『天使の自立』の作り方

先程、企画のSさんに『天使の自立』2話分をメール送信しました。
ケケケ…今週の36話は担当のMさんとこ行ってるし、来週分も出来てる。追加の2話分にそうそう…確か第39話「関西コンプレックス」も昨日、鈴木さんに送ったぞ!

って…。皆さまには何のことかお分かりにならないかと思いますので説明しますね。

この『天使の自立〜セレブ妻の冒険』原稿が出来る(サイト更新される)まで
1、中目黒で打ち合わせ。ペキンダックさんの話を聞く。(取材ですね)
2、取材を元に私が初稿を書き下ろす。Sさんにメール送信する。3、Sさんからペキンダックさんに送信。ペキンダックさんのチェックを受ける。
4、ペキンダックさんのチェックや新たな追加分をSさんが原稿に書き加えたものを私に送信。
5、その原稿を私がチェック。書き直したものをSさんに送信。
6、キャッチボールのように原稿をやり取りする。
7、3者(ペキンダックさん・Sさん・私)合意の元、Sさんから担当のMさんへ送信。
8、Mさんからプロバイダーへ発注
9、更新

という手順を踏んでいます。
これ、かなり、手が込んでいると言うか、贅沢な作りになっていると思います。
これはモデルありのノンフィクションなので取材しますが、普通なら取材もないだろうし、「初稿を書いて担当のMさんに送信」で終わりでしょう。つまり、「手順ナシ」なわけです。
初顔合わせの際のMさんの説明では、他の作家さん達、4話分くらいをまとめて送信されるそうです。
私も前作、『ザ・ジャッジ!』では、4話ほどをSさんにファックス(Sさんがパソコン導入したのは最近なのです(^◇^;))し、電話で直しの箇所を聞き、それを取り入れて直した原稿をMさんに送信。Mさんのチェックはなしです。
ここで言いますが、『ザ・ジャッジ!』というのは、元々2時間のテレビ用に書き下ろしたシナリオでした。それが、テレビ界も不振の嵐で実現ならず。サスペンスあり、恋愛あり、お色気、コメディあり…。必死に書いたシナリオで、これをこのまま埋もれさせるのはもったいない…!そこで、光文社と付き合いのあるSさんの仲介によって、フラッシュ・モバイルでケータイ小説として生まれ変わることになったのです。
話が反れましたが…。
『天使の自立』が決定稿になるまで、取材元のペキンダックさん、企画のSさんのフィルターを通っています。特に、ぺキンダックさんのチェックは容易ではない!サッと目を通して「OK」出すのではなく、真実と照らし合わせ、相違点、ニュアンスの違い…を指摘する。とにかく突っ込みがハンパでない妥協がないんですね。書き上がった原稿を見て、彼女の中で新たに蘇(よみがえ)る過去もあり、返って来た原稿が恐ろしく長くなっていることも少なくありません。
私は思います。

この女、タダモノではない…。
『天使の自立』の中で徒(いたずら)に「親父転がし」ながら『銀座通い』(第12話)してたわけじゃありません。商社・不動産部で部長秘書をしながら赤坂に25億円のビルを建てる契約をまとめた(第13話『契約成立』)実績はやっぱりダテではないんですね。
その気になれば男顔負けの仕事が出来るような…。

Sさんも言います。

「彼女はクリエイティブだよ」と…。

こんな彼女が、どうして物心ついた頃から「奥さんになることしか考えなかった」のか…C= (-。- ) フゥー
つくづく、もったいない…と思います。(あげまんで基樹をテレビ局入れちゃうし

原稿のキャッチボールは長引くこともあります。
ノンフィクションというからには、ペキンダックさんにも「こだわり」があります。ウソを書かれることは自分の人生を汚されるような気持ちなのかもしれません。私も、彼女の気持ちに添いたいとは思うけれど、やはり、読者が求めるものを追求したいと思う感性、感覚の違いもあります。…そのやり取りの狭間で四苦八苦するのがSさんのようです。Sさんは言います。

「彼女、怖いんだから〜ぁ彡(-ω-;)彡」

言いながら、M体質のSさん。ゾクゾクしてるのがわかります(^ー^;A

そして…私もどちらかと言うとM…。

女王様には勝てません私の代わりは居ても、ペキンダックさんの代わりはない…!

でも本当に、取材は勿論、原稿のキャッチボールしながらも、学ぶことが多いです。

ブログ書いてたら、Sさんから電話がありました。先程送った2話分の原稿、女王様のチェックを受けて、「直しナシ」…

「ホントに、お許しが出たの?」

と聞き返した私。
嬉しいんだけど、ちょっと物足りないような…。(私の中のM度が増してきたかもf(^ー^;)

ペキンダックさんはS体質。
でも、小説の中の百合子は、ひたすら基樹に内助の功を尽くすM女だったじゃないの!?
ペキンダックさんは言います。
「その原点が間違っていたのよ!」

女王様…強いあなたをお慕い申し上げます。
でも、どうか、そこそこ…お手柔らかに…(^o^)ゞゞ ドウモ
☆⌒(*^-°)v Thanks!!