女が裸になるということ。(1)
前回、寺島しのぶがヌードになったことについて触れました。
脱ぐ脱がないで母、富司純子と壮絶なバトルがあったと…。
それから私の頭から、
「女が裸になるということ」
このテーマが離れなくなりました。過去の経験が思い返されたので、今回はこのテーマについて語ろうと思います。
いえいえ…
私がヌードになったわけではありません。
ご安心を…。
今から4〜5年前。
知り合いの女優Mに頼まれて、舞台の台本書くことになりました。劇団旗揚げのようなもので、ファミレスでメンバーを紹介されました。メンバーの多くは、Mと同じ芸能プロダクションに所属しています。
何を書くかは私の自由。ただし、この10人ほどのメンバーを全員登場させ、しかも、配役はなるたけ均等が良いわけです。出ずっぱりの役と、ほんの数場面しか登場しない役があっては困るわけですね。
私は緊張しっぱなし。役者達はみんな、お互い顔見知りなわけです。私はMしか知らないし、何よりも…
舞台台本なんて書いたことがない…"(-""- )"
舞台はテレビや映画の「シナリオ」より「難しい」らしい…(-_-;
この子達、一人一人生かせる役を考えて芝居作るのよね……彡(-ω-;)彡ヒューヒュー
不安とプレッシャーで座ってるのがやっと。役者達は楽しそうにやっているのが傍から見ると、
ネズミ講の勧誘受けてるみたい…
に見えたのではないか、と思います(ー_メ)
Mから依頼のあった時は、
「勉強させてもらう」
なんて言ったものの、いざ、勢揃いした生の役者達を前にすると…
そんな綺麗事、通用しねぇんだよ!( ̄へ  ̄ 凸
と言うことがわかります。
その上、Mの携帯が鳴って、
「あ…ママ!」
キタキタキタ〜((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
携帯渡され、私はMの母親と話すことに…
Mの母親、お話したこともあるし、ご馳走になったこともあるけど…。でも…
「やっぱり、お客さん呼ぶためにはコメディが良いと思うの。ニール・サイモンとか読んで…」
「は、はい…」
「よろしくお願いしますね」
「は、はい…」
((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
Mに携帯を返した私…。
緊張よりも興奮…。だって、だって…Mのママって…
朝○雪路
なんですもの…( ̄O ̄;
舞台はコメディに決定!
その後、私が本屋に走って「ニール・サイモン」(大きな書店でも置いてない)を予約注文したのは言うまでもありません。
さてさて、当初のテーマ、「女が裸になること」でしたね。
実は、この紹介されたメンバーの中に、「裸になった」女の子がいたのです。
ファミレスで、それぞれのプロフィール書類を渡されて目を通しました。その中で、「映画主演」したのがAでした。映画がA級であれC級であれ、「主演映画」があると言うのは俳優として勲章です。私はAに「この映画が見たい」と言いました。しかし、映画のDVDはビデオ店にも置いてない上、A本人ももっていない、と言うのです。
その後Mから、Aは主演を取るために映画で「脱いだ」と知らされました。
そして、それから数ヶ月後、メンバー内で役を割り振るにあたりオーディションを行ったのですが、そのオーディションの際に、私はAから主演映画のDVDを受け取りました。封を切っていない新品かと思ったら、そうではありませんでした。
映画が始まり、タイトルバックの2番目にAの名前が出た時には、
「カッコいいじゃん!」
と思ったものです。映画館のスクリーンで自分の名前を見るのは、さぞ気持ち良いことだと思います。(経験ないぞ!(`□´) )
映画が始まって…。マンションの一室、彼氏と二人、甘〜い夜。初々しくていいぞいいぞ…何だか肩入れしてる妹分見てるような気分。
Aが男の服を脱がせ…といきなりAは(ブラウスにカーディガン脱がせるのは時間の無駄!とばかりに)ブラジャーはずされ…。
Mから「脱いだ」話を聞いた時には「おっぱいポロン」程度かと思いました。一緒に舞台をやる、個人的にも好感をもったAに対して、あまりなことは想像したくなかったのです。冷静に考えれば、中学生が春を売り、ヘアヌードが珍しくない時代に「おっぱいポロン」ですむはずないんですね。現実には…「おっぱいポロン」どころではありませんでした。
50分の映画3本立ての一本だったのですが、ぼかしはなかったものの全身のバック、ベッドでのからみ連発、ラストでは女性上位で泣きながら絶頂を迎えるというものでした。これが妙に切なげでリアルで、驚きました。これは、A自身が内心、ボロボロになって、傷ついた役柄の女の子と自身がオーバーラップしたのではないか、とさえ感じたものです。映画初主演でこれは…凄い、凄すぎる。
映画を観た後、罪悪感のようものを感じました。「見てしまった…」というような。こちらは何も見せていないのに、一方的に私は「見てしまった」「知ってしまった」のです。それを「商品」として見るのは「イタイ」。
ここで初めて気づきました。
巷(ちまた)で裸が氾濫していても、それは見も知らぬ他人だから無神経なのだ。
見終わって、Aが私に見せるのをためらった理由が、わかったような気がしました。そして、ますますAに好意を持ちました。特に親しくもないAですが、知っている女性の裸をこんなかたちで見るのは初めてで、衝撃的でした。
次にAと顔を合わせた時、どんな顔をすればいいだろう…。
私は彼女の全裸を知っている。ベッドシーンやアノ顔を想像出来る…
というのは…。A自身、そんなふうに見られていることを知っている。…それって、どういう感じだろう。私はまだ同性で、一緒に仕事する仲間だから大したこともないけど、例えば、同じアパートの住人、同窓生、彼氏の友達、家族…。初対面なのに、相手は自分の裸を、アノ時の顔を知っている…としたら…。
顔合わせの時に、私は女優陣に聞いてみました。
「脱いでも大丈夫な人?」
無論、舞台ですから「脱ぐ」と言っても下着姿がいいところです。それでも女優達はやはり戸惑って返事をしません。座長のMだけは、
「絶対ダメ、スカートの丈短いだけでパパ激怒だもん!」
Mの母親が朝○雪路なら、父親は…津○○彦なわけです。激怒する顔、目に浮かびますね。
(#`皿´)<怒怒怒怒怒怒!!!
(*`ε´*)ノ_彡☆バンバン!!
そこへ…。
男優の一人が
「Aなら大丈夫だよ」
ポツリと言いました。それ以上追求はしなかったものの、こういうことだったか、とDVD見て納得。その男優はつまらぬ理由で降板したのですが、降板してよかった、と思いました。DVDを見終えて、その男優の無神経さにものすごく腹が立ちました。
長くなりそうなので、続きはまた次回に…。
to be continued
":*・゚☆.。.:*・゚£(。・""・)o[†...Thanks...†]o(・""・。)β。.:*・゚☆.。.:*"