入試(5)

「追加合格」だが、「おめでとう」と何人かに言われる。「追加合格」で不合格だった話は聞いたことがないが、あるのかもしれないし、調べてみる気にはならない。

思えば昨年、αの双子の妹βも「追加合格」だったが発表日時の指定はあった。◇大学の「合格者には3月末までに電話連絡」というのは、あまりにもアバウトではないか?

日記で確認したところ、βは同じ大学の2学科に「追加合格」で結局、どちらにも合格したが3月26日まで待たされた。

 

αが早々と合格をもらった滑り止め大学には、

入学金200000円と授業料500000円を納入しているため、3月31日までに「入学辞退届」を出せば授業料は返納される。つまり、3月31日まで「合格」が担保されるわけである。

こうなれば、◇大学の正式合格を祈って待つしかない。

と思っていたところへ、急展開が起きた。結論から言おう。

3月入試で別の大学を受験することになった。

 

保留してあった3月入試の◎大学を、αにどうするか尋ねたところ、受けたいという。それは◇大学の合格をもらえずに、滑り止め大学に行くことになった場合の気休めのようなもの。3月入試の難しさも考えない安易な選択である。それを私は仕事場の夫に相談するように言った。「ハゲババア」発言で私は自分から夫に連絡するのを避けていた。

(注・「ハゲババア」発言:受験ストレスから不機嫌だった夫が、ついうっかり、抗がん剤治療中で脱毛している私を「ハゲババア」と言ってしまった)

そうして、夫とαの間で◎大学の受験が決まり、出願締め切りが翌日に迫っていたこともあり、気づいた時にはカードで受験費用を振り込んでしまっていた。

αとの話し合いのなかで、夫は私に何か聞いてくるか、最終確認くらいはあるものと思っていたのだが…。

その後、夫との間で「メッセージ」で凄まじいバトルが繰り広げられることとなり、「ハゲババア」が蒸し返された。

\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?

叱咤罵倒が芋づる式に出るわ出るわ…。

「ハゲババア」など、どうということもなくなるのも怖いが、

それらが現実生活のなかに織り込まれていく…のも怖い。

バトルの果てはαの受験問題に帰着するしかない。

夫婦の問題は根深い。

 

そうして、◎大の試験が来週早々。家庭教師は来月からハワイ留学でその準備もあり、頼まないことになった。3月入試は募集人数が少ないことや、αのやる気が持続できるかということもあり簡単ではない。例え、合格したとしても◇大学に行きたいという。ならば、それもよかろう…。頑張れ( `ー´)ノ

と言いたいところなのだが、

万が一◎大に「合格」できた場合、

受験料というものを期日までに納めないと「合格」がなくなる。(去年、αはそれで入学できなくなった)ことに気づいた。

呆然としながら検索すると、

◎大の合格発表が4日、入学金の納入期日が10日。

それまでに追加合格の◇大の合格がもらえていなければ…

◎大の入学金を払うことになるのだろう。

おそらく、夫はまだ、ここまで考えてはいまい。

しかも、◎大の入学金は、

250000円。

200000円が多い中、250000円は私が見た中では最高額だった。

更に、その上、

15日までに、

授業料+施設費を納めないことには、「合格はなし」にされる。

そして、

授業料+施設費は1000000円を超える。

\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?

αにとっては、

滑り止め大学<3月入試の◎大学<追加合格の◇大学

もちろん、早々と◇大の合格電話があれば問題はない。

しかし、いつ来るかわからないし、来ない可能性もゼロではない。

◎大に不合格すれば話は早いわけで、◎大の不合格を祈るか、早く◇大の合格をください、と祈るか……迷う。

間違いないことは、◎大に合格した場合、

10日までに250000円、15日までに1000000円~

払うことになるかもしれないと夫が知ったなら、

夫は下痢になるだろう。

ということである。

 

「イエス様はギリギリセーフの神様」

と言われるし、私もそれを体験してきた。

余計なことは考えず、主を信頼して祈るしかない。