NHKEテレ「バリバラ」

前回、NHKEテレ「高校講座」をネタにした。
「これ、ホンマに教育テレビ???」
そして、今回もNHKEテレ番組について書かせていただく。それも、前回と同じく、「これ、ホンマに教育テレビ???」
なのだが、こちらは見る度に驚嘆というか、感心、感嘆する。
「パリバラ」とは、
バリアフリーバラエティ」の略。
2012年4月に放送開始されている障碍者をテーマにしたバラエティ番組、情報番組である。
パラリンピックなどで障碍者に対するイメージも変わりつつあるようだが、それでも、
日曜の19時というゴールデン枠で、障碍者をMC、四肢損傷など重度の障碍者をズラリと登場させているのには、正直、ぶっ飛んだ。

それも、単なる奇をてらったものでなく、テーマも突っ込み方も鋭く、深い。NHK大阪の制作らしいが、さすがである。私はまだ最近、見始めたばかりだが、調べてみると、2009年春の『きらっといきる』のスペシャルにおいて、報道機関やマスメディアでの障碍者の描かれ方が、
『一生懸命頑張っている障碍者の部分を一面に強調しすぎて画一的である』
という「障碍を抱えている視聴者からの苦情」を、テーマとして取り上げたことがきっかけになっているらしい。この企画を立ち上げるに当たり、チーフプロデューサーを務めている日比野和雅は、
「『きらっといきる』の中で障害者の等身大の姿を、どのように伝えるか模索してきた結果、これまで描かれなかった障害者のエンターテインメント性を打ち出したバラエティーに挑戦することにした」
と語っており障碍(者)を笑うのではなく、障碍者と一緒に笑い合いながら、バリアフリーを考える番組を目指したという。
元々『きらっといきる』のスタッフは、ドキュメンタリー畑のスタッフが中心で(通常回は障害者に関する密着ドキュメンタリーのVTRが中心)、バラエティ番組の制作は、初めてのため、試行錯誤の連続であったという。
2012年の番組改編に当たり、『きらっといきる』をバラエティ色の強い番組にリニューアルすることになり、『バリバラ』のタイトルを用いることとなった。
「No Limits(限界無し)」をモットーにしており、本音をぶつけ合って「本気でバリアフリーな社会を目指す」とした。
そして、まさしくそれは、
「No Limits(限界無し)」
なのである。
障碍者が障碍を語る。
深夜枠でしか放送出来ないようなブラックなネタも平気でやる。
左は低身長者が「リアル7人の小人」をやろう、と自分達で衣装を作り、パフォーマンスをしたらしい。
さすが大阪!(大阪生まれの大阪人の私)芸能人にコスプレさせて「オベンキョ」させる「高校講座」とは月とすっぽんである。
こんな具合である。https://www.youtube.com/watch?v=uFHQAKBJA-I