阪神大震災(2)

前回の「阪神大震災(1)」に続いて、[[今日は「阪神大震災(2)」。今週号の予告編]]と参りましょう!まずは先週のおさらいから。

いざと言う時、人間の本性って出ますよね?
普段は偉そうにして、散々「俺様」だった基樹。それが…

『天使の自立〜セレブ妻の冒険』(第44話「阪神大震災(1)」 


リビングは和室の隣だが、こんな大地震なのに基樹は出て来ない。チワワのチナは百合子と一緒に布団から飛び出たのかリビングのソファーの上でブルブルと脅えきっていた。「チナ、大丈夫だから!そこが一番安全だから、そこにいなさいね」百合子はチナを落ち着かせようと声をかけるが、この場を離れるわけにいかない。
(それにしてもモトはどうしたの?!ショック死してないよね?ヽ(▼o▼))
「モト!モト!」
「……。」
「モトー?!」
「……。」
「…モ…ト…。(゜∇゜)」
百合子が大絶叫して呼びかけているのに全く返事がない。極限状態の中で百合子の頭は嫌な妄想でいっぱいになる。…やっと結婚出来たのに死なないで〜!!
((((;゜;Д;゜;))))カタカタカタカタカタカタカタカタカタ…。

一体、どうしたんでしょうね。室内だから瓦礫の下敷きとか生き埋めになってるはずもないし…。


ようやく揺れが止んだ。飾り棚を守れたことにホッ、としながらも、百合子はチナを抱えて基樹の枕元に駆け寄った。恐る恐る覗いてみると、基樹は…布団から目だけを開け、その表情は分からない。
「モト…?モト…?(;∇;)/」
声をかけるが身動きひとつしない。
「モト!モト!」
「…うるさいなー!聞こえてるよ」
「返事してくれないから死んじゃったのかと思っちゃったの〜!(ToT)良かった、生きてて…」


な〜んだ。
一応生きてました。良かったです
…って、どうやって死ぬねん…( ̄O ̄;
それにしても…


「…こういう時は動かないのが一番安全なんだよ…」


意味があるようで、ちょっと考えると意味不明

人混みなら、将棋倒しになって危険というのはあるけど、布団の中でじっとしてて良いことあるんでしょうか?
何より、

夫として妻のことは気にならんのかよ〜"\(`o'"") コラーッ

百合子は158センチ42キロの小柄な体でカリモク「ド・マーニシリーズ」の飾り棚を支えてたわけです。
それこそ、棚が倒れて下敷きになることもあるわけで…。
妻は「安全」でなくてもいいんですかね?
この結婚の行く末…見えてますね
飾り棚を必死に支えながら基樹を心配して名前を呼び続ける百合子…。健気です。
その上、基樹の母、茜の心配までして電話する。実に出来た嫁です。
で、何度電話してもつながらない…
確かに、築100年のボロ家では、それこそ天井が抜け落ちて下敷きになってるかも…(ー_メ)阪神大震災(1)」はここで終わっています。


で…ここから明日更新の「阪神大震災(2)」予告編はじまり〜

『天使の自立〜セレブ妻の冒険』(第45話「阪神大震災(2)」

1月17日の明け方。いきなり襲って来た大地震。百合子と基樹は無事だったが、心配した百合子が基樹の実家、茜に電話してもつながらない!ニュースで悲惨な被害状況がどんどん明らかとなっていく中で不安感だけが募る。
「家が潰れて下敷きになってないよね…?(*_*)」
「リリーは何でも大袈裟に考えすぎなんだよ!お袋は例え下敷きになっても、重いな〜って文句言いながら這い出て来る人間だし大丈夫だよ」
(確かに…当たってるかもV(^-^)V)
「そうは言っても連絡入れてあげないとね」


このまま基樹は出勤してしまいます。自分があんな恐怖を味わった直後なのに、母親は大丈夫だと思い込んでる。すごい神経ですね。
一方、百合子は女性だし、一応「嫁」として義理で姑に電話するのはわかります。後になって、

「あんた、うちに電話もくれへんかったな?どうせ、生き埋めにでもなって死んだらええとでも、思てたんやろ(`□´) !」

なんて言われかねません。それに、基樹の前で「出来た嫁」「優しい妻」を演出する効果もあります。
でも、基樹が出勤してからも百合子は電話をかけ続けるのです。
やっぱり、百合子こと、ペキンダックさんというのは優しい人なのだと思います
あれだけ手酷い目に遭いながら、やっぱり、気になる。放っておけない。そして、ようやく電話がつながり、何とか一命だけは取り留めていたことを知り安堵します
すると…


「一人で自宅にいたら危ないし、チナを連れて来ても良いからこっち来(き)い」と言われ…。


「危ない」って…
百合子が居るのは鉄筋コンクリートのマンション。方や、築100年、廃屋になってもおかしくないような木造家屋…。


そっち行く方がよっぽど「危ない」で…( ̄▽ ̄;)


究極の選択でした。ここで断れば後で何を言われるか…( ̄O ̄;余震の不安に脅えつつ、百合子は中林家に向かいます。命がけ…です。そして、家には義兄夫婦、秀樹と千絵美もいました。茜と3人です。
地震のニュースを見ながら、3人で何やらやっています。


「百合ちゃん、チナ連れてよう来たな〜。まぁ、あがり」
茜に煎茶と菓子を勧められ百合子がテーブルに目を落とすと…。お茶とお菓子の間に、千円札と小銭が山積み。金額にしたら五千円位だったろうか。一体…何?(・◇・)?
すると千絵美が、
「百合ちゃんも参加せえへん?」
(ゲームでもして賭けてるのね…。)


そして…ゲームの実体を知った百合子は衝撃を受けます

さてさて…何を「賭け」てるのか…
答えは、

明日、更新の『天使の自立〜セレブ妻の冒険』第45話「阪神大震災(2)」にて
ご期待ください

m(_ _)m アリガトォ〜★