「審判」(1)

いよいよ…やることになりました。
やめようかと思ったけど、やめられなかった。
「読んでしまった」からには黙っておけない。
つまるところ「ロマンポルノ」もそうなのですが、
究極の密室劇。
が個人的に好きです。
限られた人間の極限状態。
で…この、バリー・コリンズ作、舞台戯曲「審判」。
きっかけは、加藤健一が1980年、初プロデュース作品として公演してから、繰り返し再演してるんですね。
一人芝居です。
どんな作品やろ…。
単なる好奇心でした。そしたら、なんと…
キャニバリズム。
シ━━(^(^(^(^(^(^ω^;lll)━━ン
ロマンポルノどころでない、極限の極限。
あの、喜劇色イメージの濃い加藤健一が、
キャニバリズム。
とは…。
驚きはしたものの、実は私、このキャニバリズム、
嫌いではない。
変態ですから( ̄▽ ̄;)
で、遂に読んでしまってから、
読んじまったよ…(罪悪感みたいな)
この罪悪感をブログ読者の方々と分かち合いたいと思い、意を決して更新します。
はい、キャニバリズムとは…。
人肉嗜食
なんですね。人間が人間を食べる。共食いです。
ネオキワル〜 ~~ヽ(▼o▼) オイッス〜
日本文学では、武田泰淳の「ひかりごけ」、大岡昇平の「野火」でも扱われています。どちらも戦争が背景になってますが、「審判」も第二次世界大戦中の、あるエピソードに由来しているそうです。
場所は、南ポーランドの丘の上にある修道院修道院を捨てて進攻するのに、ドイツ人達はロシア人将校の捕虜、数名を地下室に閉じ込めたまま、置き去りにした。捕虜のうち二人は、同僚を殺しては食べ生命をつないだ。攻め戻して来た赤軍によって、二人の生存者は発見されますが、ともに発狂状態。二人はきちんとした、人間らしい食事を与えられ、その後、射殺された。修道院の建物は破壊された。
ジョージ・スタイナー著「悲劇の死」で簡単に触れられてあるそうです。
「審判」は、生き残りの一人が正気だったら、という仮定の上に成り立っています。審判」は、その生存者、ヴァホフの独白です。
なんと、置き去りにされた捕虜7人は身ぐるみ剥がれた素っ裸で、爪と歯で、共食いしたのです。
ヤァ \(⌒∇⌒(⌒∇⌒(⌒∇⌒)⌒∇⌒)⌒∇⌒)/ ヤァ
違う…。
それは勿論、恐ろしいのですが…。
この「審判」…行替えなしの137ページ、びっしり…本一冊なんですよ。
一人芝居です。
加藤健一先生、これ一冊、暗記されたんですか???
シ──(-ω-)(-ω-)(-ω-)──ン