新年号「令和」
「新年号は……」
明確に聞き取れなかった。墨書の札を掲げて、
令和
な、なんと……!である。
「れいわ」
「令子」の「令」ではないか。
びっくりである。
この「令」という字、
「美」「幸」「雅」「愛」「優」「恵」「久」「陽」「真」「貴」「寛」「明」「光」「敬」「正」「誠」
…などと違い、あまり意味をもたず、表舞台に現れない。
「れいこ」という名は珍しくはないが、「玲子」「礼子」「麗子」「怜子」…
「令子」はそう多くない。
「命令」「律令」「指令」「令嬢」……
個人的には、この「令」の字が好きだった。
「令子」という名に飽きることなく、年を経るごとに好きになったといってもいい。
で、年号である。
珍しく、テレビの前で発表を待っていた。そして、
令和とは……
「和」は、「昭和」の「和」、平和、調和、和平……人名にも多く使われる。
「令」の字が、年号に使われるとは……まさかである。
今までは、「令子」と説明するのに、「『命令』の『令』」と言っていたが、これからは「『令和』の『令』」と言えるな…と思う。
響きもいい……。
夢心地であった。
で、「令和」が発表された瞬間、「三輪令子」の「令」だと思ってくださった方が複数
おられたこともわかり、感謝であった。
ありがとうございました。