「今、那覇空港に居るんだけどさ。これから地元の石垣島に向かう飛行機待ち」
「あ、じゃあ、落ち着かないですね」
「でもね、余裕ない時に、三輪さんのこと思い出すんだよね」
「はぁ?…はぁ」
…返事に窮する。まるで、行き着けの弁当屋の売り子とか、会社近くにある喫茶店のウエイトレス口説いてるようではないか。
で、空港から出発待ちの間に電話するとは…その辺の演出もニクイ。「赤ワイン飲んでる」らしい。(ビジュアルで見れば、赤ワインなど似合うオヤジではないが、電話越しなら効果はある)この男、やはり、タダモノではない!
「思い出す」も何も、私とOさんは、去年1月、去るパーティで知り合ってから何度か電話でやり取りしただけなのである。顔さえ忘れてても不思議ではない。早い話が「お茶か食事でも?」と誘われるのを、丁重にお断りしてただけ。マメで根気のあるオヤジだなぁ、という感想。それだけだった。なのに…。
皆さま、ご記憶にあるでしょうか?
去る3・18、3・20のブログ、「オヤジの心得(1)(2)」に登場したOさんのことを。還暦手前のギリギリ50代にありながら、現役女子大生のナンパ、落とし…に成功(^O^)/
そのノウハウについては、ブログを参照していただきたいのですが…。要は、お茶の水歩いていて、目的地がわからなくて道を聞いた女子大生を、見事ナンパして、モノにしちゃったわけですね。その辺の手練手管…今、読み返してみても感心します。まさしく「オヤジの心得」。
そうですね、ブログネタに詰まってたとこへ、天の救いのようにOさんが女子大生ナンパ話持ち込んできたものだから…盛り上がったわけです。私も、半分、否、100%取材体制で聞き入りました。向こうも承知で電話取材に応じてくださいましたm(_ _)m アリガトォ〜★
で…。
「ところで、あの女子大生とはどうなったんですか?」
気になってたことをズバリ、直撃。ブログネタに詰まると、あの続き、どうなったかな〜と考えていました。でも、わざわざ電話して聞くのもね〜。一応、社長さんですし。遠慮してたんです。
「続いてるよ。相性いいんだよね」
「Oさん若いし、面白いから」
「SEXのね」
「( ^.^)( -.-)( _ _) ドウモ」
「イヤイヤ…。これから地元帰ったら、還暦のお祝いしてくれる、って言うんだよ。還暦だよ、還暦」
「還暦が…女子大生ナンパしてSEXの相性いいなんて…飛行機墜落しても文句言えませんよ
「で、彼女が6月誕生日で二十歳なんだよね」
「ハ、ハタチ…。ってことは、今、ティーンエイジャーですか…」
(ヽ>ω<)ヒイィィィ!!●~*ヒイィィィ!!(>ω<ノ)ノ十代とは…。改めて、驚く。
「そうだよ」
「年の差、40歳!!篠原涼子市村正親だって24歳差ですよ」
「それに、可愛いんだよ。沢口エリカにちょっと似てるんだ」
「それ…沢尻エリカのことですか?」
「あ、そうかもしれない」
この辺、やはりオヤジである。
沢尻エリカだったら、めちゃめちゃ可愛いじゃないですか」
「うん、可愛いよ。みんな言うよ」
「写真見せるんですか」
「ううん、飲みにとか連れてって紹介する。で、『実は付き合ってるんだ』って言うと、みんなびっくりする」
私にも「写真見せてあげようか」と言っていた。本当に可愛いのだろう。
「前に、『3ヶ月で終わり』にする、って言ってましたよね?」
「うん、そろそろ3ヶ月なんだよね」
「そういう雰囲気にはならない?」
「まぁ、向こうには彼氏いるし、お金も入るわけだから悪くはないでしょう」
そっか…彼氏は居ても当然か。それより、
「Oさん、お金渡してるんですか」
「そりゃそうですよ。タダ乗りはしません
「ご馳走とかプレゼント…とかじゃなく…」
「俺はそういう関係になった人には、ちゃんと渡します」
どうやら、「タダ乗りはしない」――。それがOさんにとってのプライド、男としてのケジメ、みたいなものらしい。「お金=愛人」の概念があるけれど、確かに、親しくなった途端、ケチになる男は居ても、逆はそうはいない。特に、この世知辛いご時世では…。
「いいですね。私の周り、寒々しい話ばっかりで(^ー^)ノ」
「イヤイヤ、うちだって寒々しいですよ」
…と、色々と厳しい内情を聞く。ま、景気のいいとこなんて、ないわな。
沖縄から出てきて、清掃作業員やりながら小説書いて、「文学界新人賞」で作家デビューしたOさん。以後、芥川賞候補にもなる。現在の明るさ、軽やかさ、逞しさ…は修羅場を乗り越えた末の境地なのだろう。修羅場をかいくぐった男は、面白い\(●⌒∇⌒●)/ニャリーン
かと思えば、
「C大の大学院生とも、今度、食事することになってるんだよね」
「( 。-ω-)-ω-)-ω-) シーン・・・」
「Oさん、インテリに弱いんですか」
「そうね、自分が学歴ないからさ」
「女性問題について、奥さんは全然、無関心なんですか」
「まぁねぇ、モテるとも思ってないし、あんまりSEX好きじゃないしね」
「奥さん、若かったですよね?」
「17歳年下」
「"┐( -""-)┌ ヤレヤレ"」
「娘一人で、『もういらない』って言うからパイプカットしたよ」
「いつ?」
「この間だよ。もう一回病院行って、チェックしてもらったら、解禁。奥さんと『初Hしようか』って言ってる」
「そういうことって、心情的にどうですか?」
この辺、全くのところ「取材」である。
「心情的に、って?」
「喪失感とか…。もう、種を残せない、ってことじゃないですか」
「別に、ただ切っただけ」
そうだわな、二十代、三十代…ならいざ知らず、先妻との息子に孫までいるんだもんな。
パイプカットなんかしたら、もう、やりたい放題じゃないですか」
「って言っても、還暦だから、若い頃みたいにはいかないでしょ」
「でも、19歳と『相性』いいんでしょ」
「それはね…(^-^)v」
なんか…飛行機の時間が迫ってきた。限られた時間の中で、よくも、どうでもいい話を根掘り葉掘り聞き出し、話し合えたものだと感心する。それは向こうも同じようで、
「三輪さんとは、最初に会ったきり、1年以上会ってないんだよね」
「そうです」
「なんか、元カノとしゃべってるみたいな」
「はい。何もしてないくせにみんな知ってるみたいな」
「3回くらい『くわえた』雰囲気でいきましょうよ」
「…くわえた???」
ネオキワル〜 ~~ヽ(▼o▼) オイッス〜
那覇でお土産を買ったので、帰ったら渡しますよ。ランチでもしましょう」
「は〜い」
ε=ε=ε=( ^o^)/ やあ!!
さてさて…どうなりますことやら…。