個人教授(6)

「先生、あの〜。『女死刑囚の脱獄』なんですけど…」
ピーター宅へ、打ち合わせの帰りに新しいDVD借りに寄る。(借りてた 「安城家の舞踏会」と「女死刑囚の脱獄」を返却する)
「凄かったでしょ(^ー^)ノ」
「それが…ちょっと物足りないような気が…」
「え、この間、ここで一緒に見た○川▲子さんも×札昌●さんも、『これは凄い』って言いましたよ」
「( 。-ω-)-ω-)-ω-) シーン・・・」
「売れてる人が、みんな『凄い』って言うんだから『凄い』んです」
「ネオキワル〜 ~~ヽ(▼o▼) オイッス〜」
「ま、いいんじゃないですか?僕だって、人が面白いと思っても、面白くないと思うことがありますから|`Д´)ノ」
「だって…グラスに指紋が残ってて死刑なんて…。いくら50年前の映画でも…」
「そんなこと言ってるから、あなたはダメなんです( ̄へ  ̄ 凸エンターテイメントですからね、どういう理由で死刑囚になったかなんて、大した問題じゃないでしょう」
エンターティメントなんて言うたら、映画なんかみんな、エンターティメントやんけ∩(+`ω´+)∩・・・キュゥ
「問題は、どうやって脱走するのか、だってことはわかるんですけど」
小△智▼さんも掛▽◆裕さんも、グラスの指紋なんて、ひと言も言いませんでしたよ。まぁ、いいんじゃないですか?あなたみたいな人は、◇田☆重の映画でも観てれば
(吉★喜◎には失礼だがf(^ー^;)けちょんけちょん…である。どうも、私は先生のS面(先生はSM両面あり)を刺激するらしい。だったら、受けて立とうじゃないの!( ̄へ  ̄ 凸
「エンターティメントって言ってもサスペンスですよね。犯人がグラスに指紋残してるなんて、松本清張だったら、絶対、ありえませんよね
「……( ̄▽ ̄;)……」
「『ゼロの焦点』も『貼り込み』も1958年作で『女死刑囚の脱獄』より古いですよ。黒い画集シリーズ第一弾の『あるサラリーマンの証言』は同じ1960年です」
「もうちょっと他の手を考えた方がよかったかもしれませんね(  ̄ロ ̄)」
指紋が残ってるから犯人だったら、刑事なんかいりませんよね。それで死刑なんて…ギャグの世界じゃないですか。名探偵コナンが鼻で笑いますよ
「( ̄ω ̄)(ーωー)( ̄ω ̄)(ーω−)」
「それに、中川信夫作品では、あんまり評価されてませんよね」
「…それは、見る目のない人間が多いんです」
しかし…段々先生の声に覇気が失われていく。M面が出てきたか…。いやはや…そんなにけなす気もなかったのに。しょんぼりした先生は、あまり見たくない。
「結局、私は『女囚さそり』を期待してたんですよ」
「だから、あなたは映画を見てないから、そういう見方しか出来ないんです(`□´) 『女囚さそり』なんてアクションじゃないですか」
「でも、傑作ですよね。何度もリメイクされて」
「傑作です。リメイクは全部ダメだけど」
で、「女死刑囚の脱獄」返却するはずが…。パッケージを開けたら中がカラ。プレーヤーの中にDVDを忘れたらしい。
「もう一度、見直せ、ってことじゃないですか?|^ー゚)ノ」
「は〜い」
で、「安城家の舞踏会」返却して…。
前回借りそこねた「愛獣 悪の華を借りました。

(●*'v`*人).o0[*ТНДЙК уОЦ*]