯一絶対でも、他信者にそれを強要しない。それは、とても共感出来ました。私自身、記事を書きながら、
これは、クリスチャンでない笹本さんの生き方
それを否定する気はない、客観的に描写しよう
そんな気持ちで記事を書きました。まさにまさに…
私の精神は、マザーテレサに通じるものだったのね
(●*'v`*人).o0[*ТНДЙК уОЦ*]
次にT牧師は、
「私も葬式に行くと、焼香しますよ。その方が相手側も尊敬してくれるんですね」
クリスチャンと言っても、それを他信者に押し付けない。それを肯定的に見るか否定的に見るか…はそれぞれでしょう。そして、
「仏教がやってる保育園もありますからね」
と、教会が経営している保育園の園長でもあるT牧師は言います。組織の長となると、お付き合いも大変です。そこで冒頭の、
「泥水すすりながら伝道してます」
になるんですね。私が通ってた教会のような、
原理的、保守的と言うか…立法的
な宗教観念は、
「純粋だし尊敬する」
けれど、それは家族的な教会だから可能なのであり、組織的には無理があります。例えるなら、
結婚するまで、キスもダメ(*｀Д´)φ
みたいなことを、我が子には言えても、集団を相手にして実現化は無理。あくまで理想。
逆に言えば、「我が子」だけを相手にする牧師は幸福かもしれません。
「泥水すする…というのは、お焼香するとかですか？」
この辺、かなり、取材…入ってます(^ー^)ノ
「いえいえ、色々ありますよ。職員を恫喝（どうかつ）したりとかお金の計算とかね…」
牧師の本音を聞けたような…f(^ー^;
次に牧師は、かのパウロを例えに出そうとして…
「私、聖書、もってきてます」
と言うと、
「ちょっと、時間いいですか？」
察するところ、聖書持参で（本気モード）な私に、牧師は多忙な時間を調節いただいたのか、中座をされてしばらく、戻って来られました。で…
ミッションスクールの女子学生と牧師
の対座のように、
聖書をはさんで、色々やり取りしたわけですね。
この辺は省略
":*･ﾟ☆.｡.:*･ﾟ£(｡･""･)o[†...Thanks...†]o(･""･｡)β｡.:*･ﾟ☆.｡.:*"
で、最大の疑問をT牧師に投げつけました。
「この『女性自身』の記事が『姦淫』だとすると、私はこれから何も書けなくなる、手足を縛られたようになるんですが…」
という問いについて、
「キリスト者は自由だと思うんですね。『呪い』も『地獄』もない。『キリストを信じる』という確固たる要（かなめ）があるなら、それを扇のように広げていいと思いますよ」
その一言で、開放されたようになりました。私の思いとフィットしたのです。こんなふうに、今まで自由にブログを書けたことも、「要」があったから。要がしっかりしていれば、多少のことはいいのではないか…。そんなふうに思っていました。最後に…
「こういうものを書かれてるんですか」
とT牧師は「女性自身」を見て、
「銀行にもありますよね？読んでみたいとは思うんですが、『変なオジサン』と思われそうで…なかなか手に取れないで…」
と言われ、
「読みたいところなんてありますか？」
とお聞きしました。（100％取材）
「いや、この笹本さんの記事だって、読みたいと思いますよ。私、神学校に入る前は日大芸術学部の写真部でしたから」
と…。
ヤァ ＼(⌒∇⌒(⌒∇⌒(⌒∇⌒)⌒∇⌒)⌒∇⌒)／ ヤァ
はい、「女性自身」を献上して退去しました。