大人の飼育体験(下)

集まった(当選した)飼育係員は25名。

なんでも応募総数195名らしいので、なんと4倍の倍率である。

娘たちと3人で応募して、当選したのは私だけ、というのも頷ける。

で…クジ引きで担当する動物が決められグループ分け。

私が引いたのは…「メガネグマ」

他に象とかトラとか、オカピ…とかあったが、「メガネグマ」に不満はない。

車でメガネグマの檻に向かう。

飼育係体験……。

最初のミッションは……

………………( ;∀;)……………ウンコ💩掃除………

檻のなかのメガネグマのウンコを履き集め、チリトリに取って捨てる。

それから床にこびりついたウンコをブラシでこそげ落とし、水で流す。

臭いのないのが幸いだった。

ズーラシアの係の人は優しかったし、別に不満を抱くものでもないはすが…

ウンコ掃除しながら…

これってマジ???

バイトとかボランティアならわかる。

飼育体験で飼育体験料(500円)とズーラシア入場料(800円)と交通費(今回の場合、+タクシー料金1360円)、弁当代…払って、

ウンコ掃除かぁ…

思ってしまった。

ウンコ掃除はウンコ掃除なので…あまり気持ちのよいものではない。

気持ちのよいものではないにせよ、「飼育係」というのは、こういうのが基本で、むしろ、綺麗ごとでない真実を、経験させてもらえたのだと思う。

ウンコ掃除後の弁当は、あまり食が進まなかった。

午後は一転、ウミネコのコケ(緑色)まみれの水槽をブラシで洗った。

綺麗になった水槽に水をため、そこに喜んでつかるウミネコの姿に…

グループ全員、癒された。

こういうことが飼育の醍醐味なのだろうか…。

動物園の裏方…飼育係…

掃除と餌やり…なかなかに重労働だが、欠員がなければ募集もなく、動物好きはたくさんいるので…狭き門らしい。

色々と考えさせられた。