男の選び方 その2

今日は自由が丘に出ました。
バレンタインデーの賑わいはなし。まるでなし。ただ…。
正面改札でミニミニチョコ入ったチラシを配ってる人達が…。
『あなたには 使命がある』――幸福の科学でした。


さて、前回に続き、『天使の自立〜セレブ妻の冒険』をテキストに、主人公、百合子の「男選び」「婚カツ」について学びましょう
敢えて「学ぶ」としたのは、目からウロコ、誠に驚きの発見が多いからです。取材しながら、開いた口がふさがらない私でした。そこまでやるぅ〜?それも、二十歳にもならない小娘ですよ。
貧乏の惨めさも世間の冷たさも…およそ苦労など経験したことのないお嬢様が…です。

東大の3つのサークルに所属した百合子。目星をつけた相手とデートするのですが、これ、デートというより、まるで「面接」なんですね。書類(大学・家庭環境・車の有無など)を通ったお相手が第2段階の面接に進む。以下は、デートを終えた百合子と友人、マコとの会話です。

「総チェックはクリアーしたけど…。食べる前にニオイ嗅ぐなんて、あり得ないでしょう!」
電話でマコにグチる百合子。総チェックとは、持ち物や服装、オーラがあるか。話題や食事のマナー…。「迷い箸」などありえない。
「いくら金持ちでも『育ちワル〜』だよね」
「『どうしたって親父を越えられない』って言うのも興ざめ」
「そうそう、『うちのおじいちゃんは…』って、家柄・血筋を自慢する奴。…この間は学習院だったけど」
2人で溜息ついたところへ百合子にキャッチホンが入る。切り替えると小林君だった。
「予備軍の小林君だけど、切るね」
と百合子は小林君と話し始める。

ん〜実にシビア。純粋なお嬢様育ちまだ世間も知らない恋に恋する乙女…とは思えません。これが、例えば、父親が事業に失敗した「没落セレブ」とか、逆に叩き上げでのし上がった「成り上がりセレブ」ならわかる。貧乏の惨めさ、お金の力…を思い知り、育ちや家柄に強いコンプレックスをもっている。しかし、百合子は違います。両親は裕福で、生まれた時から贅沢があたりまえ水道の蛇口をひねれば水が出るように、親に言えばいくらでもお金がもらえた。百合子をここまで、「お金」や「育ち」にこだわらせるものは何なのでしょう…。

当時、「3回デートして何もやらせないのは食い逃げ」と言われた。百合子はデートは2回までと決めていた。2回のデートで「彼=結婚相手」にするかしないか決めるのだ。1回目で総チェック…。そして2度目には、わざと嫌なことを言ったり怒らせることをした。百合子の我が儘をどれほど受け入れてくれるか。包容力や男としての器である。そして、デートとデートのインターバルには電話で興信所も顔負けの「調査」を行った。どういう日常生活なのか。バイトの内容…飲み屋は「ありえない」。家庭教師なら良いとしても何件も掛け持ちするのは「貧乏人」。バイトにもバランスを求める。相手の過去や女性関係…それとなく探りを入れる。


婚カツマニュアル」みたいですねf(^ー^;
鋭い、と思うところもあるし、理想主義の頭でっかち…というところもある。何より、面接にパスする人っているの…???
でも、なるほど…とうならせるものはあります。私は彼女に聞きました。ここまでやる理由は何なのか
彼女は言いました。

「だって、自分の一生を託すんだもん」
確かに…。説得力あります。昔は女にとって「結婚=永久就職」と言ったものですが、その感覚なのでしょう。男が就職して「この会社に骨を埋める」ってやつです。百合子は社会に出て働くなんて考えもしません。そして、自分の輝かしい人生に傷をつけたくない失敗、乃ち離婚はありえないのです。妻として母として家庭を守り、内助の功を尽くして一人の男性と添い遂げる。だから、それに値する男でなければならないのです。だから、夫選びに妥協はしない。一方で、百合子は「運命の人」の出現を待っているのです。「赤い糸」を信じているのです。

18歳で基樹と出会った百合子。基樹との出会いは合コンでした。しかし…。

この、東大医学部主催のダンパの後、百合子は渋谷の合コンの人数合わせに呼ばれ、それが基樹との出会いだった。
「男は東大だよね」
慶応の基樹に、百合子は平気でこんな台詞を吐いた。「慶応だったら、もうちょっと頑張れば東大行けたのに」という含みだ。バカにしていた。鼻にもひっかけていなかった。それが…。一次会の店を出た時だ。基樹の着ていたトレンチコートが風に揺れた。その時だった。

基樹が運命の人となった決め手がこの次に…。

to be continued

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